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超大型台風が接近...。自宅の被害を防ぐための対処法は? -防災行動ガイド

超大型台風が接近…。自宅の被害を防ぐための対処法 -防災行動ガイド

天気予報によると、近年まれにみる大型台風が接近しているようです。このまま直撃すれば窓ガラスが割れたり、家が浸水したりする恐れが…。あなたが同じような状況に置かれたら、一体どうすればいいのでしょうか?

正しい知識とすぐにできる小さな行動が防災意識を高め、あなたとあなたの大切な人を救います。

今回は、迫りくる台風の被害から、あなたの住まいを守るための対処法をご紹介。

この災害テーマのポイント

超大型台風が接近…。自宅の被害を防ぐための対処法 -防災行動ガイド

  1. 大型台風による豪雨・暴風・土砂災害など住宅被害が増加
  2. 暴風による飛散物に注意! 物の移動と窓ガラスの養生を
  3. 浸水対策には、雨どいの掃除と土のうの設置

超大型台風が接近…。自宅の被害を防ぐための対処法 -防災行動ガイド

この災害テーマのポイント

  1. 大型台風による豪雨・暴風・土砂災害など住宅被害が増加
  2. 暴風による飛散物に注意! 物の移動と窓ガラスの養生を
  3. 浸水対策には、雨どいの掃除と土のうの設置

目次

リスク:記録的な大型台風に襲われる日本列島。「風害」と「水害」による住宅被害が多発

地球温暖化の影響で、近年、日本列島に上陸する台風は大型化の傾向にあるといわれています。2019年10月の台風19号は、東日本の広い範囲が歴史的な大雨、高波、高潮に見舞われました。例えば東京の江戸川臨海では、観測史上で最高の最大瞬間風速43.8mを記録。千葉県市原市では、竜巻とみられる突風も発生しました。多くの負傷者、行方不明者、死者が出た外、倒壊や浸水などの住宅被害は9万件以上にのぼりました。

住宅被害の主な例

  • 暴風の飛散物によって窓ガラスの破損、屋根や外壁の損傷
  • 豪雨による床上や床下の浸水
  • 家屋の老朽化による雨漏り
  • 軒先やサッシの隙間から大雨の吹き込み
  • 土砂被害

台風の被害に遭いやすい建物の特徴

  • 半地下・地下がある建物(浸水や水圧でドアが開かなくなる・エレベーターが動かなくなる)
  • 屋根に軒がついてない建物(暴風雨による雨漏り)
  • 雨戸やシャッターがない建物(暴風や竜巻による飛来物で、ガラスが破損)
  • ベランダや屋上の防水・排水機能が老朽化しているか、メンテナンスが不十分な建物(雨水の流入と浸水)
  • 高層マンション(上層になるほど強まる暴風と風圧で、サッシが歪む・窓ガラスが破損する)

風害の対処法:暴風による飛来物に注意! 自宅周りを事前チェックして、窓ガラスを防御しよう

超大型台風が接近…。自宅の被害を防ぐための対処法 -防災行動ガイド

台風による主な住宅被害の一つが「風害」。特に風害で被害が多いのは、高層マンションと集合住宅。高い場所ほど風の威力は強くなるため、暴風で飛ばされてくる屋根瓦や石などが、大きな衝撃とともに窓ガラスを直撃する恐れがあります。大型台風の予報があるときは、危険物がないか自宅周りをチェックしましょう。また、窓ガラスはしっかりと防御することが重要です。

家の周りの対処法

  • 植木鉢、物干し竿、自転車は室内に入れる
  • ガスボンベなど室内に移せないものは、しっかり固定する

窓ガラスの対処法

  • 雨戸やシャッターを閉める
  • カーテンやブラインドを下ろす
  • 飛散防止フィルムや防犯フィルムを貼る

飛散防止/防犯フィルムには、UVカットや遮断・断熱効果などプラスαの機能が備わっているものも。すぐに用意できない場合には、窓の内側を段ボールで覆い、養生テープやガムテープでとめる形でもガラスの飛散を防げます。

水害の対処法: 床上浸水の危険は2階やマンションでも。半地下・地下の家屋の入口は、土のうでガード

超大型台風が接近…。自宅の被害を防ぐための対処法 -防災行動ガイド

次に、大雨・豪雨による「浸水被害」。一戸建ての2階やマンションでも、ベランダの排水口に落ち葉やゴミが詰まっていて排水できず、そこから浸水や雨漏りするケースがあるので注意が必要です。また、周囲に比べて低い土地に建てている住宅では、下水管からの逆流で、トイレや風呂場の排水溝から汚水が逆流することも。あらかじめ床に新聞紙を敷き、逆流したら、速やかに掃除と消毒・除菌をしましょう。

家の周り、屋上、ベランダの対処法

  • 雨どいや側溝、排水口は定期的に掃除して、水はけを良くしておく

家の中の対処法

  • 漏電、ショート、感電防止のため、電気プラグは抜く
  • トイレ、風呂場の床に新聞紙やビニールシートを敷く
  • 印鑑・通帳・重要書類といった貴重品は、2階など高い場所へ移動する
    (万が一、雨漏りした場合に備えて、ジッパーつきのビニール袋に収納しておくと安心)

半地下の家屋や地下駐車場など、特に浸水が起こりやすい場所には、土のうを設置しましょう。最近では簡易タイプの土のうも販売されており、自宅用には水を吸うと膨らむゲルタイプがオススメ。

土のうの使い方

  1. 水の侵入の恐れがある、道路に面した駐車場や玄関の入口に設置する
  2. レンガを積むように交互に隙間なく積む(2〜3段に積むと、10~20cmの浸水が防げる)
  3. 間口が広い場所には、長い板とブルーシート、土のうを組み合わせると効果的
  4. 土のうが用意できない場合は、ごみ袋を二重にして水を入れた「水のう」で代用

各市区町村では、住民がいつでも土のうを持ち出せる「土のうステーション」を設けているところも。自治体のウェブサイトで事前にチェックしておくと安心です。

台風による住宅被害に防ぐために役立つサービス・ウェブサイト

① 気象庁「台風情報」

気象庁「台風情報」

台風の最新情報を知ることができるウェブサイト。台風の実況と24時間先までの予報が3時間ごと、120時間先までの予報は6時間ごとに発表されます。

② Yahoo!天気・災害「知っておきたい! 防災情報」

Yahoo!天気・災害「知っておきたい! 防災情報」

「Yahoo!天気・災害」がお届けする、災害や防災に関する知識の啓発のため、実用的な防災コラムや防災グッズなどの情報を提供するページです。

監修者:防災講師・防災コンサルタント 高橋 洋(たかはし・ひろし)先生

高橋洋先生

1953年、新潟県長岡市生まれ。1976年、練馬区に就職し、図書館、文化財、建築、福祉、防災、都市整備等に従事。1997年より防災課係長として、地域防災計画、大規模訓練、協定等に携わる。現在は、防災講師・コンサルタントとして、自治体等で講演、ワークショップ指導などを行う傍ら、復興ボランティアの一員として、福島県南相馬市小高区等で活動。防災関係著書・論文、防災関係パンフレット類監修多数。

(掲載日:2020年5月28日)
監修:高橋洋先生
文:内藤マスミ
編集:エクスライト
イラスト:高山千草