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大雨や台風の特別警報が発表された…。あなたが取るべき行動は? ー防災行動ガイド

大雨や台風の特別警報が発表された…。災害時の対策と事前の備え ー防災行動ガイド

ここ数日続いている記録的な大雨…。テレビを見ていると、ついに「大雨特別警報」が発表されました。もしあなたが同じような状況に置かれたら、一体どうすればいいのでしょうか?

正しい知識とすぐにできる小さな行動が防災意識を高め、あなたとあなたの大切な人を救います。

今回は、「特別警報」が発表されたときに役立つ対策や準備の方法、サービスをご紹介。

この災害テーマのポイント

大雨や台風の特別警報が発表された…。災害時の対策と事前の備え ー防災行動ガイド

  1. 「特別警報」は、数十年に一度レベルの大災害の可能性があるときに発表
  2. 警戒レベル3〜4の時点で早めに避難
  3. 普段からハザードマップで自分の地域に潜む危険を確認

大雨や台風の特別警報が発表された…。災害時の対策と事前の備え ー防災行動ガイド

この災害テーマのポイント

  1. 「特別警報」は、数十年に一度レベルの大災害の可能性があるときに発表
  2. 警戒レベル3〜4の時点で早めに避難
  3. 普段からハザードマップで自分の地域に潜む危険を確認

目次

リスク:「特別警報」の発表は、数十年に一度の大災害が予想される場合。最大限の警戒が必要

「特別警報」は、18,000人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災の大津波など、これまでに経験したことのないような、数十年に一度の大災害が起こると予想される場合に発表される警報。対象地域の住民が命を守ることができるよう、最大限の警戒を呼びかけるのが目的です。

近年、特別警報が発表された災害

最近では、死者224名、行方不明者8名、負傷者459名の被害を出した「平成30年7月豪雨」や、100名近い死者を出した「令和元年台風第19号」の際に、特別警報が発表されました。

避難すべきかどうかのタイミングを判断する指針となるのが、2019年に内閣府が施行した「5段階の警戒レベル」。特別警報が発表される規模の災害は、そのほとんどが警戒レベル4〜5に当てはまります。

命を守るための行動指針「5段階の警戒レベル」

大雨や台風の特別警報が発表された…。災害時の対策と事前の備え ー防災行動ガイド

  • 警戒レベル1:早期注意情報が発表されるレベル。最新の気象情報に注意し、心構えを高めておきましょう。
  • 警戒レベル2:大雨・洪水注意報などが発表されるレベル。避難に備え、ハザードマップなどで避難行動を確認しておきましょう。
  • 警戒レベル3:高齢者や障がい者など、避難に時間がかかる人が避難を開始するレベル。土砂災害の恐れがある地域や河川沿いに住んでいる人は、この段階で自ら避難の判断を。
  • 警戒レベル4:対象地域にいる全員が、速やかに避難するレベル。指定の避難場所に移動するのが危険な場合は、近隣の安全な場所や、建物内の高い場所へ移動しましょう。
  • 警戒レベル5:すでに災害が発生している状況。命を守るため、最善の行動をとってください。

気象庁:防災気象情報と警戒レベルとの対応について

対処法:警戒レベル3〜4で避難。特別警報発表前の段階で、避難の判断を

大雨や台風の特別警報が発表された…。災害時の対策と事前の備え ー防災行動ガイド

大切なのは、警戒レベル3〜4の時点で避難すること。すでに警戒レベル4〜5に達している場合、安全な場所への避難が困難なことも多いようです。これまでの災害では、事態を甘く見ていたために逃げ遅れたケースが多数ありました。「空振りになっても構わない」と、防災訓練をするつもりで早めに避難するのがオススメです。

避難する際の注意例

  • 側溝やマンホールがある場所を避ける
  • トンネルやアンダーパス(鉄道や他の道路の下をくぐる、周辺より低くなっている道)は通らない
  • 土砂災害の危険があるときは、山や崖とは反対側の経路を通る
  • サンダルでの避難はNG。スニーカーなど動きやすい靴で

暗くて道が見えづらい夜間や浸水状況によっては、移動時の被災を避けるため、自宅に留まった方が良い場合もあります。今いる場所の危険度を判断して、命を守る最善の行動を見極めましょう。

自宅に留まった方が良いケース例

  • 避難の体力がない高齢者や病人がいる場合
  • 自宅が川沿いでなく、2階建て以上の場合/自宅がマンション上階の場合
  • 道路が冠水している場合

自宅にとどまっても数日間は過ごせるように、水・食料・バッテリーなど、普段から災害に備えて、備蓄をしておきましょう。

首相官邸:避難はいつ、どこに?

事前の備え:ハザードマップなどで、自分の地域に潜む危険を確認しておこう

大雨や台風の特別警報が発表された…。災害時の対策と事前の備え ー防災行動ガイド

自然災害は、自らの判断で避難するのが原則です。そのためにも事前に「ハザードマップ」をチェックして、危険な避難ルートを把握しておきましょう。さらに、家族の間で連絡手段や落ち合う避難場所を決めておくと、より安心です。

「ハザードマップ」
大雨や台風の特別警報が発表された…。災害時の対策と事前の備え ー防災行動ガイド

「ハザードマップポータルサイト」より

自然災害の被害を予測し、被害範囲や避難経路、避難場所などを地図へと落とし込んだもの。国土交通省のハザードマップポータルサイトから無料で入手できるので、事前に自分の地域の情報を収集しておきましょう。

特別警報が発表されたときに役立つサービス・ウェブサイト

① Yahoo!防災速報

Yahoo!防災速報

避難情報や緊急地震速報、豪雨・津波などの情報を知らせてくれるアプリ。パソコンやケータイの場合は、設定した地域の情報をメールで通知。スマホの場合は、アプリをダウンロードして設定すると、位置情報を利用した現在地と、あらかじめ設定しておいた3地域の情報を、プッシュ通知で受け取ることができます。

② 緊急速報メール

緊急速報メール

気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報・気象などに関する特別警報および、国・地方公共団体が配信する災害・避難情報などを、回線混雑の影響を受けずにスマホに発信するサービス。

③ みまもりマップ

みまもりマップ

家族がお互いの居場所をマップで確認できるソフトバンクのサービス。災害発生時には、家族が災害エリアにいることを知らせてくれたり、周囲に救援を求めたりすることもできます。また、平常時には、大切な家族が今どこにいるか、学校・病院などの指定エリアに到着・出発できたかなどの確認をすることが可能です。

④ 安否確認手段に災害用伝言板/災害用音声お届けサービス

安否確認手段に災害用伝言板/災害用音声お届けサービス

大規模災害などで音声発信が集中してつながりにくくなった際に、安否情報を確認できるサービスです。無料で使えて、事前の申し込みも必要ありません。

⑤ 電話を使った災害用伝言ダイヤル

災害用伝言ダイヤル

「総務省ウェブサイト」より

被災地の方の電話番号宛に、安否情報などの伝言を音声で登録・確認できるサービス。「171」をダイヤルし、利用ガイダンスに従って使用します。スマホや携帯電話の操作が不安という高齢者の方などは、こちらが使いやすいかもしれません。

監修者:防災講師・防災コンサルタント 高橋 洋(たかはし・ひろし)

高橋洋先生

1953年、新潟県長岡市生まれ。1976年、練馬区に就職し、図書館、文化財、建築、福祉、防災、都市整備等に従事。1997年より防災課係長として、地域防災計画、大規模訓練、協定等に携わる。現在は、防災講師・コンサルタントとして、自治体等で講演、ワークショップ指導などを行う傍ら、復興ボランティアの一員として、福島県南相馬市小高区等で活動。防災関係著書・論文、防災関係パンフレット類監修多数。

(掲載日:2020年2月4日)
監修:高橋洋先生
文:内藤マスミ
編集:エクスライト
イラスト:高山千草