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地球上に存在する通信の空白地帯をゼロへ。非地上系ネットワークの挑戦|SoftBank SDGs Actions #3

地球上に存在する通信の空白地帯をゼロへ。非地上系ネットワークの挑戦|SoftBank SDGs Actions #3

2020年5月に「すべてのモノ・情報・心がつながる世の中を」というコンセプトを掲げ、SDGsへの取り組みを強化したソフトバンク。いま実際に、どのような取り組みが行われているのか、担当社員が自らの言葉で事例を紹介します。第3回は、成層圏や宇宙から通信を届ける非地上系ネットワーク(NTN)の取り組みです。

今回、話を聞いた人

才木

ソフトバンク株式会社
テクノロジーユニット グローバル事業戦略本部 グローバル通信事業統括部 事業企画部 事業戦略企画課
才木 一志(さいき・ひとし)

新卒入社後、技術部門に配属され、主にモバイルネットワーク関連の技術企画を担当。2017年に現所属部門の前身となるグローバル推進室に異動し、新規事業の立ち上げなどに携わる。現在は、NTNに関する事業企画を担当している。

「どこでも、誰でも、つながる」を未来の当たり前にする

「どこでも、誰でも、つながる」を未来の当たり前にする

最近は、新型コロナウイルスの影響で乗っていませんが、飛行機に搭乗したときにWi-Fiが使えると便利ですよね。使えないときは「えー」とがっかりしてしまうくらい。人工衛星の通信を活用して飛行機内でWi-Fiを使うことは、もはや社会の当たり前になりつつあると思うんです。

私が取り組んでいるNTNは、成層圏や宇宙空間から通信を届けるソリューションです。すぐにではありませんが、「地球上ならどこでも通信できるのが当たり前」となるように、NTNソリューションで世の中の常識を変えることが、いまの目標ですね。

NTNソリューションが本格的に普及すると、海上や人が住んでいない地域など、世界中の隅々にまで通信を届けることができます。

現在は、通信が行き届いておらず、世界人口の半分がインターネットにつながっていないと言われています。いわゆるデジタルデバイドの問題で、通信の有無が情報格差や教育格差を生んでしまっているんです。NTNソリューションは通信を届けるものですが、その先にあるさまざまなサービスやライフスタイルを届けることにつながると考えています。

現在、ソフトバンクのNTNソリューションは、HAPSモバイル、OneWeb、Skyloの3つで、社内では「三種の神器」と呼んでいます。

三種の神器

HAPSモバイルは高度20kmを飛行する成層圏通信プラットフォーム(HAPS)、OneWebは高度1,200kmを周回する低軌道衛星、Skyloは高度36,000kmを周回する静止衛星です。それぞれ通信速度やカバーエリアの特性が異なるので、利用用途や求められる要件を踏まえた使い分けを行って、地球上に存在する空白地帯を埋めていくための検討を行っています。

私はNTNソリューションの事業戦略企画を担当しており、最終的な目標達成に向けた戦略の立案や、そこに向かっていくための事業計画などを作成しています。もう少し詳しく言うと、どこの国で、どのようなユーザーに、どのようなサービスを提供するのか、といったユースケースの具体化ですね。これを固めることが、事業計画の精緻化につながっていくんです。

世界中のパートナーと一緒に、一歩ずつ前へ進んでいく

世界中のパートナーと一緒に、一歩ずつ前へ進んでいく

グローバルでのNTNソリューション展開は、ソフトバンクだけで実現することはできず、パートナー企業との連携が必要不可欠です。我々もHAPSモバイル、OneWeb、Skyloの3社だけでなく、アンテナや通信機器のメーカーなど、さまざまな企業と協業しながら事業を推進しています。

特に、成層圏通信プラットフォームのHAPS(High Altitude Platform Station)は、これまでに前例がない事業のため、「HAPSアライアンス」という業界団体が中心となって、HAPSの利用促進に向けたさまざまな活動が行われているんです。

例えば、規制当局に対する働きかけや、HAPSのエコシステムの構築、HAPS技術の標準化の推進などですね。現在は、エアバスやノキア、ドイツテレコムなどを含む40以上の企業や組織、教育機関が参加しており、世の中にない新しいものをかたちにしていくには、こうした連携が本当に大切なのだと実感しています。

地球上から通信の空白地帯が消えれば、新しい暮らしや産業が生まれる

地球上から通信の空白地帯が消えれば、新しい暮らしや産業が生まれる

ソフトバンクはNTNソリューションで通信を届けようとしていますが、そこで終わりではなく、つながった先の社会を想像することが最も大切だと思っています。

もし、広範なエリアで低価格の通信サービスを提供できたら、メリットを享受できる人はどれくらい存在するのか? その地域に通信を使ったインターネットサービスを提供できる事業者は存在するのか?

もし、海上や奥地にある鉱山などに通信を届けたら、そこで事業を行う企業の役に立てるのか? それによって何が変わり、世界にどのような変化をもたらせるのか?

禅問答のようですが、私たちは通信を届けるのですが、届けたいのは通信だけはないんです。私たちは「つながった先に何があるのか」を見据えて、さらなる価値提供に向けたプラットフォームの提供も行いたいと考えています。アナログだった世界が通信につながることでデジタル化され、プラットフォームによって自動化・最適化されていく。

こうした取り組みを行っていくことによって、社長の宮川が話している「ソフトバンクは総合デジタルプラットフォーマーになる」という変革を実現していけると考えています。

つながった先に

少し格好つけて言うと、いま私が取り組んでいるのは、新しいものを作り出す仕事です。正解を知っている人は誰もいません。よく失敗もしています。その中で、できない言い訳をするのではなく、チャレンジを繰り返して、少しずつ目標に向かって進み続けることが大切なのだと思って日々過ごしています。ごくたまに、言い訳したくなるときもありますけどね(笑)。

私はソフトバンクグループの経営ビジョン「情報革命で人々を幸せに」が好きで、SDGsにもつながる言葉だと思っています。そして、いま取り組んでいる仕事もきっと、そこにつながっていくものだと信じています。

ソフトバンクのマテリアリティ③「オープンイノベーションによる新規ビジネスの創出」

マテリアリティ

ソフトバンクは、SDGsの達成に向けて6つのマテリアリティ(重要課題)を特定。そのうち、SDGsの目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」を踏まえた「最先端テクノロジーによる新しいビジネスモデルの展開」では、最先端テクノロジーを活用して、ビジネスの発展・効率化に貢献することを目指しています。

(掲載日:2021年9月21日)
文:ソフトバンクニュース編集部

ソフトバンクのSDGsへの取り組み

サステナビリティ

ソフトバンクは、すべてのモノ・情報・心がつながる持続可能な社会の実現に向け、企業活動や事業を通じて、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいきます。