ソフトバンク社員に普段のキャッシュレス決済事情を聞いたところ、子どもへのお小遣いをキャッシュレス化している社員もいました。実際にお小遣いをキャッシュレス化している家庭はどれくらいで、どのような声があるのでしょうか。
230人のソフトバンクの社員を対象に調査した、「お小遣いのキャッシュレス事情」を紹介します。
今回のキャッシュレス事情の調査概要
- 調査時期 : 2022年1⽉12⽇(水)~2022年1⽉19⽇(水)
- 調査⽅法 : インターネットによる回答
- 回答者数 : 230人
- キャッシュレスの定義:QRコード決済、交通系ICカード、クレジットカード、電子マネーなどの、カード・携帯電話・スマホによる支払い
お小遣いのキャッシュレス事情の調査結果サマリー
約17%がキャッシュレスでのお小遣い送金を行っている
まず聞いてみたのは、お小遣いのキャッシュレス化を行っているかどうか。結果は約17%と子どもへのお小遣いをキャッシュレスで送金する人はまだ少数派のよう。まだ検討中の人も含めると、およそ4分の1がキャッシュレス化に比較的前向きといえそうです。
「はい」と回答してくれた社員には、「お子さんの現在の年齢とキャッシュレスを使い始めた年齢」も聞いてみました。キャッシュレスでお小遣いを送金し始めた年齢は高校進学あたりの15~16歳に最も多く見られ、10歳未満でキャッシュレスでのお小遣いを送金し始めたという方も一定数いました。進学のタイミングがきっかけになることが多いようです。お小遣いをキャッシュレス化してからすでに4年ほど経過しているというベテラン社員(?)もいました。
ソフトバンク社員以外の調査では、キャッシュレス化は19.5%。現金派は半数近くが利用意向あり
MMD研究所が実施した、「2022年1月初めてスマートフォンを持つ子どもと親のスマートフォン意識調査」によると、キャッシュレスと現金の併用を含むお小遣いのキャッシュレス化は19.5%で、「利用したい」が14.0%、「やや利用したい」が26.4%と合わせて40.3%が利用意向を示しました。
お年玉をキャッシュレスであげたことがある? または来年あげることを検討している?
お小遣いをキャッシュレス化している/検討中と答えた人のうち、約18%がお年玉のキャッシュレス化に前向きな姿勢を回答。お年玉袋に入れてあげるのがまだまだ主流のようですが、コロナ禍で遠方への帰省が難しいときなどにキャッシュレスでのお年玉に魅力を感じているのかもしれません。ちなみに、そもそもお年玉をあげていないという家庭もありました。
お小遣いのキャッシュレス化をする理由としない理由
お小遣いのキャッシュレス化を始めた理由で最も多かったのは、場所にとらわれずに子どもにお金を渡せること。子どもが外出中で家にいない場合など同じ場所にいなくてもすぐにお金を渡せるのが便利なようです。続いて、現金を落としたり盗まれたりする心配がない、ポイントや還元額が貯まる、そもそも現金をあまり所持していないといった項目がランクインしました。キャッシュレスであれば少額をこまめに送金できるなど一度に高額の現金を持たせる必要がないため魅力的のようですね。
一方で、お小遣いをキャッシュレスにしない理由として、子どもにお金の使い方や管理方法をまず学ばせたいからといった回答が多くみられました。
「お金の使い方をまずは覚えてからと思っているので」
「使い道や残高を本人に管理させて意識させるため」
「お金を支払う感覚、数え方などを学ばせたいため」
その他、寄せられた声
「現金は自分がどのくらい持っているのか可視化できるので、自然と無駄遣いをしない(減らしたくない)意識が働くようにするため。使えば無くなるものというのを実感してほしい。また現金を扱うことでおつりの計算、おつりがバラバラこない効率のよい払い方を学んでほしいから」
「お小遣いをあげるのはパパ担当(パパは現金派)だから。現金の方が本人のお金の管理の感覚が分かりやすいような気はする。でも、もし私がお小遣いをあげる担当だったら、現金はあまり持ち合わせていないので、PayPayであげるかもしれない」
お小遣いをキャッシュレス化する我が家のMyルールやソフトバンク社員がオススメしたいポイント
お小遣いをキャッシュレス化する際のルールや決め事もさまざま。月間の使用金額を決めておく、買い物をする際は事前に報告をしてもらう、ポイントは自分の好きなように使っていい、などさまざまなアイデアがありました。
「現金で渡した小遣いをPayPayにする形としています。お小遣い帳は別で管理させています。利用できるキャッシュレス決済は交通系とPayPayのみで交通系は原則交通費にしか利用しないようにさせています。子供が自分で勝手にチャージしてしまうことが無いようにしています」
「還元されたポイントは自由に使って良い(家族で外食時など、子供が代理でまとめて支払うことでキャッシュバックをもらうこともある。支払金額はあとで親から送金で精算する)」
その他、寄せられた声
「使い道を自分でしっかり管理すること、現金が欲しい時はその分を送金すること」
「ある程度以上の支払いは、使う予定と使う場所を事前に教えてもらっている」
「月間で使ってよい金額を決めています」
「必要以上に残高を入れない」
「今後キャッシュレスがもっと主流になるので慣れてほしい。また残高を簡単に確認できるので、どのくらい使っているかを把握してほしいから。ルールは渡しているお金の最低1割(通常は半分)は必ず残すというルール」
まだ導入していない人へのオススメポイントやエピソードを聞いたところ、「いざというときに役に立った」「お小遣いをあげた履歴が残る」「旅行先や海外でも送金できる」「現金と併用することでお金の勉強になる」など、さまざまなメリットが上がりました。単身赴任で離れて暮らしているためコミュニケーションの一部となっているといった声も。
「自転車が故障して修理に出した際に、手持ちがなくてもPayPayが利用できる店で、送金し、支払いができた」
「お小遣いをあげた履歴が残る。買い物を頼んでも小銭が発生しない。子供の所持金の残高に関わらず遠隔で買い物を頼める」
「わが家ではお小遣いの3分の1をPayPayで、3分の2を現金で渡しています。お金の勉強という意味では、現金についての知識や使い方についても常識として知っていないといけないと思うので、併用しています」
その他、寄せられた声
「現金よりも何で使用しているのか把握できる」
「送金や管理がとても楽です、旅行先や海外にいても送れます」
「キャッシュバックや、ポイントをお小遣いにできる」
「塾に行った際に、現金を持っていないときに、PayPayで送金してお金を渡すことができる」
「コロナ対策になります。ポチ袋も不要。PayPayだと背景やメッセージが付けられる」
気になる周りの人のキャッシュレス事情については、こちらの記事でアンケート調査しています
(掲載日:2022年2月18日)
文:ソフトバンクニュース編集部