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ヘルスケアの常識を、デジタルの力で変えていく|SoftBank SDGs Actions #9

デジタルの力を駆使して、医療の常識を変えていく|SoftBank SDGs Actions #9

「すべてのモノ・情報・心がつながる世の中を」というコンセプトを掲げ、SDGsに取り組んでいるソフトバンク。いま実際に、どのような取り組みが行われているのか、担当社員が自らの言葉で事例を紹介します。9回目は、ヘルスケアアプリ「HELPO(へルポ)」に関する取り組みです。

今回、話を聞いた人

大島

ソフトバンク株式会社
法人事業統括 デジタルトランスフォーメーション本部 第二ビジネスエンジニアリング統括部 ヘルスケア事業推進部 事業企画課
大島 博海(おおしま・ひろうみ)

ヘルスケアテクノロジーズ株式会社に出向中

製薬会社のMRや広告代理店を経て、医療業界のDX推進に携わりたいという思いでソフトバンクに中途入社。2021年4月からヘルスケアテクノロジーズ株式会社に出向して、「HELPO」のカスタマーサクセス業務を担当している。

HELPO

 

ソフトバンク株式会社のグループ会社であるヘルスケアテクノロジーズ株式会社が、2020年7月から提供しているヘルスケアアプリ。スマホを通して、オンライン健康医療相談や病院検索、一般用医薬品や唾液PCR検査キットなどの購入をワンストップで行うことが可能。また、企業の職域接種をサポートする機能も実装されている。

一般生活者と医療の間にある“壁”を無くしていきたい

一般生活者と医療の間にある“壁”を無くしていきたい

ほとんどの人が、一度は医療に関する情報を検索したことがあるのではないでしょうか。しかし、実際のところ、医学的なエビデンスに基づいた正しい情報にアクセスするのは、非常に難しいです。情報の正否を判断するためには一定の知識が必要ですし、結果的に誤った情報を信じてしまい、本来なら治療が必要なのに病院へ行かなかったり、医師の指示に従わなかったりすることがあります。これは、私が以前MRをしていたときにも、医師の方々からお悩みとしてよく伺っていました。

一方で、世界トップレベルと言われている日本の医療にも課題はあります。医療は専門性の高い規制産業であり、患者にとって診療は心理的ハードルが高いものにもかかわらず、「患者は病院に来るものだ」という考え方は根強いです。最近はオンライン診療や在宅治療といった新しいトレンドも生まれていますが、まだまだユーザーフレンドリーな業界とは言えないでしょう。ヘルスケアテクノロジーズは、こうした一般生活者と医療業界の間にある“壁”をDX(デジタルトランスフォーメーション)で無くしていくことを目指しています。

「HELPO」は24時間365日、適切な医療情報にアクセスできる

ヘルスケアテクノロジーズが提供している「HELPO」は、未病と呼ばれる体調が悪くなり始めたときや、ちょっとした身体の不安を気軽に相談できるヘルスケアアプリです。企業や自治体、健康保険組合などにサブスクリプション型でサービスを提供しており、団体に所属する社員や住民、職員の皆さまにご利用いただいています。

大きな特長としては、医師、看護師、薬剤師などの医療専門職を正社員として雇用していること。応対品質や運用調整がしやすく、相談に対する回答スピードも非常に早いです。また、24時間365日利用でき、エビデンスに基づいた適切な医療情報をスムーズに案内できる体制を整えています。

※健康医療相談は、厚生労働省の定める「オンライン診療の適切な実施に関する指針」の「遠隔健康医療相談(医師以外)」の範囲内で実施するものであり、診断はできません

「HELPO」は24時間365日、適切な医療情報にアクセスできる

私はカスタマーサクセスという業務を担当しています。分かりやすく言うなら、利用促進担当ですね。「HELPO」を導入いただいた企業や自治体のご担当者さまと並走して、利用促進につながる施策を実施。実際にお使いいただく社員や住民の方々に「HELPO」を活用してもらい、課題解決につなげていただくことがゴールです。

仕事をする中で一番難しいのは、健康に対する意識を変えてもらうことです。よく「病気になってみて、初めて健康の大切さが分かる」と言われますよね。実際、自分が健康なときに医療を意識することって少ないと思います。

そのため「何かあったら相談を」ではなく、できる限り相談のイメージや相談することのメリットを具体的かつ丁寧に伝えることを心がけています。例えば、テレワーク勤務が浸透している企業ならメンタルヘルスを重視しますし、子育て世帯が多い自治体では子どもの医療に関する案内を積極的に実施。ご担当者と相談のうえ、必要ならば関連するセミナーを開催し、啓発コンテンツなどを提供することで「HELPOを使ってみようかな」と思っていただくためのきっかけを増やす取り組みをしています。

医療業界のDXで感じた確かな手応え

医療業界のDXで感じた確かな手応え

「健康に対する人々の意識を変える」という難しさはありつつも、「HELPO」の手応えは非常に良いです。導入直後から多数のご相談をいただく案件もありますし、「相談して良かった」「自分で調べるのは大変なので助かった」と言っていただける機会も多いです。

また、相談を受けてから市販薬の購入やオンライン診療の案内など、健康医療相談を受けて、具体的な行動変容まで促すサービスを提供できている点は、かなり革新的だと思います。これまで一般生活者にとっては、医療情報の取得とサービスを受ける場面が異なっていることが多かったのですが、「HELPO」は家にいながらにして、アプリ1つでさまざまなヘルスケアサービスにアクセスすることが可能です。未病領域から医療領域まで一気通貫でサービス提供を実現した点は、まさにDXの本質といえるのではないでしょうか。

一方で「HELPO」には、まだ進化できる余地がたくさん残されています。私は、カスタマーサクセスというお客さまの声をダイレクトに聞ける立場なので、そこで聞いた要望をサービスの改善や新機能の開発に生かしていきたいですね。

常にあるべき姿を描きながら「ヘルスケア×デジタル」に関わっていきたい

イメージ

私は、製薬会社のMRとして社会人のキャリアをスタートさせました。当時からずっと感じていたことですが、医療は人々の健康を支える社会貢献性の高い仕事です。その中で自分は何ができるだろうと考え、今後必要とされる「ヘルスケア×デジタル」にライフワークとして携わるためにソフトバンクに入社しました。

日々仕事をしていて、大変なこともあります。デジタルっぽくない泥臭いコツコツと進める仕事もあります。でも大きく言えば、入社するときに自分の思い描いていた仕事に携われていると思います。ソフトバンクのDNAであり、ヘルスケアテクノロジーズにも受け継がれている圧倒的なスピード感や逆算の考え方も好きですね。

人の健康に直結する医療は、社会貢献性が高いと同時に大きな責任を伴うものです。どうしたら社会をもっと良くすることができるのか、そのために自分は何をするべきか、今の仕事は本当に必要なのか。常にあるべき姿を反芻しながら、これからも「ヘルスケア×デジタル」に関わっていきたいと思います。

ソフトバンクのマテリアリティ①「DXによる社会・産業の構築」

マテリアリティ

ソフトバンクは、SDGsの達成に向けて6つのマテリアリティ(重要課題)を特定。そのうち、SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」を踏まえた「DXによる社会・産業の構築」では、最先端テクノロジーを活用して、ビジネスの発展・効率化に貢献することを目指しています。

(掲載日:2022年3月18日)
文:ソフトバンクニュース編集部

ソフトバンクのSDGsへの取り組み

サステナビリティ

ソフトバンクは、すべてのモノ・情報・心がつながる持続可能な社会の実現に向け、企業活動や事業を通じて、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいきます。