AIカメラや3Dセンサーによってソフトバンク本社が入居する東京ポートシティ竹芝ビルや周辺街区の混雑状況を収集し、サイネージやスマートフォンを通してリアルタイムに提供する「Smart City Takeshiba 混雑度可視化ソリューション」が、「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
スマートビルから竹芝地区全体への拡大を目指す
2020年秋完工の東京ポートシティ竹芝ビルにソフトバンクが本社を移転するに当たって、「Smart City Takeshiba 混雑度可視化ソリューション」が生まれました。ビル内や周辺地区にAIカメラと3Dセンサーを設置し、人流データによって混雑状況を可視化します。来訪者はビル内に設置されたモニターや専用アプリから混雑状況を確認でき、トイレやエレベーターなど時間帯によって局所的に混雑が発生する場所での混雑回避が可能になります。
今回は不動産開発事業者の東急不動産株式会社、鹿島建設株式会社、竹芝地区の開発計画を推進している一般社団法人竹芝エリアマネジメント、竹芝Marine-Gateway Minato協議会、株式会社アルベログランデ、ポートシティ竹芝内のサイネージのコンテンツ制作を手がけたPDC株式会社、テクノロジーベンダーとして参加したソフトバンクの共同受賞です。ソフトバンクはさまざまな企業や自治体と協議を重ね、利用者に快適な情報を提供できるデザインを起案し実装したことが評価されました。
ソフトバンクは、ビル管理者がフロアごとの混雑状況や1カ月先までのスケジュールを一目で見てわかるように、「一覧性」を重視したデザインを採用した管理者用モニターのレイアウトを東急不動産に提案しました。管理者が瞬時に混雑エリアを把握することで、効果的な警備員の人員配置を行うことができます。
審査員からは、店舗やトイレなどの混雑状況をカメラやセンサーから解析して来訪者にリアルタイムで提供する取り組みがスマートシティの推進に貢献しているとして評価され、今後の展開に期待してこの賞に選定されました。
今回の受賞を受けて、プロジェクト担当者は、「Smart City Takeshibaの取り組みは『スマート東京』の事業として採択されており、都内でもスマートシティ推進の先端を担っています。ここで得たノウハウをモデルケースとして、スマートビル構築の提案や、新たなワークスタイルの提案を行い、地域の回遊性の向上や混雑の緩和、防災の強化などを実現していきたい」と今後の展望についてコメントしました。
(掲載日:2022年10月7日)
文:ソフトバンクニュース編集部
「Smart City Takeshiba」について
東急不動産とソフトバンクは、竹芝エリアで都市型スマートシティのモデルケースの構築に取り組んでいます。
「Smart City Takeshiba」は、「スマート東京」の実現に向けて東京都が公募したプロジェクトに採択されており、その取り組みを加速しています。サービスの詳細およびお問い合わせについては、下記をご参照ください。