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【ニューロダイバーシティ】~1分で分かるキーワード #123

【ニューロダイバーシティ】~1分で分かるキーワード #123

脳や神経に由来する個々のさまざまな特性の違いを多様性と捉え、相互に尊重し社会の中で生かしていくという考え方

脳や神経に由来する違いを個性として受け入れ、強みとして生かす

ニューロダイバーシティ(神経多様性)とは、ニューロ(脳・神経)とダイバーシティ(多様性)という2つの言葉を組み合わせて生まれた言葉で、オーストラリアの社会学者ジュディ・シンガーによって1990年代に提唱されました。脳や神経に由来する個々のさまざまな特性の違いを多様性と捉え、相互に尊重し社会の中で生かしていくという考え方で、特に注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)、学習障がい(LD)などの発達障がいによって生じる違いを能力の欠如や優劣ではなく個性や強みであると考えます。このような特性を持つ人々は「ニューロダイバース」と呼ばれます。

近年、日本では学校や企業などでニューロダイバーシティの普及に向けた取り組みが進められています。学校教育の現場においては、全ての子どもができるだけ同じ場で学ぶことを目指し、発達や意欲などに合わせた学習環境の提供や支援が行われています。また、経済産業省によるとニューロダイバース人材の中には、高い集中力や独創力など特定分野において強みを持つという先行研究があるとして、就労人口の維持やダイバーシティ経営の観点からも企業への理解や雇用を進めるよう情報発信などを行っています。

ソフトバンクでは、ニューロダイバーシティを含めたダイバーシティ推進の取り組みとして、社員向けセミナーの開催などを行っています。また、障がいなど何らかの理由で長時間勤務が難しい人も共に働ける社会を目指し、週20時間未満から働く機会を創出する「ショートタイムワーク」を2016年に開始しました。今後も多様な人々が共に働くことができる環境づくりに取り組んでいきます。

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(掲載日:2023年8月8日)
文:ソフトバンクニュース編集部