SNSボタン
記事分割(js記載用)

地元の高校生が地域の魅力を動画で発信! ワークショップ「CREATIVE CAMP 2023 in Nakatsu」を開催

地元の高校生が地域の魅力を動画で発信! ワークショップ「CREATIVE CAMP 2023 in Nakatsu」を開催

ソフトバンクと自治体が協業する次世代人材を育成するためのプロジェクトとして、新しい自分と仲間に出会うクリエイティブワークショップ「CREATIVE CAMP 2023」の第1弾が大分県中津市で開催されました。地元の高校生約70名が参加し、中津市の魅力を発信する動画を制作し発表する3日間のワークショップを密着取材してきました。

若者目線で地域の新たな魅力を再発見。動画編集スキルを習得しながら動画制作に挑戦

若者目線で地域の新たな魅力を再発見。動画編集スキルを習得しながら動画制作に挑戦。

「CREATIVE CAMP 2023」は、各自治体に在住または通学する中高生を対象に、Google Pixel Chromebook を活用し、3日間のワークショップ形式で動画制作・編集スキルを学んでもらいながら地元の魅力を発信する動画を制作するプログラムです。今回はその第1弾として、大分県中津市と協業しワークショップを開催しました。

次世代人材の育成を目指す「CREATIVE CAMP 2023」

中高生の創造力育成やアウトプットスキルの向上を目的とした、ソフトバンクと自治体が協業するプロジェクトです。地元の中高生を対象にプログラムを通じて、学生が自ら考え、創造し、発信していくためのスキルの習得を図り、現代社会で活躍する人材の育成を目指します。

CREATIVE CAMP 2023

「CREATIVE CAMP 2023」を
詳しくみる

中津市の高校に通う生徒約70名が参加した3日間のワークショップでは、15個のグループに分かれグループワークが行われました。これから3日間を共にするメンバーの自己紹介では、他校に通う生徒との交流に最初は少し緊張している様子もうかがえましたが、だんだんと打ち解け積極的に話しかける姿が見受けられました。

ワークショップ初日は、動画撮影や編集で使用する Google Pixel Chromebook の使い方を習得。SCRAPが監修した Google Pixel の機能を使った謎解きゲームでは、皆さん楽しみながら実践的に使い方を学びました。

若者目線で地域の新たな魅力を再発見。動画編集スキルを習得しながら動画制作に挑戦。
若者目線で地域の新たな魅力を再発見。動画編集スキルを習得しながら動画制作に挑戦。

人気YouTuber「伊吹とよへ」さんが教える! バズる動画づくりの極意を伝授

人気YouTuber「伊吹とよへ」さんが教える! バズる動画づくりの極意を伝授

YouTube登録者数40万人以上を持ち、TikTokでも活躍する動画クリエイター「伊吹とよへ」さんが特別ゲストとして登壇し、動画の作り方や考え方についての講演を行いました。

ワークショップ2日目以降は、動画編集スキルを習得したほか、1日目で学んだことを振り返りながら、どのような動画のストーリーにするかグループで話し合い、用意されたワークシートに沿って動画のテーマやストーリー、タイトルを考えました。構成が完成したらいよいよ屋外での撮影! グループおのおのが撮影場所に向かい、Google Pixel を使って動画や写真を撮影しました。

若者目線で地域の新たな魅力を再発見。動画編集スキルを習得しながら動画制作に挑戦。

若者目線で地域の新たな魅力を再発見。動画編集スキルを習得しながら動画制作に挑戦。
若者目線で地域の新たな魅力を再発見。動画編集スキルを習得しながら動画制作に挑戦。

撮影が終わり会場に戻ってくると、早速動画の編集とプレゼンテーション資料の作業に取りかかる生徒たち。動画編集やプレゼン資料など作業を分担しながら発表に向けて準備をしました。3日目の最終日はいよいよ動画のお披露目とプレゼンテーション! どんな動画がお披露目されたのでしょうか。

大舞台での発表に緊張する姿も。チームそれぞれの個性があふれる動画を披露

大舞台での発表に緊張する姿も。チームそれぞれの個性があふれる動画を披露

発表の舞台は、大きなステージがあるイベントホール。生徒のご家族や中津市民の方も観覧する中、15個のグループが登壇しプレゼンテーションと動画発表を行いました。初めての大舞台での発表に緊張する様子も見られましたが、自分たちが考える中津の魅力、それを伝え、届けるための工夫やこだわりなどをプレゼンテーションし、動画を披露しました。

大舞台での発表に緊張する姿も。チームそれぞれの個性があふれる動画を披露

中津市に残る城下町や歴史的な観光スポット、豊かな自然、中津市の代表的なグルメ「中津からあげ」のお店紹介など、動画のテーマはチームごとにさまざま。告白スポットなど若者目線ならではのアイデアもあり、個性あふれるユニークな動画が各チームから披露されました。

大舞台での発表に緊張する姿も。チームそれぞれの個性があふれる動画を披露
大舞台での発表に緊張する姿も。チームそれぞれの個性があふれる動画を披露

審査員の評価が出そろい、いよいよ結果発表!
学生たちの緊張が高まる中、結果発表と表彰式が行われました。

動画を評価する審査員の皆さん

動画を評価する審査員の皆さん

優秀賞に選ばれたのは… なんと2チーム! 賞品としてそれぞれのチームに、東京行きの往復航空券と宿泊券が贈呈されました。後日東京を訪れた皆さんは、東京竹芝のソフトバンク本社を訪問し、ソフトバンク社員との交流やオフィスを見学したほか、東京観光を楽しみました。

大舞台での発表に緊張する姿も。チームそれぞれの個性があふれる動画を披露

受賞チームと中津市長に話を聞きました!

優秀賞を獲得した2チームの皆さんに、今回の「CREATIVE CAMP 2023」に参加した感想や、動画編集で苦労したことなどについて話を聞きました。また、中津市の奥塚市長に、今回のプロジェクトを通じた所感や、若者世代や地域活性化の視点でどのような影響を与えたのかなどについてうかがいました。

視聴者側の気持ちを意識した動画作りの重要性と難しさを実感

優秀賞を獲得した「Iチーム」の作品は、中津市の魅力を「場所」ではなく、中津市が力を入れている「ICT教育」に着眼点を置いた斬新なテーマで、ICT教育の重要性をテンポよく伝える内容と完成度の高い編集に審査員の注目を集めました。

「Iチーム」の皆さん

「Iチーム」の皆さん

「3日間のプログラムは体験型のコンテンツなどもあってすごく楽しかったです。動画を作るにあたって、メンバー同士で意見の食い違いもあったりしました。ですが、みんなの意見を両立させながら新しい意見を作ることが大事だと実感しました。ICTという周りのチームとは違うテーマに着眼点を置いて、自分たちが何を見せたいかではなく、受け手側がどういう動画を求めているかを意識して動画を作りました。表彰される自信はありました! 東京に行けるのがすごく楽しみです!」

同じく優秀賞を獲得した「Lチーム」の作品は、若者に中津市の魅力を知ってほしいという思いで、中津市のさまざまな観光スポットを擬人化し、インタビューしながら中津市の魅力を伝える動画を制作。学生ならではの独創的な発想で、SNSで流行している撮影手法を取り入れたことも審査員から評価されました。

「Lチーム」の皆さん

「Lチーム」の皆さん

「SNSではやっている『ストリートスナップ』を意識して撮影・編集したのですが、動画の編集は思っていたより難しく大変なところも多かったです。ですが、中津市の魅力をどのように発信したら見ている人が興味を持ってもらえるかをグループで話し合いながら考えるのがとても楽しかったです。他チームの作品の出来が良かったので選ばれるか正直不安なところがありましたが、優秀賞と聞いて久々に大声を出して喜んでしまいました(笑)」

企業との連携により行政だけでは生み出せない化学反応を起こせた

奥塚市長 「3日間という短い期間でしたが、初めて会う仲間たちとチームで協力しながらイキイキと楽しそうに取り組んでいる様子がとても印象的でした。デジタル技術をうまく活用しながら、ふるさとの魅力を再発見することで情操をより深める機会になったのではないかと感じています。より中津愛も深めてもらえたのではないかと思います。この取り組みが、今後皆さんの将来の人生をどう切り開いていけるかのヒントになればいいなと思います。

企業との連携により行政だけでは生み出せない化学反応を起こせた

中津市の政策の進め方に『安心づくり、元気づくり、未来づくり、連携・結集』を掲げています。行政を取り巻く問題は、私たちだけでは解決できないことも多くあります。連携と結集が今回のプロジェクトのように、ソフトバンクさんと協力をして、デジタルネイティブ世代と呼ばれる高校生のアイデアや発信力を引き出しながら彼らにとって刺激的かつインフォーマティブな体験をしてもらえたことは、行政だけでは生み出せない化学反応を起こせたと思っています。今後もいろいろな知恵をお借りしながら取り組んでいきたいと考えています。

今回は中津市が1回目の開催となりましたが、このようなクリエイティブな体験や学びの機会を全国の多くの若者に体験してほしいです。そして、全国各地で化学反応が生まれれば良いなと願っています」

過去にない企業と連携した新しい取り組み。開催に至るまでの苦労も…

「次回もあればまた参加したい!」と声が上がるほど、学生の皆さんにとって学びの多かった今回のワークショップ。前例がない新しいプロジェクトを実現する上で、行政側としては開催までに苦労したこともあったそうです。中津市役所 総合政策課 主任の吉田悠平(よしだ・ゆうへい)さんに話を聞きました。

吉田さん 「今回のイベントを集客する際に、行政が実施するイベントということもあり、市のホームページやSNSなどで募集をかけていました。ですが、ターゲットとしている高校生になかなか情報がたどり着かず、最初は集客に非常に苦労しました。そこから、学校側と直接やり取りをさせていただき、説明会の機会をいただけたことで参加人数を徐々に増やすことができました。

過去にない企業と連携した新しい取り組み。開催に至るまでの苦労も…

開催してみて感じたことは、大半の学生が動画編集を経験したことがないところからのスタートでしたが、動画編集スキルを習得するスピードが早く、デジタルツールを使いこなす能力が高いなと改めて実感しました。また、初めて会うメンバーとのグループワークにも関わらず、すぐに打ち解け積極的に取り組む適応力の高さも感じました。

参加した学生の皆さんから『プログラムに参加して良かった、楽しかった』というコメントをいただいて開催して良かったなととても思います。行政だけでは絶対に提供できなかったイベントになりました。

自治体によって期待する効果はそれぞれ異なると思いますが、『CREATIVE CAMP』をブラッシュアップしながらより良いものを作りあげていってもらえたらと思います」

今回の「CREATIVE CAMP 2023 in Nakatsu」の様子をダイジェストムービーにまとめていますので、ぜひご覧ください。

(掲載日:2023年9月19日)
文:ソフトバンクニュース編集部

動画制作を通じた中高校生の創造力育成・アウトプットスキル習得プログラム「CREATIVE CAMP 2023」 を共同開催する自治体を募集中!

動画制作を通じた中高校生の創造力育成・アウトプットスキル習得プログラム「CREATIVE CAMP 2023」 を共同開催する自治体を募集中!

地域の活性や、中高生が自ら考え、創造し、発信していくスキルの習得機会を提供することで、次世代人材を育成したい自治体を募集します。

応募条件:中高生100人程度の参加見込みがあること、中高生の募集は各自治体で実施すること
応募期間:2023年5月11日(木)~ 9月29日(金)

詳細をみる