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AI起業家集団でさらなる成長へ ーソフトバンクグループ株式会社 2019年3月期 決算説明会レポート

2019年5月9日、ソフトバンクグループ株式会社 2019年3月期 決算説明会が開催されました。

登壇した代表取締役会長 兼 社長の孫正義は、ひとつのグラフを示したうえで「これがソフトバンクグループの株主価値であり、インターネットトラフィックの規模と比例しています」と触れてから、今後ソフトバンクグループの株主価値を増やしていく成長エンジンと位置付けるソフトバンク・ビジョン・ファンド(以下、「SVF」)を中心に、2018年度の業績ハイライトや財政方針、今後の成長戦略などについての説明を行いました。

営業利益81%増、当期純利益 3期連続1兆円超

業績ハイライトは、売上高 9兆6,022億円(前年比5%増)、営業利益2兆3,539億円(前年比81%増)、当期純利益 1兆4,112億円(前年比36%増)。孫は「3期連続で純利益が1兆円を超えた」と述べました。

そして、「計上される業績の数値は重要だが、“株主価値”を具体的な目線として経営している。 これは2年前に『SoftBank 2.0』として、新しく投資会社へと移行したときから変わりません」と自身の経営姿勢を改めて説明。

続いて、ソフトバンクグループの株式価値の内訳を数式「23 = 27 - 4」で示し、「株主価値は23兆円(1株当たり2万1,688円)、保有している株式は27兆円、ソフトバンクグループの純負債は4兆円。株主価値の表す計算式の数字はシンプルにこの3つしかありません。また、LTV(Loan to Value:資産価値に対する負債比率)が16%であることから、現在の経営状況はでき過ぎなぐらい健全な状態です。今後もLTVは25%未満で運営していきたい」と説明しました。

株主価値を最も増やす成長エンジンはSVF

次に株主へのSVFの貢献について、「ソフトバンクグループの株主に直接帰属する利益と成果報酬を合わせて(利回りは)62%に達しています。そして株主価値を最も増やす成長エンジンがSVFです。SVFには3つの特長があり、AIに特化していること、ユニコーンへの投資に特化していること、それによりシナジーを創出しやすいこと」と説明。そして、さまざまな投資ファンドと比較したSVFの好成績ぶりについても強調しました。

さらに、AI事業を行っている新たな投資先として、AIを活用した中国最大級の中古車取引プラットフォームを運営するGuaziと、AIによる総合血液生体検査サービスを手掛ける米国のGuardant Healthについても触れました。

IoTがAIの推論を高め、AIがすべての産業を“革新”する

後半で孫は、「インターネットは広告や小売業を“革新”したが、SVFが投資するAIはあらゆる産業を“革新”する。AIの高精度な推論は、事業の需要を予測し最適な供給をもたらす。推論を高めるのはIoTで集積したさまざまなデータ。IoTに不可欠なArmのチップによって通信が進化し、地球上のさまざまなことがリアルタイムでわかる時代がくる」とし、AIが事業に決定的な違いを与えると結論づけました。

二次曲線で株主価値を上げていくためのAI起業家集団

最後に、孫はSVF 2の設立を近日発表予定と言及し、規模、時期は確定後発表するとし「SVFは私の情熱の97%を占める」と説明。

さらに、「過去25年間でインターネット産業の時価総額の合計は1,000倍になった。世界の時価総額トップ10社のうち7社はインターネットカンパニーである。今まではインターネットトラフィックに比例して時価総額を伸ばしてきたが、今後はAIを伴うデータトラフィックに比例して伸びていく。あらゆる国・分野においてナンバーワンであるAI起業家集団と協力する“AI群戦略”によって、今後も二次曲線で株主価値を上げていく」と決意を述べて、決算説明会を締めくくりました。

資料 プレゼンテーション資料(PDF形式:27.8MB/81ぺージ)

(掲載日:2019年5月9日、更新日:2019年5月10日)
文:ソフトバンクニュース編集部