「毎日の通勤ラッシュに疲れた・・・」
満員電車の中を通勤している人なら誰もが思うのではないでしょうか? 通勤がストレスに感じる人も多い中で、通勤の見直しも“働き方改革”における課題の一つです。そんな中、働き方改革に全国規模で取り組む「テレワーク・デイズ2019」が実施されているんです。
テレワーク・デイズって何?
総務省や各省庁が、東京都および関係団体と連携し、テレワークなどの働き方を奨励し、交通混雑の緩和にもつなげようというイベント。
今年の実施期間は7月22日(月)~9月6日(金)の約1カ月間ですが、東京都では7月22日(月)~8月2日(金)、8/19(月)~30(金)と2回に分けて集中で実施されます。全国で3,000団体、延べ60万以上の参加目標を目指しているそうです。
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- ※テレワーク・・・情報通信技術(ICT)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと。
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- ※テレワーク・・・情報通信技術(ICT)を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと。
ソフトバンクは首都圏の事業所で勤務する社員を参加対象としていて、すでに導入している3つの勤務制度をより多くの社員に実践するよう推奨しています。
テレワーク・デイズでソフトバンクが社員に推奨している働き方
在宅勤務
自宅でテレワークを行う。利用は月5回、育児・介護・障がいなどにより勤務時間に制約がある場合は週3回まで。テレワーク・デイズ期間中は取得推奨のため、利用回数の上限を撤廃。
サテライト勤務
移動時間を短縮する効率的な働き方を推進するため、全国の一部事業所やWeWorkをサテライトオフィスとして開放し、各事業所で業務を行う。
時差勤務
1日で交通混雑が想定される、朝8~9時と夕方5~6時を避けた通勤になるように調整し出退勤する。業務状況に応じて始業時刻・終業時刻を日にち単位で変更可能な「スーパーフレックスタイム制」と所定労働時間制の社員が対象。
でも本当に実践されているのか・・・と思い、テレワーク・デイズでこの制度を利用していた3名のソフトバンク社員に協力いただき、実践している様子を取材することにしました。
目次
片道2時間の長い通勤を在宅勤務で解消!?
技術管理本部でクラウドを活用した企業向けシステムのサービス企画を担当する鷹取さん。鷹取さんのご自宅は山梨県大月市でオフィスのある新橋まで通勤を続けていますが、その時間は片道約2時間!
もともと自然に囲まれた環境で子育てしたいという夢があったそうですが、長男に療育※が必要とわかり、奥さまの実家である大月市への転居を決意。専門的な医療機関や教育機関と連携した子育てをされています。
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- ※発達障害への支援・トレーニング
子育てと通勤時間の面からも毎週金曜日は在宅で勤務しているんだとか。在宅勤務を利用する前は積極的に療育に携わることができず、義理のご両親が奥さまのサポートをされていたこともあったそうで、真っ先に在宅勤務制度を利用しはじめたそうです。
「社内外の調整が主なため、在宅勤務がしやすかったことが大きかったですね。在宅勤務を始めたころは極力会議を入れないようにしていましたが、会社全体が働き方改革を推進する中、周囲の理解も進み、急を要する場合はビデオ会議などを利用しています。社内環境で相手のパソコン画面を共有でき、相手の顔を見ながら話すこともできるので、社内の打ち合わせと変わらないと感じています」
金曜日は定時に勤務を終了し、その後は家族と一緒に夕食を囲み、その後に子どもの宿題を見ることもできるそう。また、長男がお世話になっている専門の先生との面談が金曜日に設定されることも多く、在宅勤務のメリットを最大限に享受できて満足しているようです。
在宅勤務を活用してどうですか?
技術管理本部 鷹取さん
「大月に住んでいて、冬は降雪などの気象事情で交通機関に支障がでると出勤できないことがよくありました。在宅勤務は、状況に応じて臨機応変に対応できるため業務が滞ることもなく、長時間通勤による体への負担も軽減されて有効活用できていますね」
近くの拠点を予約して時間を捻出できるサテライト勤務を活用
「オフィスですぐに仕事をしたいけど、移動時間を削減して時間を有効利用したい」
ソフトバンクにはコミュニティ型ワークスペース「WeWork」とは別に、全国にある事業所の一部を予約制で利用できる「サテライトオフィス」があります。会社の予算やコスト管理を担当する本部に所属する谷口さんは毎週、自宅から近い横浜の事業所を利用して業務をしています。
実践するきっかけになったのは所属する部門の呼びかけからだそうですが、現在ソフトバンクの本社移転や働き方改革に関するプロジェクトに参加していることもあり、自らテレワークを活用し、推進していくべきだと考え、率先的に制度を利用しているそうです。
また、谷口さんは以前から地域に貢献する活動をしたいという思いがあったそうで、副業制度を利用し、夜に、地元の横浜で消防団の活動を行っています。
最初、消防団の活動がある日は移動時間も考慮し、在宅勤務を検討したそうですが、サテライトオフィスは、社内ネットワークやファシリティが充実しているということに気づいたそうです。生活にメリハリをつけるために在宅勤務ではなくオフィスで働くことを選択し、通勤に便利なサテライト勤務を選んでいるんだとか。
サテライトオフィスのオープンスペースは空いていれば自由に利用できますが、事前にシステムで予約することで固定席を計画的に確保できるそうです。
「テレワークは対面ではなく非効率では?」という意見があったそうですが、谷口さんの部門では、スマートフォンを使って誰がどこで働いているか一覧を確認でき、Slackなどビジネスチャットを活用して、生産性を上げようと模索されているそうです。
サテライト勤務の活用で変わったことはありますか?
コストマネジメント本部 谷口さん
「プライベートと業務などさまざまな状況に合わせて、いつでも働くことができるスペースがあるのはとても良いですね。サテライトを利用するようになって、遠隔でメンバーとコミュニケーションをする機会が増えたのですが、打ち合わせを実施するとき、直接の対面ではないため、今まで以上に下準備を行い、時間と効率の良さを意識するようになり、仕事自体の効率化にもつながっています」
朝8~9時台の通勤ラッシュを避ける時差勤務で出勤
在宅勤務やサテライト勤務を使ってテレワークができるとはいえ、出社が必要な時もあります。ただ、皆が同じ時間に一斉に出勤し退勤する必要はないわけで、そこで利用できるのが「時差出勤」です。
人事部門で転勤者対応や健康経営を担当する小川さんはテレワーク・デイズにあわせて時差勤務を行いました。小川さんは電車を2回乗り換えて会社に通勤しますが、朝9時に出勤するには通勤ラッシュのピークである8時台の満員電車に乗るか、場合によっては数本見送ってなるべくすいている電車に乗るということもあるそうです。
一般的に時差出勤は、あらかじめ指定されたパターンから勤務時間を選ぶ場合がありますが、ソフトバンクでは「スーパーフレックス制度」を採用しており、小川さんはメンバーや上司と相談のうえで出社時間を日々決定しています。
時差出勤を活用すると、朝は早起きで夕方に退社できて、夜は早く寝るという健康的なサイクルで生活できているそうで、ご自身の担当である健康経営の施策として社員向けに実施している「朝ヨガ」などに参加するといったこともできているそうです。
時差勤務を利用してみていかがでしたか?
人事本部 小川さん
「実際に時差出勤を行ってみて、やはり感じるのは電車の中で身動きがとれないような通勤ラッシュの混雑を避けられる、というメリットが一番大きいですね。そして朝早く出社した時間だけ、夕方に退社する機会も増えるため、平日の夜に友人と食事にいくこともでき、プライベートももっと充実できそうだなと感じました」
働き方改革は、自分の仕事の見直しにもつながる!?
ITの進化で自宅やさまざまな場所で新しい働き方ができるようになってきました。柔軟な働き方が実現すれば、仕事とプライベートの両立によってワークライフバランスの改善が期待できます。自分に合った方法を積極的に選択して、より充実した働き方ができるようにしていきたいですね。
ソフトバンクはITを駆使して、社員が仕事をよりスマートに楽しむ「Smart & Fun!」を社内スローガンに掲げて、柔軟な働き方を推進しています。ホームページもあわせてチェックしてみてください。
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- ※駅での撮影は事前に許可をとったうえで撮影しています。
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(掲載日:2019年8月1日)
文:ソフトバンクニュース編集部