子どものスマホデビューや、キッズ携帯からの買い替えを検討中の保護者の皆さん。
「勉強に影響が出たらどうしよう」「トラブルに巻き込まれるんじゃないか」「ルールってどうやって作るの?」など、不安なことはありませんか?
今回、異なる教育ポリシーを持つ3タイプの母親に、スマホデビューのきっかけや利用ルール、各家庭での活用方法の実態を聞いてきました。かなりリアルなので参考にしてみてください!
ケース① 「学年30位を下回ったらスマホ没収」学業重視家族
名前 |
S・Kさん |
---|---|
家族構成 |
本人(専業主婦)、夫、長男(高校3年生)、次男(高校2年生) |
現在の料金プラン |
ウルトラギガモンスター+ |
直近のスマホデビュー |
次男(高校入学後の2019年4〜6月) |
友達や家族と外で連絡が取れないため、高校入学を機に購入
中学生の時から、目の届くところであれば、母親のスマホを使って友達とのLINEやゲームを認めていたK家。次第に友人たちがスマホを持ち始めて「自由にLINEやゲームをやりたい」と言い始めたため、高校生になってから購入しました。
S・K「次男のスマホ購入前に心配したことは、学力への影響や視力の悪化、友だちとのトラブルです。特に、SNSなどで誰かを傷つけるようなことをしてほしくなかったので、高校生までは購入を控えていました」
親の7割は「高校1年生」がスマホを持たせるのに一番良い時期と考えている
(参照元:MMD研究所 2018年1月)
中高生の子どもにまだ携帯電話を持たせていない親(n=1,003)を対象に、いつ頃から子どもにスマートフォンを持たせても良いと思うかを聞いたところ、「高校1年生」と回答した親が66.9%と最も多い結果となった。
学業優先のK家のスマホルール
- 学年30位を下回ったらスマホ使用不可
- 19時以降の使用は不可(利用時間の設定を実施)
- 使用場所はリビング限定
S・K「以前、子どもがゲームのやり過ぎで目を悪くしてしまったので、フィルタリングサービスを使って利用時間の管理(高校生モード)をしています。ただ、たくさんアプリが入っていそうでしたが、スマホの利用状況までは把握していないです」
勉強さえ結果を出せば、比較的自由なスマホ方針
フィルタリングサービスによる利用時間の管理を行っているK家ですが、この機能や位置情報を調べられることを知ったのは最近とのこと。また、アプリの管理も行っていないとのことなので、データ通信量(ギガ)事情も聞いてみました。
S・K「アプリなどをダウンロードするだけでギガを消費するので、それで言い合いになるのは疲れると思って『ウルトラギガモンスター+』※にしています。学業や視力への影響がなければ、自由に使わせている方だと思いますね」
- ※データ通信量 上限50GBに加え、対象の動画/SNSサービスならデータ通信量を消費せずに利用できる料金プラン
写真やテレビ電話で友達と勉強
S・K「勉強でわからないことがあると、写真やテレビ電話を使って、友達に解き方を聞いていますね。試験日のスケジュール管理もスマホでやっているようです」
親もリテラシーを持つべき。子どものスマホの使い方について話し合いの場を持ち、スマホトラブルを回避しましょう
時間や成績に関するルールはありますが、スマホをどのように使うかというルールは少ないようにみえますね。親も積極的にスマホについて学び、トラブルの可能性を知ることが大切です。このままルールを野放しにすると、子どもがネット犯罪の餌食にもつながる可能性もあるので、家族全体のリテラシーの向上とルール作りが必須です。
親子のリテラシーを高める「無料の情報モラル学習教材」
映像教材DVDと指導案冊子から成り、学校関係者やPTA、地域の団体などを対象に無償で提供。最新版では、ネットいじめ、不適切な動画投稿など社会問題となっているテーマや家庭内のルール作りについて取り上げています。
知っていますか? 中・高校生のスマホトラブルのバリエーション
(マカフィー×MMD研究所調べ 参照元:MMD研究所 2016年9月)
SNS・課金トラブル、ウェブサイトへの誹謗中傷、ネットいじめなど、ネット上には危険なトラブルがたくさんあります。どんな危険性の種類があるのか、親も知識を身につけておきましょう。
ケース② 「子どもと共にリテラシーを上げる」ITリテラシー向上家族
名前 |
C・Tさん |
---|---|
家族構成 |
本人(専業主婦)、夫、長女(社会人)、次女(大学3年生)、三女(高校2年生) |
現在の料金プラン |
ウルトラギガモンスター+ |
直近のスマホデビュー |
三女(高校入学前の2018年2月) |
友達や家族と外で連絡を取るために、高校受験後に購入
家族の連絡先のみを登録し、塾や学校の行き帰りの連絡を行うために中学3年生の子どもに「キッズケータイ」を持たせていたT家。同級生の3分の1がスマホを持ち出したこともあり、友だちと連絡を取るために、高校受験終了後の2月にスマホを購入しました。長女のキャリアはソフトバンクで親と次女が他キャリアでしたが、家族共通のプランに加入すると割引が利くこともあり、そのタイミングで家族全員がソフトバンクユーザーに。
「スマホをよく使う子どもは学力が低いのでは?」「自分の知らないところでSNSなどのトラブルに巻き込まれないか」などの不安がありました。スマホを三女用に購入する前にもLINEは使わせていましたが、LINEはiPodでのみ行う(やり取りは親がチェック)など、子どもが徐々にスマホに慣れていくための取り組みを購入前にしていました。
リサーチから作成したT家のスマホルール
- 使用場所はリビング限定
- 授業中や歩きスマホはNG
- SNS(Twitter/Instagram)のアカウントは親がフォローする
- 鍵付き(承認した人のみ閲覧できる)アカウントにする
- 位置情報をオフにする
- 個人が特定されるような持ち物(例えば学校のジャージなど)を着た写真は投稿しない
- 人を傷つけるような言葉は書き込まない
- フィルタリングは緩いもので設定(強すぎると機能がほぼ使えなくなるため)
- スマホは母親が設定(基本設定やアプリの会員登録など)
- 課金は不可(課金できない設定に)
スマホルールは、新聞やニュース、学校で配布された冊子などを参考にして夫婦で作成したとのこと。
C・T「特に不安だったのが、SNSのトラブルです。知らない間に位置情報を写真につける、瞳に映った風景で場所が特定される、知らない人とつながる、などの自分の子どもが危険な目に合わないかが不安でした。それに関連するニュースがあれば、子どもに伝えてリスクを認識させるようにしています」
家族一丸となって、リテラシーを向上
分からないことがあったら、自分で調べたり、子どもたちに聞いたりなど、情報を共有しあって家族全体のリテラシーを高め合うT家。そのため、さまざまな活用方法も行っています。
① スケジュール管理
C・T「子どもたちからスケジュールをLINEで送ってもらい、それを私がカレンダーに入れて一括管理しています。当初は家族で共有していたのですが、皆入れなくなったんですよね(笑)。なので、自分の使いやすいスケジュールアプリで管理するようにしました」
② 勉強への活用
C・T「学校で使っている英語教材と連動しているアプリを毎日朝5問、夜5問解いています。お友達と『12月末までに終わらせるよ!』と目標を立てて頑張っています。隙間時間で勉強できるのはいいですよね」
③ 災害時を含めた安否確認
C・T「緊急時に家族が安全かどうかの確認を取れるように『T家の安否確認システム』を作りました。私がたまに抜き打ちで安否確認LINEを送って、即座に「今どこにいるか」「安全か」を送ってもらうようにしています。前もって災害が起こったときはどうするか、ということを決めておくのは良いと思います」
③ 災害時を含めた安否確認
C・T「緊急時に家族が安全かどうかの確認を取れるように『T家の安否確認システム』を作りました。私がたまに抜き打ちで安否確認LINEを送って、即座に「今どこにいるか」「安全か」を送ってもらうようにしています。前もって災害が起こったときはどうするか、ということを決めておくのは良いと思います」
親子でITリテラシーを高めることが重要です
不安なことはきちんとルールにして、子どもにもリスクを伝えることはスマホトラブルの防止にも上手くつながっています。また、親がきちんと情報を持っているという姿勢を見せることで、子どもも使い方に気を遣うでしょう。親子で一緒にITリテラシーを高めていくことが重要ですね。
正しいスマホの知識をクイズで学ぶ「スマホデビュー検定」
スマホデビューする上で保護者と子どもに知っておいてほしい知識をクイズ形式で合計14問出題。設問ごとに答え合わせをしたあとに、解説が表示されるため、より深く学べます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ケース③ 「スマホだから言える本音もポロリ」思春期の一人娘と仲良し家族
名前 |
A・Tさん |
---|---|
家族構成 |
家族構成:本人(専業主婦)、夫、長女(中学1年生) |
現在の料金プラン |
スマホベーシックプランS |
直近のスマホデビュー |
長女(中学入学後の2019年4〜6月) |
中学受験で行動範囲が広がり、購入を決断
元々、娘がピアノ教室に通うのにバスを利用していたため「みまもりケータイ」を持たせていたT家。中学受験を機に、娘が塾に通い始めて行動範囲が広がったこともあり、困ったときに交通機関を検索できるようにスマホの購入を決めました。
A・T「余計な情報をいろいろ見てしまったり、スマホ依存になることを避けたかったので、小学校低学年の時点ではまだ持たせるのは早いかな、と。ただスマホは連絡を取りやすいし、年齢的にもモノの良し悪しが分かる年齢になってきたので、小学校の高学年あたりから検討を始めました」
SNSいじめが怖くて、最初は最低限の機能に
基本的に許可したのは、連絡先を制限したメールと電話の使用と、親が許可したアプリのダウンロードでした。
A・Tさん「SNSいじめによる事件のニュースを見ていたので、それが怖くて最初は最低限の機能のみ使えるようにしていました。インターネットの利用は、電車で路線を検索するときだけ。あとは、夫が見つけてきた勉強アプリを入れて勉強に活用していました。小学校の友だちでLINEをしている子もいたのですが、受験が終わるまではLINEをしないでおこうね、と約束していました」
使い方に合わせたフィルタリングレベル
A・T「子どもの使い方に合わせて、細かくフィルタリングの設定をしなきゃいけないと思っていたのですが、制限レベルが用意されていることにびっくりしました。また、ショップでいただいたパンフレットの中に、『子どもにスマホを持たせる上での心構え』があったので、ルールづくりの際に役立ちました」
より安心してスマホを使うための「スマホ安心設定ガイド」
子どもを有害サイトやアプリから守るためのフィルタリングの設定方法や、利用状況の管理方法、課金を防ぐための機能制限方法などを説明しています。ソフトバンク/ワイモバイルショップの店頭で配布しているので、ぜひご利用ください。巻末にはスマホルール作成表もありますよ。
“共創スタイル”のT家のスマホルール
- 夜22時以降は利用しない
- 追加料金がかからないように利用する
- ゲームやアプリでお金がかかるときは相談する
- 親が許可したSNSしか使わない
- SNSで個人が特定される情報は発信しない
- 自分や友達の個人情報や悪口をネットに書き込まない
- 知っている人しか連絡先を教えない
- フィルタリングを使う
A・T「娘にスマホを使って何をしたいのか、どの友達と連絡を取りたいのかを聞いてから、一緒にルールを作っていきました」
コミュニケーションが円滑に。スマホだから言える本音がポロリ
最初は不安でいっぱいでしたが、子どもが日々どんな使い方をしているかチェックして、家族で話し合い・納得しながら徐々にスマホでできることを許していったT家。コミュニケーション面でもメリットがあったようです。
友達や、気になる洋服の写真を送り合う
「友達と撮った写真を見せてくれるので、そのときの様子や、誰と仲が良いかも覚えやすいですね。あとは、娘がほしい洋服や雑貨を見つけたときは『これほしい!』ってURLを送ってきたり、逆に私から『これかわいいんじゃない?』って洋服の写真をLINEで送ったりしています。もちろん、購入は私が行うようにしています」
スマホだから言える「ゴメンね」
「今は思春期まっただ中なので、ケンカをしてギスギスとした雰囲気になることがあります。そんなとき、直接話せないようなことがスマホだと『ゴメンね』と、メッセージやスタンプを送って仲直りすることがあります。スマホがあることで、無言よりは遥かにコミュニケーションが円滑に取れることもあるな、と感じましたね」
子どものリテラシーに合わせて定期的なルール変更を行いましょう
子どもの年齢や使い方、リテラシーに合わせてルール変更を行うことは重要です。そのため定期的に話し合いの場を持ち、子どもが日々どんな使い方をしているか知ることがとても大切になりますね。便利さと危険さを兼ね備えているスマホだからこそ、その両側面をきちんと理解しましょう。
いかがでしたか? 子どものスマホデビューやご家族のスマホライフと正しく付き合っていくためのヒントになれば幸いです。
お知らせ |
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(掲載日:2019年12月6日)
文:ソフトバンクニュース編集部
スマホデビューを応援する料金プラン
ソフトバンクは、2019年12月6日から「SoftBank学割」を開始。「ウルトラギガモンスター+」と「ミニモンスター」の基本プラン(音声)が6カ月間無料で利用でき、さらに「ウルトラギガモンスター+」を契約した方は最大1年間ギガ使い放題になります。しかも、「おうちでんき」にも学割が適用されるので、家計もおトクになりますよ。