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高層ビルで火災が発生…。あなたが取るべき行動は? -防災行動ガイド

高層ビルで火災が発生…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

高層階のオフィスで仕事中、突然、火災を知らせる館内放送が…。どうやら低層階にあるレストランから出火したようです。もしあなたが同じような状況に置かれたら、一体どうすればいいのでしょうか?

正しい知識とすぐにできる小さな行動が防災意識を高め、あなたとあなたの大切な人を救います。

今回は、高層ビルで火災が発生したときの正しい対処法をご紹介。

この災害テーマのポイント

高層ビルで火災が発生…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

  1. エレベーターがストップし、階段が大渋滞してパニック状態に
  2. 焦らず、落ち着いて、防災センターからの館内アナウンスに従おう
  3. 避難に備えて、非常口をチェックする習慣をつけておこう

高層ビルで火災が発生…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

この災害テーマのポイント

  1. エレベーターがストップし、階段が大渋滞してパニック状態に
  2. 焦らず、落ち着いて、防災センターからの館内アナウンスに従おう
  3. 避難に備えて、非常口をチェックする習慣をつけておこう

目次

リスク:エレベーターはストップ。高層階から地上に向かう人で、階段が大渋滞…

高層ビルで火災が発生すると、安全装置が作動し、エレベーターは停止します。階段は地上に降りようとする人でごった返し、フロア全体がパニックに陥る可能性が。特に日中、オフィスビルや商業施設の高層階には、想像以上に多くの人々が在館しています。そのため一斉に避難するとなると、安全に地上までたどり着くのに、1時間近くかかる場合もあります。

ロンドンの高層マンションで起こった大規模火災の原因は、可燃性の断熱材

2017年、ロンドンの24階建て高層住宅「グレンフェル・タワー」で発生した大火災は、死亡者約70名、負傷者約80名という、とても大きな被害を出しました。16階の台所からの出火が、約15分というごく短時間のうちに建物全体に燃え広がった原因は、安全基準を満たしていない可燃性の断熱材を使っていたからだといわれています。他にも日本では、都営住宅でベランダに干していた洗濯物を伝って、炎が燃え広がったケースも。

対処法:落ち着いて、館内アナウンスに従う。煙など火災の気配を感じたら、非常階段で速やかに避難

高層ビルで火災が発生…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

高層ビルで万が一火災に遭遇してしまったら、まずは、防災センターからのアナウンスに従ってください。火災発生場所、状況や避難指示が放送されることになっているので、パニックに陥りやすい状況下でも、冷静にその指示に従いましょう。

もし、アナウンスがある前に煙や焦げくささなどの火災の気配がしたら、速やかに最寄りの非常階段から避難してください。その際、火煙を拡大させないように、通過する扉はできるだけ閉めて移動します。火災現場の煙は見通しを悪くするだけでなく、吸い込むと一酸化炭素中毒の恐れも。

避難する際の煙対策

  • 煙を吸い込まないように、ハンカチなどで口を覆う
  • 煙は上に集まるので、身を低くして吸引を防ぐ

低層階であれば、火災時の煙から身を守る「防煙フード」、もしくは大きめで透明のビニール袋が、緊急時に身を守る術として役に立ちます。ビニール袋は、中に空気を入れたらすばやく頭からかぶり、外の空気が入らないように片手で袋の口を絞って持つことが、使い方のポイント。窒息に注意しながら使いましょう。

事前の備え:安全な避難に備えて非常口をチェック。避難しやすい靴の準備、防災訓練への参加を

高層ビルで火災が発生…。災害時の対策と事前の備え -防災行動ガイド

オフィスや外出先の非常口がどこにあるかを把握する習慣をつけておきましょう。フロアによって使用できる非常口の場所が違ったり、非常口に入ると戻る際に暗証番号が求められたりするビルもあります。オフィスなど普段使う場所であれば、暗証番号を事前に調べておきましょう。また、ロッカーにスニーカーを準備しておくと、避難の際に役立ちます。

さらに、日頃から防災への意識を高めるため、率先して防災訓練に参加する心がけも大切。避難指示や誘導にはビル管理会社との連携が重要になるため、高層ビルに入居している企業の管理者は、防災マニュアルなどが配備されているかを確認しておきましょう。

高層ビルで火災が発生したときに役立つサービス・ウェブサイト

① 総務省消防庁「防災・危機管理e−カレッジ」

総務省消防庁「防災・危機管理e−カレッジ」

総務省消防庁「防災・危機管理e−カレッジ」より

防災・危機管理について学ぶことができるサイト。入門コース・一般コース・専門コースの3段階のコースのほか、子ども向けの「こどもぼうさいe-ランド」も。災害から身を守るために、正しい知識を身につけましょう。

② 東京消防庁電子学習室

防火・防災・救急など、消防について動画やクイズを使って学ぶことができるページ。もしもに備えて、防災に関する知識を深めましょう。

③ Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピング

Yahoo!JAPANが運営する日本最大級のオンラインショッピングモール。日用品などはもちろん、防煙フードなどの防災アイテムも幅広く取りそろえています。

監修者:防災講師・防災コンサルタント 高橋 洋(たかはし・ひろし)

高橋洋先生

1953年、新潟県長岡市生まれ。1976年、練馬区に就職し、図書館、文化財、建築、福祉、防災、都市整備等に従事。1997年より防災課係長として、地域防災計画、大規模訓練、協定等に携わる。現在は、防災講師・コンサルタントとして、自治体等で講演、ワークショップ指導などを行う傍ら、復興ボランティアの一員として、福島県南相馬市小高区等で活動。防災関係著書・論文、防災関係パンフレット類監修多数。

(掲載日:2020年2月20日)
監修:高橋洋先生
文:内藤マスミ
編集:エクスライト
イラスト:高山千草