2021年1月10日、日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」がついに開幕しました。
2008年に文部科学省が発表した学習指導要領により、仲間と動きを合わせていくことを通してコミュニケーション能力や表現力を養うことを目的に、2011年から小学校、2012年から中学校での「ダンス」教育が義務化。以降、ダンス人口は年々増加、2020年8月には日本初となるダンスのプロリーグ「D.LEAGUE」が発足しました。個性あふれる出場チームなど、ダンスに馴染みがない人でも楽しめる D.LEAGUE のポイントを紹介します。
ところで、ダンスって言われてもあまり興味がないなぁ……という皆さん。実は、編集部内でもそのようなメンバーが大多数で、D.LEAGUE を紹介する記事をうまく作れるのかという不安もありますが、D.LEAGUEを知ることを通して、一緒にダンスの魅力を探ってみましょう。
意外と身近にダンスがありません? ありますよね? ね?
突然ですが質問です。皆さん、最近いつ踊りましたか?
踊ったことないなぁ…、という方も、よく思い出してみてください。テレビドラマのエンディングのダンスだったり、ダンス系アーティストやボーイズ/ガールズグループ、アイドルなどの振り付けを真似してみたり、コロナ禍の運動不足解消を目的としたダンスエクササイズとか、ガチなダンスとまではいかないまでも、踊ってみたことがあったり、高校生・大学生ぐらいの世代を中心に、SNSにダンス動画を投稿したり、ダンスがより身近に感じられるようなシーンが増えていると思いませんか?
これもダンスなの? と言われると、正直なところよく分かっていませんが(詳しい方教えてください!)、特に厳密な定義はないようで、「音楽に合わせたリズミカルな一連の動作」=「ダンス」と言ってもよさそうです。
ダンスにもいろんなジャンルがありますよね。文献として残っている最古のダンスは古代エジプトの壁画で、ベリーダンスのルーツとなった踊りという説もあるそう。農作物の豊作を祈る踊り、貴族のための宮廷での踊り、バレエ、日本舞踊、盆踊りなど、古くからあるさまざまな踊りが形を変えたりしながら受け継がれています。そして、現代のダンスで特にメジャーなのが「ストリートダンス」。学習指導要領の中でも「創作ダンス」「フォークダンス」に「現代的なリズムのダンス」、つまりストリートダンスが加えられたことで話題にもなりました。
「ストリートダンス」ってどんなダンス?
「ストリートダンス」、ストリートで踊るダンスといえば……
あ! 路上を踊りながら練り歩く「阿波踊り」とか!?
さすがにここまでイメージがズレている方はあまりいないかもしれませんが、正直なところ、「ストリートダンス」がどんなダンスかを問われたら、説明が難しいですよね(きっとそんな方がこれを読んでいるはず……)。
というわけで、早速『ストリートダンス』で検索を。
ストリートダンス(Street Dance)
ストリート、つまり路上で踊られることから発生したダンスの一種。民族舞踊、バレエ、サルサ、タップダンスなどとくらべ歴史は比較的浅い。元々アイルランドのクロスロードダンスなど、路上で踊られる民族舞踊はいくつか存在した。
− 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なるほど。分かるような分からないような……(汗)
お! 有益な情報を発見しました!
ストリートダンスは1つのダンスではなくカテゴリーのようなもので、たくさんの種類のダンスの総称をストリートダンスと呼ぶんだそうです。そして、ダンスが生まれた地域性であったり、時代による音楽の種類に影響を受けていて、大まかには年代別に「オールドスクール」「ミドルスクール」「ニュースクール」と分類されているそう。
ふむふむ。
代表的なストリートダンスの種類としては、こんなジャンルなどが挙げられるそうです(ダンスに詳しい方にとっては薄っぺらい内容かと思いますが、なにぶん初心者が調べた情報ということでご容赦ください)。
ロックダンス、ロック、ロッキン(LOCK、LOCKIN’)
1970年代に誕生したストリートダンスで、その名の通り、鍵をかける(Lock)ように激しい動きからピタッと突然止まったりするのが特徴。
ブレイクダンス、ブレイキン(BREAKIN)
1970年代にニューヨークで発展したストリートダンス。低姿勢で素早い足さばきを行うフットワークやアクロバティックでダイナミックなパワームーブ、またそれらの流れから急に動きを止めるフリーズなどがある。頭で回るヘッドスピンや、背中で回るウインドミルなど、派手な大技が特徴。
ポップ、ポッピン(POP、POPPIN’)
1960~1970年代にかけて形成されたダンススタイルで、筋肉をはじくと言う意味の、POP(ポップ)が名前の由来になったダンススタイル。 胸や腰など身体の各部位を別々に動かすアイソレーションという動きや、パントマイム、キングタット、ロボット、ヒット、ウェーブなどの、人間らしくない不思議に見える動きが特徴。
おぉ〜、マイケル・ジャクソンさんのムーンウォークもこのジャンルなんですね。なるほど、なるほど。
ハウスダンス(HOUSE)
ディスコダンスの一種で、ハウスミュージックとともにシカゴで誕生。速いビートで目まぐるしく動き、流れるような素早いステップと、フロアワークが特徴。
ヒップホップ(HIPHOP)
時代によってさまざまなスタイルが生まれてきていて、定義が最も難しいジャンル。ヒップホップ要素から生まれたダンススタイルのブレイクや、ポップ、ロックといったジャンルは「オールドスクール」と呼び、近年の一般的なヒップホップダンスは「ニュースクール」と呼ばれている。さらに「スタイル」「ガールズ」など、さらに細かな分類も。
えっと……結局、ヒップホップってどんなダンス? もはや違いが分からなくなってきたので、いったん今回はこの辺までということで(今度、D.LEAGUEの方にでも聞いてみたいと思います。関係者の皆さん、よろしくお願いします)。なお、ストリートダンスは、自己表現のための自由なダンスなので、他にもまだまだいろいろなジャンルがあるだけでなく、時代とともに次々と新しいダンススタイルが誕生しているそうです。
要するに、どんなダンスでもストリートで踊ったらストリートダンスの新しいスタイルになるということなんでしょうね(結局元に戻った…笑)。文字だけではなかなか理解するのが難しいので、こうなったら「百聞は一見にしかず」。とにかく D.LEAGUE のダンス映像を見てみましょう。
個性派・実力派ぞろい9チームのダンスバトル
2020年8月に発足した、日本発となるダンスのプロリーグ「D.LEAGUE」。“世界中すべての人に、「ダンスがある人生」をもたらす” をミッションとして、日本のダンスの発展と普及を図るとともに、ダンスのプロフェッショナルを生み出し、ダンサーがメインとなる新しいエンターテインメントの世界を創ることを目指しています。
D.LEAGUE プレスカンファレンス(2020年11月15日)
シーズンチャンピオンへの道
レギュラーシーズンは全12ROUNDで構成されます。各ROUNDでは、全9チーム(各チーム8名)が2分~2分15秒の時間内でダンスパフォーマンスを行い、JUDGE4名の合計ポイントとオーディエンスポイントを合わせた点数(100点満点)の多いチームから勝ち点が配分されます。
12ROUNDの合計点数の上位4チームがCHAMPIONSHIPへ進出。トーナメント方式で、SEASON CHAMPIONが決定されます。
審査員には、日本のストリートダンサーのパイオニア・振り付け師として有名な坂見誠二さんや、多数のアーティストの振り付けやCMなどの振り付け師としてだけでなく自ら演出家・俳優として活動している黒須洋嗣さん、そして開幕戦のゲスト審査員に、振り付け師・ダンサー・MCのHORIE…Harucalloway(ホリエ.ハルキャロウェイ)さんとアーティスト/ギタリストのMIYAVIさん、そして『あなた(要有料会員登録)』です。
個性派・実力派ぞろいの9チーム。あなたはどのチームを応援する?
そして、D.LEAGUEの魅力の一つが、個性あふれるダンサー「Dリーガー」たち。世界大会の経験者や一流ダンススクール出身者、有名アーティストのMVやステージにも出演する実力派、ダンスだけでなくタレント・俳優としても活躍するマルチなダンサーなど、幅広いバックグラウンドを持つメンバーから構成されています。
avex ROYALBRATS (エイベックス株式会社)
ディレクター:RIEHATAさん
KADOKAWA DREAMS (株式会社KADOKAWA)
ディレクター:KEITA TANAKAさん
KOSÉ 8ROCKS (株式会社コーセー)
ディレクター:ISSEIさん
CyberAgent Legit (株式会社サイバーエージェント)
ディレクター:FISHBOYさん
SEGA SAMMY LUX (セガサミーホールディングス株式会社)
ディレクター:BOBBYさん
SEPTENI RAPTURES (株式会社セプテーニ・ホールディングス)
ディレクター:akihic☆彡さん
FULLCAST RAISERZ (株式会社フルキャストホールディングス)
ディレクター:JUNさん
Benefit one MONOLIZ (株式会社ベネフィット・ワン)
ディレクター:HALさん
Benefit one MONOLIZのインタビュー記事をみる
USEN-NEXT I'moon (株式会社USEN-NEXT HOLDINGS)
ディレクター:Ruuさん
ダンスパフォーマンス @D.LEAGUE プレスカンファレンス(2020年11月15日)
Dリーガーと一緒に踊れる未来体験も。「5G LAB」で全ラウンド無料配信
D.LEAGUE は、トップパートナーを務めるソフトバンクが提供する「5G LAB」をはじめ、「ABEMA」「GYAO!」「Sportsnavi」「DanceChannel」「ニコニコ」「U-NEXT」「スカパー!」といった複数の動画配信プラットフォームで視聴できます。
もちろん読者の皆さんの好きな動画配信プラットフォームで視聴してもらって構わないのですが、編集部がぜひオススメしたいのは「5G LAB」。「5G LAB」とひとくくりにしていますが、「VR SQUARE」「FR SQUARE」「AR SQUARE」の3種類のアプリそれぞれで、いろいろなD.LEAGUEコンテンツが楽しめるんですよ。
「FR SQUARE」は、「Free view point Reality(多視点)」というコンセプトに基づいたサービスで、さまざまな角度からの映像を自由に切り替えながら視聴できるのが特徴。ただ視聴するだけでなく、好きな画面に切り替えながら番組プロデューサー気分を味わってみるのもオススメですよ。
「VR SQUARE」は、ステージの目の前、観客席よりも前の特等席からの視点での映像が視聴できます。目の前でDリーガーが激しく舞うこの迫力、どうやって文字で伝えたらいいのか本当にいつも悩むところ。ありふれた表現ですが、現場にいる臨場感とド迫力が味わえます。VR映像を視聴するならVRゴーグルがないと……と思うかもしれませんが、「VR SQUARE」はVRゴーグルがなくても、スマホで画面をグリグリ動かしながら視聴できますのでご心配なく。
そして「AR SQUARE」。なんと、家の中に(と言っても、スマホの画面の中の…ですが)Dリーガーが現れるんです! で、そのDリーガーが踊ってくれるんですけど、何か「一緒に踊ろうZe!」と言っているようで……ダンス未経験者にはちょっとハードルが高い…><。ダンスに自信のある方は、ぜひDリーガーの面々と共演してみてください。毎週金曜にAR振り付けレッスン動画が公開されます。いろんな角度から振りを確認したり、アプリで動画や写真の撮影もできますよ。
VR SQUARE |
FR SQUARE |
AR SQUARE |
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D.LEAGUE全ラウンドのライブ配信とハイライト映像をVR映像で視聴可能。最前列よりも前の席で見ているような迫力で楽しめます。 |
D.LEAGUE全ラウンドのライブ配信とハイライト映像をマルチアングル映像で視聴可能。好きな視点に切り替えながら楽しめます。 |
D.LEAGUEのダンサーのレッスン動画やラウンドで披露したスキル動画などをARで視聴可能。目の前に現れるダンサーと一緒に踊ったり撮影したりできます。 |
「D.LEAGUE」をもっと楽しむなら公式アプリを。審査への参加もできちゃう
D.LEAGUEにめっちゃ興味が湧いたよ〜! という方は、「D.LEAGUEオフィシャルアプリ」のダウンロードがオススメです。D.LEAGUE参加チームやDリーガーの情報、各戦の結果・順位、ライブ配信など最新動画、チケット予約、ダンスで使用した楽曲、D.LEAGUEグッズ、など、D.LEAGUEに関する情報が満載。
さらに、有料会員になれば、お気に入りのチームや選手の設定だけでなく、なんと審査にも参加できるんです。自分の審査(投票)が結果に反映されるなんて、なんだかD.LEAGUEの関係者になった気分がしますよね。「オレ、D.LEAGUEの審査員なんだZe」的な(笑)
ダンスって、自分にはあまり関係のないジャンルのエンターテインメントだと思っていましたが、この記事を書きながら、Dリーガーのダンスに見入っている自分に気づいてしまいました。もしかしたらこれがキッカケで、自分の生活とダンスとの接点が生まれつつあるのかもしませんね。
踊れるようになるかどうかは、また別の話ですが(爆)
(掲載日:2021年1月12日)
文:ソフトバンクニュース編集部