文系・理系といった分類をせず、実社会の課題解決に対し、横断的に各教科の学びを生かす能力を育成することを目的とした教育モデル。学校や民間のプログラミング教室などで実施されている
STEAM教育の始まり
科学教育の充実を目的に、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)という技術的な知識を学びながら論理的な考え方や問題解決能力が身につく「STEM(ステム)教育」として、1990年代からアメリカで提唱され、オバマ大統領がその重要性を強調して以降、さらに注目を集めました。
「STEAM教育」は、「STEM教育」に芸術(Art)が加わり、技術的な知識や論理的思考力のほかに、創造力や表現力などの感性の育成、次世代スキルとして必要な変化に対応する力や主体的に学び続ける能力を伸ばしていくことを目指しています。
なお、空間認識力などのプログラミング的な思考を伸ばすロボット工学(Robot)を加えた「STREAM教育」というモデルも提唱されはじめています。
IT社会で必要な能力を身につける
本格的なAI時代を迎え、社会とテクノロジーの関係がますます密接になる中、日本では2020年度からスタートした新たな学習指導要領にあわせ、従来の知識を蓄積する吸収型から、自ら答えを見つけていく力を身につける探究型の教育へと変化しつつあります。教育現場では、目の前にある課題を見つけ自ら解決する思考や活動を学ぶ「STEAM教育」を活用し、実社会の課題解決に対し対応できる能力の育成に取り組んでいます。
SB C&S株式会社はオンラインで学べる小学生対象のSTEAM教育 「STELABO Online」を展開。「STEAM教育に関心があっても学びの場が無い」という地域格差の解消に取り組んでいます。
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(掲載日:2021年12月16日)
文:ソフトバンクニュース編集部