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ソフトバンクCTOが語る「X-Tech」で未来を豊かにする技術者に必要な姿勢 −来月開催「Deep Tech 2022」

Softbankdeeptech2022

普段皆さんが何気なく使っているスマホやさまざまなテクノロジーは、エンジニアたちが日々取り組んでいる研究一つ一つが組み合わさって生まれています。

最先端の研究に従事するテクニカルマイスターたちが集結し、最新の研究活動や事例を発表するソフトバンクの技術イベント「Deep Tech 2022」が2022年1月14日に開催されます。見どころやこれからの技術者のあるべき姿について話を聞いてきました。

Index

トップエンジニアが技術トレンドや最先端の取り組みを講演「Deep Tech 2022」

Deep Techとは

Deep Tech開催事務局
ソフトバンク テクノロジーユニット
小島一憲

今年で4回目を迎える「Deep Tech」はソフトバンク技術部門の中で働くトップエンジニア、「Technical Meister」が技術トレンドや最先端の取り組みを講演します。 ネットワークやAIだけではなく、普段あまり知られることのないロボティクスや無線給電など、さまざまなジャンルのエンジニアが課題解決やこれからの未来を語ります。 さらにゲスト登壇として今回はUdemy,Inc.、LINE株式会社、ヤフー株式会社のエンジニアも登場し見どころ満載です!

また、前日には技術部門だけではなく、さまざまな部門のエンジニアが日々研鑽(さん)している技術をアウトプットするテック勉強会「SB Tech Festival 2022」が開催。2日間にわたってソフトバンクが取り組む技術開発の最新事情を紹介予定です。

SB Tech Festival 2022xDeep Tech 2022 特設ページ

探求心と創造力、技術者に求められる相反する特性

ソフトバンクの技術部門を率いるCTOの佃英幸に、Deep Techへの思いや技術者に必要な資質について話をききました。

今回で4回目になるDeep Techですが、このようなイベントを開催する目的を教えてください。

探求心と創造力、技術者に求められる相反する特性

Deep Techに参加するエンジニアは、それぞれ次世代電池やHAPSなど多彩な研究領域に取り組んでいます。 他にも外部の研究所や大学と共同で研究しているテーマも含めると、ほぼ全方位的に研究開発をやってるのではないかと思いますね。

例えば、HAPS。「空飛ぶ基地局」と一言で言ってしまえば簡単ですが、実はたくさんの技術の塊なんです。材料工学、モーター、電池、太陽パネル、あと航空力学の要素もあります。ソフトバンクにはそういったさまざまな技術が備わっていることをぜひ多くの人に知ってほしい。一般的には「ソフトバンク=携帯」といういイメージが強いと思いますが、Deep Techは、ソフトバンクの技術力を知っていただくための情報発信の場になればと思っています。

今回のイベントにもたくさんの技術者が登壇するとのことですが、技術開発に長年携わってこられた佃さんから見て、技術者に求められる資質とはどんなものがあると思いますか?

技術者は、いろんな最新技術が出てきたときにそれをどううまく使えば、より豊かに便利に楽になるかというのを想像し続けることが大切だと思っています。

課題を解決するときに、1つの技術の要素だけを当てはめてもダメなことがある。1つの技術の研ぎ澄ましでは限界があり、逆にコストが上がってしまったり、複雑化してすごいエネルギーで計算しなきゃいけなくなることがあります。その時に精度をちょっとだけ落とし、落ちた精度を補うために他の技術や要素を投入することで、その課題が解決する場合がある。つまり、違う技術を取り入れるコーディネート力、そんなバランス感覚が必要です。

技術者というと、1つの技術を深く追求していくイメージでしたが。

もちろん、マニアックに突き詰めることも大事なんですけど、1つの技術だけを追求する単なるマニアではなく、クリエーティブなマニアであるべきだと考えています。

例えば、AIのテクノロジーはかなりマニアックなところがあり、どうやればAIで物事を認識し選別できるかなど、かなり専門的に深く追求しなくてはならない。でも、AIもこれから進んでいくと、そうして作られたアルゴリズムがライブラリー化され誰でも使えるように標準化されていきます。

技術をマニアックに深く探索するチームはもちろん必要なんですが、それを一般化してみんなが使いやすくすることがプロだと思うんです。プロというのは難しいことを簡単にすることですから。

視野を広くもつことが大事なのですね。

あとは、しつこさ(笑)、そしてこだわりですね。

やってみて「ああダメだ」とすぐ次に行くと、やっぱり良いものができないときもあるので。適度なしつこさは必要です。

マニアックとクリエーティブというのは相反していて、バランスを取るのは非常に難しいですけど、それでも上級エンジニアはだんだんそういったことを自分でコーディネートできるようになっていきますね。

X-Techが新たな価値を生むエンジンに

X-Techが新たな価値を生むエンジンに

今回の「Deep Tech 2022」は「X-Tech」をテーマに掲げているそうですね。ソフトバンクの研究開発にとってX-Techの考え方を取り入れることはどのようなメリットがあるのでしょうか?

「X-Tech」とは

AIやビッグデータ、IoTなどといった先進的なテクノロジーを組み合わせて新たな技術や製品・サービスを生み出すこと

通信の部分と、センサーなどの要素技術、そしてソフトバンクが持つヤフーやLINEといったお客さまにつながる最終的なユーザータッチポイント。こういったものの組み合わせで、今までなかった技術を多くのユーザーに届けられるような仕組みがソフトバンクにはすでにあります。

それぞれの要素技術をX-Techでうまく組み合わせながら、それをトータルでコーディネートできるプログラムマネージャーやイマジネーションマネージャーといった人がいれば、あらゆるお客さまの課題に適用できる。要素技術の研究をやってる人も、そういう風に組み合わせて応用されることを意識して開発していくようになり、要素技術の追求もより現実に即したものになってくのではないかと思います。

学問の研究ではないので、それをどう応用し最終的にユーザーにお渡しできるかということがわれわれには非常に重要です。そういう意味で、今ソフトバンクは良いポジションにいて、そういった取り組みができているんじゃないかなと思います。

Deep Techを見てくださる皆さんにメッセージをお願いします。

X-Techが新たな価値を生むエンジンに

Deep Techは過去3回開催していますが、これまで技術開発に携わる企業さまはもちろん、学生さんや技術に興味のある一般の方まで幅広い層の方が見に来てくれています。

「情報革命で人々を幸せに」がソフトバンクグループ共通の経営理念ですが、今後ありとあらゆるものがデジタル化され、いろいろな技術を掛け合わせることで、人々を幸せにできる最大のチャンスがやってきた。それをソフトバンクと一緒にみんなでやりませんか、と伝えたいですね。

Deep Techを通して、たくさんの人がソフトバンクに興味を持って入社してくれたり、ビジネスにつながってパートナーになったり、そんな広がりを期待しています。

ありがとうございました。

テクニカルマイスターが語るX-Techの最新事情。「Deep Tech 2022」をオンライン開催

Softbankdeeptech2022

ソフトバンクのテクニカルマイスターが最先端の取り組みや技術を紹介するテクノロジーイベント「Deep Tech」。
4回目を迎える今回は「X-Tech」をテーマに、最新技術を組み合わせたさまざまな事例を交え紹介します。Zoomを使ったオンライン開催(無料)なので、ご自宅からお気軽に参加いただけます!ぜひ事前エントリーしてくださいね。

開催日時: 2022年1月14日(金) 10時~18時/開催場所: オンライン(Zoom予定)

登壇者などの詳細は特設ページよりご確認ください。

Deep Tech 参加登録(無料)

過去の「Deep Tech」開催レポート