Pepperを活用した防災授業を全国各地の学校で開催するソフトバンクの取り組みが、防災知識の普及啓発に貢献したと認められ、気象庁長官表彰を受賞しました。2022年6月1日に気象庁講堂(東京都千代田区)で開催された気象記念日式典に担当者が出席し、気象庁長官より感謝状を贈呈されました。
26都道府県9,000人を超える児童が受講
このたび表彰された取り組みは、気象庁監修の下で制作されたPepper社会貢献モデル向け「Robo Blocks スクールテンプレート」の防災コンテンツ(大雨編、地震編、津波編)を活用し、小学校を中心に全国的に防災授業を開催するものです。
防災コンテンツでは、Pepperが補助教員となって授業を行います。児童や生徒はPepperとのやり取りを通して、防災知識や発災時の注意点を楽しく学ぶことができ、教える側は、防災の深い知識がなくても簡単に、また何度でも同じクオリティーの授業をすることができます。
開発当初から活動に関わっているソフトバンク株式会社CSR本部 中四国・九州地域CSR部の西郷隆子は、「コンテンツ開発には、半年から10カ月をかけて気象台職員や教育委員会と打ち合わせをし、子どもが自分で考え行動ができる自助の心を養えるようにという思いで制作しました。まさか、このような名誉ある賞をいただけるとは思わず、大変光栄に思います。防災授業後に大雨を体験した児童から『Pepperが言っていた通りだった。これからは周りの人に声をかけて避難したい』と聞いた時、防災授業をして本当によかったと実感しました」と、これまでの活動を振り返っています。
防災コンテンツは、2019年に福岡で初めて利用されて以降、地域で活動をしているソフトバンクのCSRメンバーの提案で、これまで26都道府県にまで利用が広がっています。社員がサポートした授業だけでも9,000人を超える児童が受講。学校側で実施した理科や総合学習の授業なども含めると、それ以上の児童が受講しています。
今回の表彰を受け、ソフトバンクの社会貢献活動を統括するCSR本部の池田昌人は、「ソフトバンクはSDGsの推進に力を入れており、次世代教育や住み続けられる街づくりに向けた取り組みを数多く展開してきました。Pepperを用いた防災教育を通じて、災害時にどう行動したらよいかを学ぶと同時に、最先端テクノロジーに触れる機会の提供を今後も全国に広げていきたいです」と今後の展望を語っています。
関連記事
ソフトバンクのサステナビリティ
今回の紹介した内容は、SDGsの目標「1、3、4、8、9、10、11」に対し、「人・情報をつなぎ新しい感動を創出」することで、SDGsの達成と社会課題解決を目指す取り組みの一つです。
(掲載日:2022年6月2日)
文:ソフトバンクニュース編集部