何かが1カ所に集中して混雑している状態のこと。通信分野においては、通信回線やネットワーク機器などの一部にアクセスが過剰に集中して処理能力を超えている状態を意味する
トラフィックが過剰に集中すると通信がしづらくなる
輻輳(ふくそう、Congestion)とは、一般的に何かが1カ所に集中して混雑している状態のことをいい、通信分野では、電話回線やインターネット回線、ネットワーク機器などの一部にトラフィック(送受信される信号やデータ)が過剰に集中して、通信が遅延したり、つながらなかったりする状態のことを表します。
コンサートチケットの予約開始などで特定の電話番号にかかりにくくなったり、花火大会のようなイベント開催場所に大量の人が集まって通信がつながりにくくなったり、災害発生時の安否確認のための電話や年末年始の「あけおめ(あけましておめでとう)コール」でネットワーク全体でトラフィックが急増して通信がしづらくなるような状態は、輻輳の代表的な例として挙げられます。
輻輳が発生すると通信がしづらくなるだけでなく、輻輳が発生する箇所によってはシステムダウンなどのリスクもあります。そのため、ソフトバンクをはじめ各通信キャリアでは、輻輳の影響を最小限に留めるために日々さまざまな対策や技術開発に取り組んでいます。
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(掲載日:2022年8月30日)
文:ソフトバンクニュース編集部