地球温暖化防止を目指し、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスの大気中に排出される量と、除去される量のバランスが取れた状態にすること
2050年までの温室効果ガス削減の世界共通目標を定める
地球温暖化の原因は諸説ありますが、産業革命以降に気温が上昇している傾向から、石炭や石油などの大量消費により、大気中の温室効果ガスが増え、地球の表面温度が下がりにくくなっているという説が有力です。平均気温がわずかに上がるだけでも、極地方の凍土が溶けて海水面が上昇したり、海水がより多くの水蒸気となり台風を大型化させるなど、気候に大きな影響を及ぼし動植物の生態系を危機にさらします。そこで2015年に国際社会が協調し、2050年までに「地球の平均気温上昇を2℃より十分低い水準に保つ」「産業革命以前と比べ1.5℃以内に抑える努力をする」ことを定めた「パリ協定」が締結されました。この目標を達成するための、温室効果ガスの排出と除去のバランスが取れた状態を「ネットゼロ」と呼び、「カーボンニュートラル」もほぼ同じ内容を表す言葉となっています。
「ネットゼロ」に向けた取り組みは、各国での実施に加え多くの企業や団体も努めています。ソフトバンクでは、2021年5月に「カーボンニュートラル2030宣言」を発表、2022年8月には新たに自社以外の事業者の排出量(Scope3)も視野に入れた「ネットゼロ」にバージョンアップし、2050年度までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指しています。
(掲載日:2022年8月31日)
文:ソフトバンクニュース編集部