気圧を表す単位で、天気予報などでは低気圧や高気圧における中心気圧の大きさを表すときに使われる
気圧の変化は天気に影響する
圧力の単位を表す「パスカル(Pa)」の頭に100倍を意味する「ヘクト(h)」を組み合わせた単位です。従来日本では気圧の単位を表す際、「ミリバール(mb)」という単位が使われていましたが、1992年12月1日、世界共通の単位をそろえるSI単位系(国際単位系)への移行に合わせるため、ミリバールと数値が同じヘクトパスカル(1mb=100Pa=1hPa)に切り替えました。※1 「パスカル」は大気圧の発見や圧力の伝わり方の法則「パスカルの原理」を唱えたことで有名なフランス人哲学者ブレーズ・パスカルに由来しています。
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低気圧・高気圧は周りより気圧が低いか高いかで判断し、気圧が高い所から低い所へ風が吹きます。低気圧は周囲から中心付近への上昇気流によって雲が発生するため、雨や雷などが起こりやすくなります。一方、高気圧は風が中心付近から吹き出すため、下降気流が発生し雲ができにくく晴れます。
気圧差が大きくなるほど風が強くなり、低気圧が発達して中心付近の最大風力が17m/s以上のものが台風と呼ばれます。※2 台風の勢力は最大風力だけで決まるものではありませんが、ヘクトパスカルは台風の風の強さを知る目安として参考になります。
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出典:気象庁ホームページ(台風とは)より
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ヘクトパスカルの関連情報
(掲載日:2022年10月25日)
文:ソフトバンクニュース編集部