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【GPS】~1分で分かるキーワード #67

【GPS】~1分で分かるキーワード #67

「Global Positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)」の略で、米国が運用する人工衛星を利用して現在位置を測位するシステムのこと

衛星から発信された電波を受信することで位置情報を計測

GPSは元々、米国が軍事目的で開発した衛星測位システムです。現在は民生用として開放され多くの国で一般的に利用されています。高度2万kmにある6つの軌道に4機ずつ衛星が地球を取り囲むように配置され周回しており、これらの衛星は地上に向かって、衛星の位置を表す軌道情報や時刻情報が含まれた電波を発信しています。これを端末(スマホ、カーナビなど)が受信し、衛星からの発信時刻と端末側の受信時刻の差を算出し、さらに電波の速度(=光速)を掛けることで衛星から地上までの距離を導き出すことができます。4機以上の衛星から受信することで、より正確な測位が可能になります。

「GNSS」の組み合わせで、より精度の高い位置情報の取得が可能に

米国のGPS以外にも、ロシア、ヨーロッパ、中国、日本など世界各国の衛星測位システムが複数存在しており、その総称を「GNSS(Global Navigation Satellite System:グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム)」と呼びます。基本的な測位の仕組みはGPSと同様で、GPSは山間部や高層ビルが立ち並ぶエリアでは電波が遮られ受信しづらくなる場合があるため、それを補う目的として複数のGNSSが活用されています。 日本では、準天頂衛星「みちびき」という衛星測位システムが運用されており、日本のほぼ真上を周回しているため、電波が妨害されることなく安定的な測位ができ、GPSとの組み合わせでより精度の高い位置を把握することが可能になります。

ソフトバンクでも、GPSや準天頂衛星「みちびき」などの衛星測位システムの信号を独自基準点で受信して利用することで、誤差数センチメートルの高精度な測位を可能にする「ichimill(イチミル)」を提供しています。

GPSの関連情報

(掲載日:2022年12月26日)
文:ソフトバンクニュース編集部