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エンジニア職の社員が内定者に最先端テクノロジーをアツく語る! 「テクノロジーアワード」が初開催

エンジニア職の社員が内定者に最先端テクノロジーをアツく語る! 「テクノロジーアワード」が初開催

エンジニア職の新卒採用で内定を受けた学生に、入社後の働くイメージや活躍イメージを描いてもらうための取り組みとして、エンジニア職の社員がソフトバンクの最先端の技術開発や活動実績を紹介するイベント「内定者が選ぶ! テクノロジーアワード」がオンラインで開催されました。

目次

災害ドローンやAI、HAPSなど最先端テクノロジーを社員がプレゼン

AI、自動運転、HAPSなどさまざまな先端テクノロジーを用いた研究開発を通して、社会課題の解決に取り組むソフトバンク。今回のイベントでは、その取り組みを学生たちに知ってもらうために、エンジニア職の社員が紹介し、最後には参加した内定者が最も印象に残った活動に投票、表彰が行われました。発表された7つのプロジェクトのうち、4つの取り組みについて紹介します。

JR九州との踏切IoTソリューションの開発

5G & IoTエンジニアリング本部に所属する石井から、地域IoT事業の実現に向けた技術開発の事例として、JR九州との取り組みが紹介されました。踏切設備の保守において課題となっている、踏切事故が発生した際に正常性の判断や原因特定を特定して復旧するまでに要する「ダウンタイム」の時間短縮を目的にソリューションを開発。実際にJR九州の踏切に導入され、課題解決につながっていると説明しました。

JR九州との踏切IoTソリューションの開発

HAPSの実現を目指して行われた高高度実証実験

次世代無線伝送技術の研究開発を行う星野は、HAPSの取り組みについて紹介。通信品質が不安定になってしまうHAPSの課題を解決するために開発された技術について説明しました。また、係留気球基地局による実証実験の取り組みも紹介されました。

HAPSの実現を目指して行われた高高度実証実験

「フットプリント固定技術」を活用した高高度係留気球基地局の実証実験

AIの検証から導入までをサポートする「SoftReef」を全社リリース

AI開発に携わる藤本は、AIの検証から導入までをサポートするシステム「SoftReef(ソフトリーフ)」を社内向けにリリース。より幅広くAI技術を活用してもらうために作られたシステムで、画像解析やOCR(光学文字認識)、自然言語処理などのデモを含めたサポート内容について紹介しました。

AIの検証から導入までをサポートする「SoftReef」を全社リリース

ドローンを用いた新たな災害対策

近年、日本全国で発生し甚大な被害をもたらしている自然災害。石川が所属するエリアネットワーク本部では、災害で土砂崩れや倒木などで人間が立ち入ることが難しいエリアでも、空から電波を提供することができる「有線給電ドローン無線中継システム」による災害対策の取り組みについて説明しました。

ドローンを用いた新たな災害対策

「有線給電ドローン無線中継システム」を活用した災害対策の新たな取り組み

AI開発に不可欠なアノテーションの代行サービス「TASUKI Annotation」

AIエンジニアが抱える課題に着目し生まれたサービス「TASUKI Annotation」について、事業責任者の佐藤がサービスの特長や事例について紹介しました。AIエンジニアが半分以上の時間を費やしているデータ加工(アノテーション)の作成を代行することによって、エンジニアの負担を軽減するとともに、エンジニアの経験がない人でもデータ加工ができる作業ツールを開発。働きたくても働けない人の雇用創出にも取り組み、事例が紹介されました。

AI開発に不可欠なアノテーションの代行サービス「TASUKI Annotation」

AIエンジニアの作業負担を軽減。アノテーションの代行サービス「TASUKI Annotation」

内定者が選ぶ! 最も印象に残った先端技術は…

発表終了後の質疑応答では、多くの質問が飛び交う場面もあり、皆さん積極的に参加していました。最後には、内定者の皆さんによる投票が行われ、2つのアワードが表彰されました。1つ目は、最も挑戦的かつ独創的な取り組みをしていると思ったテクノロジー「SoftBank Award 内定者 Edition」。2つ目は、最も社会課題を解決できそうと思ったテクノロジー「変えテクAward 内定者 Edition」。それぞれのアワードにふさわしいと思うプロジェクトを投票しました。
果たしてどのプロジェクトがアワードを受賞したのでしょうか?

「SoftBank Award 内定者 Edition」

最も挑戦的かつ独創的な取り組みをしていると思ったテクノロジーに選ばれたのは、AIの検証から導入までをサポートするシステム「SoftReef(ソフトリーフ)」。

「SoftReef」は、より幅広くAI技術を活用してもらうために開発・リリースされたシステムで、AIエンジニア以外の人でも検証や導入の対応ができる「セルフサービス化」を目指し開発されました。「誰でも使えるWebサイト」をコンセプトに、画像解析やOCR(光学文字認識)、自然言語処理などのデモを含めたサポートを行っており、リリース以降、社内の多くの社員に利用され、竹芝本社の会議室では画像解析による人物の検出にも活用されています。

事後アンケートで内定者からは、「システムの内製化というのは会社全体の効率化という点で革新的な効用をもたらす可能性があると感じた」や「実際にあったらとても便利なので試してみたい」などのコメントが寄せられました。担当の藤本は、「皆さんと一緒にこのシステムを成長させ、より良いものにしていくための開発ができたらと思います」とコメントしました。

「SoftBank Award 内定者 Edition」

「変えテクAward 内定者 Edition」

続いて、最も社会課題を解決できそうだと思ったテクノロジーは同率1位で2件、表彰されました。

JR九州の踏切IoTソリューションを開発した石井からは、踏切事故が発生した際に、係員が現場へ駆け付け正常性判断や原因特定をして復旧するまでに要する「ダウンタイム」が踏切設備の保守において大きな課題となっていると言及。早期の原因特定と復旧までの時間短縮を目的に、遠隔からでも情報を取得・解析できるIoTソリューションを開発しました。石井は今後の展望について、AIを活用したデータを定期的に取得していくことで、定常状態と異なるデータを検知できるようにしていきたいと説明しました。

投票した内定者からは、「仕事の効率化につながり、社会を変えていくことができると思う」や、「踏切のIoT化だけでなく、データ活用による効率化など、それを基盤にさらなる問題解決に取り組んでいると感じた」などの感想が寄せられました。石井は、「ソフトバンクには、お客さまに寄り添った取り組みを通して社会課題の解決を実感できる環境があります。皆さんと一緒に仕事をする日がくることを楽しみにしています」とコメントしました。

「SoftBank Award 内定者 Edition」

続いて、同じく1位に選ばれたのが、災害ドローンシステムの運用開始。担当の石川は、災害時に通信が利用できない状況が発生したときの早期エリア復旧を目指し、既存の基地局車などに比べてより効率的な手段である災害ドローンの運用開始を実現したと説明しました。圧倒的な広域カバーや短時間で構築できるドローンを、さまざまな検証などを経てわずか3カ月で目標としていた災害時期前に運用を開始できたとし、昨年発生した台風14号では、通信がつながりにくくなったエリアの復旧に成功しました。

内定者からは、「非常に実用的な研究であると感じた」や、「ドローンでの災害対策はとても現実的であり、かつ社会課題を解決できそう」などの感想が寄せられました。石川からは、「携帯電話などの通信を行う基地局の構築や保守をする業務をしており、社会に影響を与える仕事であると感じています。社会をより良いものに変えていきたいと思っている方にはぴったりの部署だと思いますので、皆さんと一緒に働ける日がくることを楽しみにしています」とコメントしました。

「変えテクAward 内定者 Edition」

アワードの受賞をもってイベントは終了となりましたが、参加した内定者からは、「さまざまな領域での最先端技術やその成果を知ることができとてもワクワクした」や、「ソフトバンクの高い技術力を感じた」、「自分自身も入社後に新たな技術などに携わってみたいと思った」など、事業の取り組みについて理解が深まったというコメントが事後のアンケートで多く寄せられました。

ソフトバンクの技術に共感してもらえる学生を増やしたい

今回のイベントを企画した担当者に、イベントを終えてみての感想や、イベントを開催した経緯や目的などについて話を聞きました。

小野 彰久(おの・あきひさ)

ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 人事本部 採用・人材開発統括部 人材採用部 採用推進課
小野彰久(おの・あきひさ)

一ノ関 夏生(いちのせき・なつお)

ソフトバンク株式会社 テクノロジーユニット 技術企画管理本部 技術管理統括部 技術企画推進部 技術情報戦略課
一ノ関夏生(いちのせき・なつお)

まずは、先ほどイベントを終えたばかりですが…、率直な感想は?

一ノ関:「内定者から多く質問が出たので、取り組みに興味を持ってくれたと思うとうれしいですね。ただ、どういうところが印象に残ったかなど話せる機会があったらよかったと思いました」

小野:「さまざまな取り組みを聞いて、私自身もあらためて魅力的な会社だと思ったので、内定者の皆さんも感じてもらえてればうれしいと思いました。課題点は、社員と参加者が触れ合える時間を設けるべきだったかなと。今後のイベントでアップデートしていきたいです」

社員が内定者向けに活動内容を紹介するイベントは過去なかったかと思いますが、開催にあたって何かきっかけがあったのでしょうか。

小野:「新卒の内定受諾理由の傾向として、会社の社風や規模感を理由に入社される社員が多いのですが、テクノロジーが武器の会社として、もっと技術力をアピールしてそれに共感してくれる学生を増やすための取り組みが人事として必要なのではないかと思っていました。そんなときに、リクルーターとして新卒採用の各種イベントに協力してもらっている一ノ関さんに、ソフトバンクの技術の取り組みを学生向けにアピールできる場を作れないかと相談したのがきっかけです」

一ノ関:「リクルーターとして多くの学生と面談をしていますが、全ての取り組みや業務内容を伝えることは難しく、今回のような社員と内定者が集まってテクノロジーを情報のシャワーようなかたちで学生に知ってもらう場を作れたらと思っていました。元々やりたかったことだったので、小野さんから相談を受けてから短期間でこのイベントを実現しましたね」

「情報のシャワー」、まさにその通りですね。企業としてどのような情報発信が就活生に対して必要だと思いますか?

小野:「Z世代とも呼ばれる今の学生たちは、キャリア形成について高い意識を持っていて、自身が描くキャリアの実現を重視して会社選びをしている方が多いです」

一ノ関:「どういった技術の研究ができるのか、それがどう社会の貢献や課題解決につながるのかまでを意識している就活生が多いので、ソフトバンクのテクノロジーがどう社会貢献につながっているのかという点をセットで伝えるべきだと思いました。そういう理由で、アワードに『変えテクAward』も追加しています」

ソフトバンクの技術に共感してもらえる学生を増やしたい

こういう就活生に入ってもらいたい! など、求める人物像みたいなものはありますか?

小野:「持っているスキルではなく、ソフトバンクで成し遂げてみたいこと、こんなことにチャレンジしてみたいという具体的なイメージを持っている方や、前向きな姿勢でいられる方を採用では重視しています。そんな方たちと私たちは一緒に働きたいと考えています」

一ノ関:「ソフトバンクには挑戦できる環境がたくさんあると思います。根源に持っていてほしいのは好奇心なのかなと思います。私は元々、システムエンジニアの部署にいて、現在は技術の広報に携わる仕事をしていて、チャレンジできる場があるなと実感していますし、それを止める人もいないです。好奇心を持っている人にはぴったりな会社だと思います。また、ソフトバンクは『ニッポン、変えテク。』というコンセプトの下、テクノロジーを駆使して、社会課題を次々と解決していく挑戦をしています。挑戦マインドはもちろんのこと、ソフトバンクが目指す方向性に共感する方たちと未来のソフトバンクを作っていけたらと考えています。」

ありがとうございました!

(掲載日:2023年3月7日)
文:ソフトバンクニュース編集部