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【デマンド交通】 ~1分で分かるキーワード #198

【デマンド交通】~1分で分かるキーワード

利用者のニーズに応じて指定された時間、場所を運行する公共交通システムのこと

必要なときに指定した場所へ。これからの地域社会を支える新たな公共交通の形

デマンド交通は、特定の時刻やルートを設けず、利用者のニーズに合わせて柔軟に運行する公共交通の形態です。乗客は、必要なときに目的地までの交通手段を確保することができ、また予約制なので待ち時間が少なく、効率的な移動が可能です。

予約にもとづいて実際の利用者がいるときのみ運行するため、無駄なエネルギー消費の削減や、人手不足が深刻なドライバーの業務効率化にもつながります。また、AI技術やデータ分析を用いて、走行ルートやスケジュールを最適化することで運行コストを削減するなど、運用面でのメリットもあります。一方で、定期運行の交通機関に比べ、乗客の予約により運行するデマンド交通は1度に輸送する乗客数が少ない場合があるため、一人当たりの輸送コストが高くなる場合もあります。

利用者のニーズに合わせて運行ルートや時間を柔軟に調整できるため、交通サービスが不足している過疎地などで住民の移動を確保し利便性を高める手段として期待されるほか、移動が困難な高齢者や障害を持つ人の移動をサポートする仕組みとして注目されています。

ソフトバンクでは、グループ企業であるMONET Technologies株式会社がオンデマンドサービスや医療MaaS、行政MaaSを手がけるほか、BOLDLY株式会社が自動運転を活用した持続可能な公共交通サービスの実現に取り組むなど、各地の自治体や企業と連携して地域の移動課題の解決を目指して事業を推進しています。

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(掲載日:2024年4月25日)
文:ソフトバンクニュース編集部