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健康の価値を知る大橋未歩がみたソフトバンクの新しいワークスタイル

【新しい働き方×ウェルビーイング】健康の価値を知る大橋未歩がみたソフトバンクの新しいワークスタイル 【新しい働き方×ウェルビーイング】健康の価値を知る大橋未歩がみたソフトバンクの新しいワークスタイル

みんなのチカラやアイデアをかけあわせて、社会を良くしていくためにーー。さまざまな社会課題に対して、ソフトバンクはどのように挑みつづけているのか。X PROJECTでは、ソフトバンクが創ろうとする今と未来を、多角的な視点からひもといていきます。

今回は、社会や地球全体を考え「すべての人にスマートで持続可能な生活を。」というソフトバンクの思いを知るため、「新しい働き方」をテーマに見ていきます。

ナビゲーター役は2023年7月、本格的に拠点を米国に移した大橋未歩さん。これまでアナウンサーとしてさまざまな働き方を見聞きし、自身でも実践してきた今、時間と場所を問わない新たな働き方に挑もうとしています。一方、多くの企業でコロナウイルスの5類移行に伴い全日出社回帰の揺り戻しが起こっている中、「日経Smart Work大賞2023」大賞や「健康経営銘柄2023」などを受賞し、大企業が担うウェルビーイング経営を高く評価されたソフトバンク。同社が考える、誰もが自由に幸せに生産的に働き続けられる“ベストミックス”のあり方について大橋さんが迫ります。

PROFILE

  • 大橋 未歩
    OHASHI MIHO

    フリーアナウンサー

    1978年兵庫県生まれ。上智大学卒業後、2002年にテレビ東京に入社し、多くのレギュラー番組で活躍。2013年に脳梗塞を発症後、約8カ月の療養を経て復帰。2018年に15年間勤めたテレビ東京を退社し、フリーアナウンサーに転身。2023年アメリカ・ニューヨークに住まいを移し、日米を行き来しながら、テレビ、ラジオ、イベントなど幅広く活躍中。

アメリカと日本を行き来し、自分らしい働き方を模索

2023年、アメリカ・ニューヨークに拠点を移すことを決められました。海外移住しようと思った理由、きっかけはどんなことだったのでしょうか?

大橋

「経験だけは減らない財産」を信条にしています。海外で暮らしたことはなかったため、一度住んでみたいと思ったのがきっかけです。これからは、3ヵ月に一度ほどの頻度で日本に帰国して、ニューヨークと行き来しながら働くことになります。

本当に未知の働き方といいますか、人生自体が未知になってきましたね(笑)。海外で生活する中で、新たな知見と経験を積み上げていけたらいいなと思っています。

実際に行き来を始められる中で、アメリカの働き方について日本との違いを感じられたことはありますか?

大橋

メンバーシップ型ではなく、ジョブ型の働き方が主流だと感じました。それぞれが専門分野を持っていて、それを武器にして、横断的、流動的に働いているイメージですね。日本では、終身雇用の名残があるため、退社や転職に対してハードルの高い決断が求められますよね。私も含めアナウンサーが退社するとニュースで取り上げられることがあるほどです。

一方、アメリカでは、転職をしながらキャリアアップすることが一般的な価値観という印象を受けました。きっと自分のスキルとライフプラン本位で、キャリアを形成していく社会なんでしょうね。

脳梗塞の発症をきっかけに「健康の価値」に気づく

テレビ東京に所属されていた頃に早稲田大学大学院へ進学しましたが、その理由はどんなところにあったのでしょうか?

大橋

当時はとにかく不安だったんですよね。「オリンピックを伝えたい」という一心で、テレビ局に入社したのですが、その目標を全てかなえてしまった後に、 “キャリア迷子” になってしまい。これからのキャリア形成の道筋が分からなくなり、まずは何か自分にインプットしようと思って大学院に進んだ経緯があります。

大学院ではインプットもですが、異業種の方々と出会えたことが財産になりました。テレビ局は免許制のため新規参入もない分、旧態依然としている面があります。他業界の人の空気感や価値観に触れることで、自分が所属する業界を少し俯瞰(ふかん)で見ることができるようになった気がします。ちなみに、そのとき初めてパワポとエクセルを覚えました(笑)。

その後、若年性脳梗塞の発症を経験され、どのような心境の変化があったのでしょうか?

大橋

病気になるまでは「根性は美徳」という考えが染み付いていました。無理をし過ぎて体が疲れていると感じても、気持ちでコントロールできると思いこんでいて、自分の体に対してすごく傲慢(ごうまん)だったなと思います。病後は、自分の心の声に耳を傾けることを忘れず、一生使う体だからこそしっかりメンテナンスをしながら、大切にしていきたいという意識に変わりました。

テレビ東京を退職して現在は、フリーランスとして活動されています。また、会社員とフリーランスの違いについてどのように感じますか?

大橋

今のところ、私はフリーランスの働き方がすごく合っているようです。やはり組織の一員となることで、安定感のもとに働けるのは会社員の良さですが、時間を主体的に使えて、自分でキャリアを描くことができるのはフリーランスの醍醐味(だいごみ)ですね。

ただ、コロナによって以前より、会社員も時間を主体的に使えるようになった部分があるのではないでしょうか?そのことについては、元同僚たちともよくしゃべるんです。コロナ自体を肯定するつもりはもちろんありませんが、コロナによる社会の変化によって、雇用する側される側の両方が、健康マネジメントや、ライフステージによって変化する働き方について見直す機会が持てたと思います。

ソフトバンクが実践する、健康で多様な働き方

企業として社員のウェルビーイングを支えるためソフトバンクも、健康経営や多様な働き方を実践しています。これらの取り組みが評価されて2023年、「日経Smart Work大賞2023」の大賞を受賞し、「健康経営銘柄」に初選定されました。

日経スマートワーク大賞とは?

日本経済新聞社が国内の全上場企業および有力な非上場企業を対象に実施する日経「スマートワーク経営調査」の結果に基づき、外部審査委員会が人材活用に向けた取り組みやイノベーション力、経営基盤などを総合的に審査して、次世代をリードするエクセレント・カンパニーを選出するもの。

健康経営銘柄とは?

経済産業省と東京証券取引所が共同し、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え戦略的に取り組む上場企業を「健康経営銘柄」として選定するもの。長期的な視点から、企業価値の向上を重視する投資家に対し魅力ある企業として紹介することで、企業による健康経営への取り組みの促進を目指す。

これらの成果に至った取り組みについて、ソフトバンクの担当社員も交えて、深掘りしていきます。

働き方改革・健康経営を担当

ソフトバンク株式会社 人事本部 人事企画統括部 人事企画部
ワークスタイルデザイン課 課長

大神田 賢翔 (おおかんだ けんと)

大橋

「日経スマートワーク大賞」「健康経営銘柄」をダブルで受賞というのは、働き方と健康経営の両面でソフトバンクが評価されたということですね。私自身、心身が一致して健康的に働けるときは、仕事の生産性も高い実感があります。数多くの社員がいらっしゃるソフトバンクが、一人一人の「働き方」と「健康」を重視した経営で受賞されたことはとても価値があることだと感じます。

大神田

ありがとうございます。ソフトバンクでは、コロナ前の2017年より働き方改革の取り組みを加速させ、2018年に「健康経営宣言」を制定しています。代表的な施策としては下記があります。

  • 出社と在宅のベストミックスの取り組み
  • メリハリある働き方の推進
  • 全社朝礼前ヨガの実施
  • ウオーキングイベントの実施
  • ダイエットプログラムの提供

まず働き方改革においては、社員が主体的に時間を使えるように、スーパーフレックス制度をかなり早い段階から採用してきました。また、台風や地震など有事の際でも、通信インフラを担う企業として、決して業務を止めない社会的責任があると考えています。そのためコロナになる前から、全員が1度は在宅勤務をする体制を整えていたのですが、コロナになってからは全社の8割以上が同時に在宅勤務をする対応も行いました。

大橋

すでにコロナの前から取り組んでいらっしゃったんですね。大賞受賞も納得の一方でリモートワークが進むと、仕事と私生活の境界線が曖昧になってしまうという声も聞きます。そういったことに対しては、どのように対応されているのでしょうか。

大神田

コロナ以降、社員のオンオフの切り替えへの対策に注力しています。ソフトバンクでは柔軟な働き方を進めるだけではなく、「働くときは働き、休むときは休む」というメリハリある働き方を推進していますが、コロナ以降はこのメリハリが一層重要になっていると感じるからです。

その内容についても、例えば夏季に集中して5日間ほど休むようなあり方から、毎月1回、好きなタイミングでこまめに年休を取得するようなあり方を、新たな選択肢として社員に提案しています。これは事業活動においても、仕事が属人化してしまうことを防ぐ意味でもメリットがあります。

大橋

働き方に関する健全な意識が社内で共有されていることが、とても素晴らしいと感じます。在宅勤務が増える中で、仕事の成果はどのように管理されているのでしょうか?

大神田

仕事の成果についても、長期的な視点を大事にしています。例えば、今日一日だけ働くのであれば、在宅勤務でいいかもしれません。

しかし、10年、20年働く中で成果を出すのであれば、やはりメンバーが対面で働く機会も必要です。そういう考えもあってソフトバンクでは、出社と在宅勤務のどちらかに寄せず、上手にバランスを保つための施策として「出社と在宅のベストミックスの取り組み」を、ニューノーマルな時代に合わせた新しい働き方のスタイルとして打ち出しています。

大橋

テレビ業界からすると、非常に先進的な取り組みに感じます。では、健康経営の取り組みについては、どのようなものがあるのでしょうか?

大神田

在宅勤務も増えて、運動不足や、食生活の乱れを訴える社員の声がありました。それを受けて「ウオーキングイベントの実施」や「ダイエットプログラムの提供」の取り組みを始めました。中でも社員から好評なのが「全社朝礼前ヨガの実施」。月に一回、全社員で朝礼をするのですが、始まる前の3分間、副業でヨガの先生をしている社員の方に指導していただいています。

どの取り組みも社員の関心が非常に高いと感じています。あらためて社員一人一人が、心身ともに健康で生き生きと働くことが、経営の最も重要な基盤であることを再認識しています。

大橋

素晴らしいです。ちなみに、ソフトバンクでは副業も当たり前になっているのでしょうか?

大神田

副業も2017年のコロナ前から解禁されています。すでに会社が認めている件数は、のべ1,400件を超えていますね。

大橋

1,400件!以前は、副業は本業に支障をきたすという考え方もあったかもしれませんが、本業にも還元できると捉えられているんですね。

大神田

はい、仕事のためにも社員には多様な経験をしてほしいと考えています。ある若手社員は副業で、地域で伝統工芸を担う企業のマネジメントをしています。彼はソフトバンクではまだ部下がいないけれど、副業で部下を持つ経験をして、上司の気持ちが分かったと言っていました。

大橋

それは興味深い相互作用ですね。私もフリーランスになって多様なスキルが身につき、アナウンサーの仕事にも還元できることが多いように感じます。今回のアメリカ移住も、海外で得た知見をこれからのキャリアに生かしたいという思いがあります。

最近は「海外に行っても、リモート出演で現地の情報を伝えてね」という声もいただくようになりました。そうした働き方もできるようになったのは通信のおかげです。それを支える社員の方々のウェルビーイングな働き方をこれからも応援しています!

コロナを通じて、私たち一人一人が「より良い生き方=ウェルビーイング」を模索するようになりました。そして多くの人にとって、生き方と仕事は切り離せないものです。だからこそ、健康への意識向上や、より効率的な働き方へのシフトなど、仕事を通じたウェルビーイングを体現する必要がある。大橋さんも自身の経験を通じて、その重要性を語ってくれました。ソフトバンクもさまざまな施策を通じて、全ステークホルダーへ「スマートで持続可能な生活」を提供できるよう、今後も新しいワークスタイルを模索していきます。

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