Duet AI for Google Workspace を試してみた(スプレッドシート編)

2023年9月19日掲載

Duet AI for Google Workspace を試してみた(スプレッドシート編)

※ Duet AI for Google Workspaceは、現在、Gemini Enterpriseに名称変更されています。

こんにちは。

今回は Duet AI 試してみたシリーズのスプレッドシート編です。

関連ブログのDuet AI の 概要編Gmail 編ドキュメント編スライド編も紹介しておりますので、ぜひ一緒にご確認ください。

目次

はじめに

皆さんは普段、Excel や スプレットシートなど表計算ソフトをどのような用途で使用していますか。

タスク管理表などの表作成やデータ分析のためのデータベースとして利用している方が多いのではないかと思います。同じ項目やカラム名であれ、ばすでに存在しているスプレッドシートを流用すれば問題ありませんが、項目の名前や数が全て同じであることはほとんどなく、白紙の状態から表やデータを作成するのは意外と工数がとられてしまいます。

そのようなときに活用できるのが今回リリースされた Duet AI for Google Workspace です。概要ブログにも記載があるように、Google スプレッドシートでは「データ整理の支援」を行ってくれます。

今回はスプレッドシートでデータの生成を試してみました。

  • テスター環境で実施したため、現在は仕様および内容が異なる場合があります。ご了承ください。

使い方

スプレッドシートのAI機能を利用するには Help me organize を開きます。

新しく開いたファイルには下図の赤枠のように右側に Help me organize と書かれたウィジェットが表示されます。

Duet AI for Google Workspace を試してみた(スプレッドシート編)_Help me organize

ウィジェットが表示されない場合はメニューバーのボタンをクリックすれば表示できます。

Duet AI for Google Workspace を試してみた(スプレッドシート編)_Help me organizeの開き方

ウィジェットに以下のプロンプトを入力します。

<入力プロンプト>

List of the top 10 items with the highest rate of increase in food prices in Japan this year

(今年日本で値上がりした食品の上昇率上位10商品の一覧)

Duet AI for Google Workspace を試してみた(スプレッドシート編)_プロンプト入力

[Create] を押すと以下の結果が出力されます。

Duet AI for Google Workspace を試してみた(スプレッドシート編)_Createをクリック

プロンプトに入力した条件通り、上昇率を含むレコードが出力されました。プロンプトで特に明記していない「Date」や「Reason」といった項目は自動で追加してくれています。ただし、10商品という条件は無視され9件のレコードが出力されました。

同様に出力レコード数を指定したときの結果をみてみます。

<入力プロンプト>

Sales data of 100 records for retail stores in Tokyo, Osaka and Kanagawa from 2020 to 2023

(2020年から2023年までの東京、大阪、神奈川の小売店の売上データを100レコード)

Duet AI for Google Workspace を試してみた(スプレッドシート編)_入力プロンプト②

プロンプトに入力した100レコードの出力を期待しましたが36レコードしか出力されませんでした。それ以外にも「上昇率15%以上のデータ」などさまざまな条件をいれてみましたが、数字に関する条件は拾ってくれないことのほうが多かったです。

はじめに記載しているように、スプレッドシートにおける Duet AI の機能は「データ整理の支援」です。そのため出力されたデータに整合性はなく、例えば同じプロンプトで [Create] を数回押すと毎回異なる出力結果が得られてしまいます。そのため、データ整理の支援機能であることを認識し、表のテンプレートやサンプルデータを作成するために使用することをお勧めします。

また、出力された結果をシートに反映するには [Insert] を押します。これでデータの生成および書き込みは完了です。

Duet AI for Google Workspace を試してみた(スプレッドシート編)_データの生成

注意点

すでにシートに値が入力されている場合は Duet AI の機能を利用することはできません。そのため Insert した内容を更新したい場合は、新しくプロンプトを作成する必要があります。以前作成したプロンプトの履歴をさかのぼることもできません。

まとめ

今回、スプレッドシートの Duet AI 機能を触ってみて、スプレッドシートを白紙の状態から作り始めなくて良くなるので、有益な機能だと感じました。想定されるケースに関する情報をプロンプトを入力すればすぐに表の枠組みやデータを作成してくれるため無駄な工数を削減することができます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

Google Workspace に関することは、ぜひソフトバンク窓口又は担当営業までご相談ください。

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