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「101回目のミスでも、愛情を持って叱れるか」 現代ホスト界の帝王・ローランドさまに学ぶコミュニケーションの心得【ビジネス編】

「101回目のミスでも、愛情を持って叱れるか」現代ホスト界の帝王・ローランドさまに学ぶコミュニケーションの心得【ビジネス編】

まばゆいブロンドヘアを優雅に揺らし、カリスマ的な吸引力で多くの人々を惹きつける現代ホスト界の帝王・ROLAND(ローランド)さま。

オーナーとして自身のホストクラブを経営したり、多くの企業とコラボレーションをしたりと、いまやホストという枠を越えて、1人の実業家としても活躍する彼に、日常生活やビジネスにおいて、多くの現代人が悩みを抱える「コミュニケーション」を軸にお話を伺いました。

後編のテーマは、ビジネス編。ビジネスパーソンとしても目覚ましい活躍をされているローランドさんのビジネスコミュニケーション術やマネジメント術、仕事観などについて、お話を聞きました。

ROLAND(ローランド)

1992年生まれ。大学を入学式の翌日で辞めて、18歳でホストデビュー。歌舞伎町で数々の最年少記録を更新し、2018年には月間6,000万円を売り上げ、所属店舗の最高記録を樹立。著書の執筆や多数のメディア出演もこなしながら、自身のホストクラブ「THE CLUB」の経営や、美容ブランドを新たに立ち上げる実業家としての顔を持つなど、超多忙な毎日を送る。

100億円もらっても、明日定時に出勤できるか?

今年の4月にご自身のお店「THE CLUB」をオープンされました。プレーヤーから経営者に転身されてのご感想はいかがですか?

率直に言うと、普通に楽しいです。自分は8年間現場で働いてきて、独立するまでに結構時間をかけた方だと思うんですけど、給与体系とか「なんでこんなルールがあるんだろう?」ということとか、自分自身がプレーヤー目線で感じていたいろいろな疑問や矛盾点を、お店を立ち上げるにあたって解消できたと思っています。

独立までに時間をかけた理由って、なにかあるのでしょうか?

自分は仕事において、お金よりもやりがいを追求したいタイプ。お金を儲けたいからって焦って独立してしまうと、利益のためにやりたくないことをやらざるを得なくなる瞬間って、きっと出てくるなと思っていて。そういうのは、絶対に嫌だった。

どうせ起業するなら、自分のやりがいをとことん追求しようと思っていたので、まずプレーヤーとしてお金を稼いで、起業後に資金面の心配をしなくてもいいよう足固めには時間をかけました。だから今やっている仕事は、自分が本当に情熱を感じられることだけですね。

ローランドさまみたいに自分の「天職」を見つけるにはどうすればいいのでしょうか?

天職の定義って「今日宝くじで100億円が当たったとしても、次の日に定時で仕事に行けるか?」だと思うんです。自分が本当にやりたい仕事って、そういうものなんじゃないかな。だから俺は100億円もらったとしても、明日もこの店に出勤しますよ。そういう天職を見つけるためには、自分の心にどれだけ耳を傾けられるかが大事ですね。

自分の心が躍る瞬間を探せ

「自分の心に耳を傾ける」とはどういうことでしょうか?

仕事を探すとき、「なりたい職業」から逆算して探し始める人って多い。でも、それってあまり生産性的ではないなと思っていて。

例えば、俺はずっとサッカー選手になりたかったんですけど、怪我をしてその夢が絶たれときに、自分には何もなくなってしまった。それで次の夢を見つけようとした時には考え方を変えて、「自分は何をしているときに心が躍るのか?」というベクトルで探しました。

なるほど。

サッカーをやっていたから、スポーツ関係の道を考えた時期も一瞬あったんですけど、あまり心は躍らなかった。なぜなら、自分はプレーすることの方が好きだったから。

それでいろいろ模索していたときに、ミュージシャンをやってる父親のライブを見に行って、お客さんたちが熱狂している様子を見てすごく感動したんです。でも音楽をやりたいかというとそうではなくて、人々を熱狂させること自体が好きなんだと気づいた。その時、昔テレビで見たホストが女の子にキャアキャア言われていたのを思い出して、「これなら明日からでもできるじゃん!」って(笑)。

だから自分のやりたいことが見つからない人はまず、「自分の心が躍る瞬間は何か?」という観点から探してみると、遅かれ早かれきっと何か見つかると思うし、そっちの方が生産的だと思いますよ。

101回目のミスでも、愛情を持って叱れるか

現在はスタッフの育成やマネジメントにも尽力されているかと思うのですが、その中で気をつけていることはなんですか?

感情的にものを言わないこと。頭に血が上っていると、自分が思ってもいないことや余計な一言を言っちゃったりする。自分も相手もヒートアップしてきたら「いったんクールダウンして、明日また話そうぜ」って冷静な状態で話すようにしてます。

人を束ねる立場になっての心境の変化などはありますか?

昔の自分は「同じことを2回言わせる奴はダメ」って思っていたんですけど、経営者になるとスタッフ全員がかわいく見えてくるんです。だから例えミスを繰り返すようなやつがいたとしても、俺もとことん付き合おうって。

それに採用した側の責任もありますからね。面接する時に重視しているのは「こいつが100回ミスをした時に、101回目もちゃんと愛情を持って叱れるか?」ってこと。心からそう思えるようなやつだけを、採用するようにしています。

経営者になった今の目線から、ご自身のプレーヤー時代を振り返ってどうですか?

上司や先輩からすると、すごく扱いにくいやつだったでしょうね(笑)。プレーヤー時代は、100%自分のことしか頭になかったので。優先順位は全部自分で、「お店のために」なんて考えたこともなかった。だからこそ今、100%のうち、10%でも20%でもこのお店に愛情を持って働いてくれているスタッフがいたら、俺としてはすごくうれしいなって思います。

理想の上司像はありますか?

自分の利益や損得を度外視できる上司。例えば、1人で1,000万円を売り上げる稼ぎ頭のスタッフがいたとする。そいつが何かダメなことをしたとき、稼ぎ頭を失いたくないからって、やんわり注意するだけだったり、逆に機嫌をうかがったりするような上司っていると思うんです。そんなの関係なく、ダメなときはダメって損得抜きに厳しく叱れる人が理想かな。

俺がこれまで出会ってよかったと思う先輩や上司も、みんなそういう人たちでした。めっちゃ怒られたこともあったけど、今振り返ると、あの時の一言って確かにすごく大事だったなと思えますね。

人生最高の瞬間を味わうと、過去に出会った嫌いなやつにも「ありがとう」って思えるんですよ

ローランドさまはお酒を飲まない接客など、ホスト界の常識を覆すさまざまなチャレンジをしてこられました。我が道を行く自分流のスタイルを貫くためには、どうすればいいんでしょうか?

雪が降ったとき、誰かがすでに歩いた雪道を歩いてもワクワクしないじゃないですか。どうせなら、誰も踏んでいないまっさらなところを歩くのが楽しいわけで。それと一緒ですよ。逆風とかもあんまり感じなくて、周りの人も純粋に「すごいね」って褒めてくれる人の方が多かったですね。

そうしたポジティブさはどこからきているんでしょう?

2018年の誕生日、当時働いていたお店の売上記録を作って、いろんな人が祝ってくれて。自分の人生の中でも最高に幸せな瞬間だったんですよね。そういう最高の瞬間を味わうと、過去の全てに「ありがとう」って思えるようになるんですよ。これまでに出会った嫌いなやつとかウザかったやつとか、そういう人たちも全部ひっくるめて。「こいつに勝ちてぇな」と思ったから頑張れたことも、きっとあったんだろうなって。

だから、今イヤなことや苦手な人がいたとしても、数年後にさらなる成功をつかんだときには、きっとまた感謝しちゃうんだろうなって思ってます。

すごい境地だと思います。でも、たまには失敗して落ち込んだりすることは……?

努力を続けて、結果も出して、右肩上がりで成長していくにつれて、悔しいとか挫折を感じる瞬間ってどんどん減っていく。だから、たまに落ち込んだり悔しいっていう気持ちを感じたりすることがあったら、「俺はまだまだ上に行けるんだ」って逆にうれしいくらいですね。

それに経営者としてはまだ1年目だし、そこは謙虚に。失敗を重ねてでも成長していけたらと思ってます。教育やマネジメントは確かに難しいなと感じることもありますけど、簡単にできちゃうことには、魅力を感じないですしね。

日本をまるごと幸せにしないと、俺の自己顕示欲は満たせない

次なる夢はなんですか?

俺と出会ってよかったなって思ってくれる人を増やしたいです。正直、いくら稼ぎたいとか、これを手に入れたいとか、そういうのってあんまりなくて。漠然としてますかね(笑)。

いえ、素敵な夢だと思います(笑)。今年出版された本の印税も、カンボジアの学校に寄付されたとお聞きしました。

印税で車買おうかな、とか最初は考えてたんですけどね(笑)。カンボジアに行ったときにすごく親切にしてくれた人がいて、どうせなら、それを何らかの形で返せたらいいなと思って。やっぱ俺みたいに持ってるやつが、少しでも返さないと。

社会をこう変えたいとか、そういう想いってなにかあるんでしょうか?

ユーモアが足りないですよね、今の社会。笑いって伝染するじゃないですか。だから俺が少なくない数の人間を笑わせていけば、それが社会に広がっていくと思うんです。「この国まるごと幸せにしたなあ」ってくらいのスケールじゃないと、俺の自己顕示欲は満たせないんで。高い車とか時計買って自己顕示欲を満たすなんて、小さい、小さい。「俺、日本を明るくしちゃってるんですけど?」くらいじゃないと。

最後に、いま下積み時期を過ごしている人や、くすぶっている人たちに何かアドバイスをお願いします。

自分が信じた道があるなら、それを貫いて頑張れってことですね。それが誰かにやらされて嫌々やっていることなら、やめてしまえばいいだけ。というか、このローランドですら下積み時代は苦労したんだから。だからみんなも頑張ろうぜってことです。

ありがとうございました!

「THE CLUB」のトイレに書かれているメッセージ

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(掲載日:2019年7月31日)
文:井上麻子
編集:エクスライト
撮影:山﨑悠次

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