3月31日、筑波大学とソフトバンクの「日本の学校スポーツ改革」に関する連携協定式が開催されました。学校スポ―ツをより良くしていくために両者が連携協定を締結した狙いを説明。さらに、部活動のDXを推進するスポーツ支援サービス「AIスマートコーチ」の提供を発表した目的が語られました。
その発表内容をお伝えします。
学校スポーツの課題をICTの力で解決
前半の連携協定式には、筑波大学学長 永田 恭介氏、ソフトバンク代表取締役副社長執行役員 兼 COO 榛葉淳が登壇し、学校スポーツの課題や、DXでサポートしていくことなどについて説明しました。
冒頭、筑波大学の永田学長は、「我々は、地域全体でスポーツ文化を育てながら、スポーツのビジネスを展開するという目標を持って改革を進めようと研究や行動をしてきました。スポーツ支援のプラットフォームを展開するにあたり、IT技術の日本におけるフロントランナーであるソフトバンクと提携することで取り組みが加速する」と、今後への期待を語りました。
ソフトバンクの榛葉は、「ICTでアプローチができるソフトバンクと、スポーツ教育のフロントランナーである筑波大学が協業することで、プレイヤーも指導者も地域のコミュニティもより良くなることを期待しています」とコメント。「新サービス『AIスマートコーチ』でスポーツ指導員不足の課題解決に、より一層取り組んでいきたい」と今後の意気込みを語りました。
子どもたちのスポーツ技術向上をサポートする新サービス「AIスマートコーチ」を発表
技術経験がない顧問でも専門的な指導を行えること、また、身近に指導者がいなくても遠隔で生徒が質の高い指導を受けて自分自身でスポーツを上達させることができる環境の実現を目的としている「AIスマートコーチ」。
写真左:筑波大学アスレチックデパートメント 副アスレチックディレクター 山田晋三氏、写真右:コンシューマ事業統括 サービス企画本部 本部長 原田 賢悟
「AIスマートコーチ」には、筑波大学の監修によるお手本動画を生徒が見て学び、お手本と異なる部分を分析し、比較ができる骨格推定AI、映像比較機能などを搭載。サービス開始時点の対応種目は、野球、バスケットボール、ダンス、サッカーで、2022年夏には15種目に拡大していく予定です。
ソフトバンクの原田は、「『AIスマートコーチ』が全てのスポーツのプラットフォームになるよう進化させていく。AI技術を活用したAIでのコーチングや、チームで活用できることを目指しています」と「AIスマートコーチ」の今後の展望を述べました。
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「AIスマートコーチ」はiOS環境でのご利用のみとなります。
プレスリリース・プレゼンテーション資料
- 筑波大学とソフトバンク、「日本の学校スポーツ改革」に関する連携協定を締結(2022年3月31日、ソフトバンク株式会社)
- スポーツ支援サービス「AIスマートコーチ」を提供開始(2022年3月31日、ソフトバンク株式会社)
資料 | プレゼンテーション資料 (PDF形式:35.4MB/42ぺージ) |
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お手本と自分のフォームの違いが分かりやすい!「AIスマートコーチ」の中身をチラ見せ♪
発表会終了後、デジタルサイネージを使って「AIスマートコーチ」で野球を体験してみました!
まずはお手本動画を選択します。筑波大学の学生さんがお手本です。野球は経験がないので上手くできるか不安……。お手本動画をしっかり視聴して臨みます。
次に自分のフォームを撮影。思いっきりバッドを振って……。
えい!! なかなかいいスイングなのでは?
それではお手本動画と自分のフォームを比較してみます。お手本動画と自分のフォームの骨格が、AIを活用した骨格推定技術により線となって出てきました。
1番お手本と違うところは……左足の角度ですかね!比較機能を使って、角度を測ったり、お手本動画と重ねて比較したりすることができます。その他気になる点は、メモで記録したり、自分でマーカーを引いたりして違いも分析できるんだとか。確かにこれなら身近に指導者がいなくても、アプリをしっかり活用すれば上達できそうな予感!
サッカー、バスケ、ダンスなどなど他の競技も試してみたいですね♪ 詳しいサービス内容は、「AIスマートコーチ」公式サイトをチェックしてみてください。
(掲載日:2022年3月30日、更新日:2022年4月4日)
文:ソフトバンクニュース編集部