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オーストラリアの広大な大地を空からの高速通信ネットワークでカバー。HAPS事業を検討する合弁会社を設立

オーストラリアの広大な大地を空からの高速通信ネットワークでカバー。HAPS事業を検討する合弁会社を設立

ソフトバンクの子会社で、成層圏から通信ネットワークを提供するプラットフォーム「HAPS(ハップス)」を構築し、グローバルでの事業展開に取り組んでいるHAPSモバイル株式会社は、オーストラリアのシドニーを本社とする国際的不動産グループであるLendlease Corporation(以下「レンドリース」)と合弁会社を、2022年4月29日に設立しました。

20年以上実績のあるパートナー企業と課題解決を模索する

今回両社は、「HAPSMobile Australia Pty Ltd」という合弁会社を、2022年4月29日にオーストラリアのシドニーに設立しました。合弁会社の目的は、オーストラリアの上空を舞台に、HAPS事業の可能性を検討するためです。日本の面積の約20倍と、とても広大なオーストラリアには、都市部以外の人口はまばらなところが多く、携帯電話のネットワークを構築するためのコストが大きくなるという課題があります。その点HAPSであれば、地上の基地局ではカバーできないところでも、LTEや5Gなどの高速通信ネットワークを提供できる可能性が高く、オーストラリアの課題解決に貢献することが期待できます。

今回の設立でパートナーとなったレンドリースという会社は、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、実はソフトバンクとは20年以上、通信・データインフラ分野でサービスを提供してきた実績があり、その積み重ねの延長として、今回の合弁会社の設立につながったという背景があります。

合弁会社設立に当たり、ソフトバンク株式会社の代表取締役 社長執行役員 兼 CEOで、HAPSモバイル株式会社の代表取締役社長 兼 CEOである宮川 潤一と、レンドリース 日本マネジング・ダイレクター 兼 アジア・テレコム&データ・インフラストラクチャー ヘッドのアンドリュー・ガウチ氏がソフトバンクの本社においてサイニングセレモニーを実施(写真上)。宮川は、次のように今後の抱負を述べました。

「オーストラリアは広大な国土を持つことから、モバイルネットワークのエリアが十分に整っていない現状があります。われわれは、HAPSを活用することで、人口が少ない地域にもインターネットを提供できるようになる他、産業用IoTや緊急時のコミュニケーションなど、さまざまな分野における利便性を高めていけると考えています」

「HAPSMobile Australia Pty Ltd」設立に関する詳細は、以下のプレスリリースをご覧ください。

(掲載日:2022年5月10日)
文:ソフトバンクニュース編集部