公式戦で4年間一度も勝利経験のない茨城県にある大子町立大子中学校の男子バスケットボール部。バスケを頑張る部員たちをサポートしたい! ということで、プロのコーチが約1カ月間「リモートコーチング」を行いました。部員たちはどのように変わったのでしょうか?
目次
- なんとか試合に勝ちたい…
- プロコーチによる直接指導でみっちり特訓!
- 遠隔にいるコーチからのメッセージに部員たちは大興奮!
- 大舞台「B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023」で練習の成果を披露
なんとか試合に勝ちたい…
大子中の男子バスケ部は、公式戦で約4年間勝利経験がないそうです。顧問の先生は、部員思いで熱心だがバスケ経験が浅く専門的な指導をすることができない、近隣の中学に男子バスケ部がなく競う相手がいないといったような環境や、部員たちが大人しくなかなか声を出したりすることができないといった状況がありました。
そこで、B.LEAGUEが立ち上げた社会的責任活動「B.LEAGUE Hope」の取り組みとして、ソフトバンクとB1所属の茨城ロボッツユースコーチが部員の練習をサポートし、1月14日に「ドットエスティ B.LEAGUE ALL- STAR GAME 2023 IN MITO」の会場で「リモートコーチング supported by SoftBank Jr.スキルズチャレンジ」として練習の成果を披露してもらうことになりました。
プロコーチによる直接指導でみっちり特訓!
今回のサポート内容は、茨城ロボッツユースチームのコーチが直接指導をした後、約1カ月間リモートコーチングを行うというリアルとオンラインを掛け合わせたもの。
貴重な直接指導の日。まずは今の実力を確認すべく、障害物をかわしながら、ドリブル、パス、シュートのスキルとスピードを競う「スキルズチャレンジ」に挑戦しました。
しかし、部員の皆はプロのコーチを前に緊張している様子で、パスやシュートがなかなか決まりません…
スキルズチャレンジの後は、ドリブル・パス・シュートの3チームに分かれてコーチからみっちり指導を受けました。
「シュートで大切なことは、肘を上に90度にしてまっすぐ伸ばすこと。ボールを下で持った位置で腰を落として沈んでそのまま打つ。打った後は必ず上に手を残すように!」
コーチの教えを素直に受け入れ、何度も練習していくと… 少しずつフォームが変わってきました!
「今日教えてもらったことを復習して、もっと上達したいです」
「普段感覚で教えていましたが、コーチは言語化して指導していたので、部員たちは短期間で上達していましたね」
遠隔にいるコーチからのメッセージに部員たちは大興奮!
後日、再び学校を訪れてみると… 部員たちはiPad の画面に夢中でした。ソフトバンクが提供している「スマートコーチ」で、遠隔にいるコーチとコミュニケーションをとっているようです。
「スマートコーチ」を活用したスポーツ遠隔指導(ICT部活動支援)
スポーツの専門的な指導に悩む先生や学校が抱える課題の解決を目指し、ICTを活用した遠隔指導でサポートします。スマートフォンやタブレットなどを使い、オンライン上で知識や経験が豊富な専門のコーチに相談し、動画添削による指導などを受けることができます。
チャットには、動画を見た感想や、部員一人一人の良い点、改善点が細かく書かれていました。
「スキルズチャレンジでコーンを通過する時のドリブルの高さは、おなかより下がベター。なぜなら〜」といったように、アドバイスとその理由がセットで書かれているため、部員たちからは、「分かりやすい! 」という声が聞こえてきました。
「じゃあ教えてもらった通りにやってみよう、どこに注意したらいいかな? 」
「足を肩幅に開いてシュートを打つこと、手の向きを外側にすること! 」
積極的に仲間同士で声を掛け合い練習に取り組んでいて、チームとしての一体感が出てきているようです。
リモートコーチング期間が終わった後でも自分たちだけで質の高い練習ができるように、スポーツの自己学習ができるアプリ「AIスマートコーチ」も活用しました。茨城ロボッツの選手などのお手本動画を見て選手と自分のシュートフォームを比較し、マッチ度を計測。
最初は低かったマッチ度が、練習を重ねるにつれて高くなっていくと…
「マッチ度が前より高くなってる! 」「俺も負けない! 」
といったように切磋琢磨するチームに変わっていきました。
大舞台「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」で練習の成果を披露
2023年1月14日にアダストリアみとアリーナで開催された「ドットエスティ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2023 IN MITO」。試合開始前に、大子中バスケ部の予選を勝ち抜いた2名の部員が「リモートコーチング supported by SoftBank Jr.スキルズチャレンジ」に挑戦しました。
「緊張しますが、楽しんでやりたいと思います! 」
会場で大子中学校の紹介をされると、部員たちは大きく手を振り盛り上げました。ベンチ選手も気合が入っています。
2年生の益子くんは、プロのコーチの前で披露したときとは比べ物にならないスピードでのドリブルからスタートしました!
大勢の観客の前で緊張してしまったからなのか、なかなかシュートが決まらなかったですが諦めずにやり切り、55秒でゴールできました!
「やる前は失敗するのが怖かったですが、タイムオーバーにならなくて安心しました。ゴールの位置がいつもより高く、大勢の人から見られていることもあり、練習の成果を出し切れなかったことが悔しいです。コーチから教えてもらったことを練習しながら、これからもバスケを頑張りたいです! 」
「とにかくシュートが無事入ってくれ…!と祈っていました。終わってほっとしています。」
さらにここで顧問の先生からうれしい知らせが…!
「実はリモートコーチング期間中に公式戦で勝ったんです。しかも、これまで勝てたことがない相手にダブルスコアで! 部員たちは技術だけでなくメンタル面でもとても成長したと思います」
約1ヵ月間、リモートコーチングに取り組み大きく成長した部員たち。試合に勝ち、大舞台でスキルズチャレンジに挑戦したことを誇りに思い、これからもバスケを楽しんで続けてくださいね♪
昨年の取り組みはこちらをご覧ください
(掲載日:2023年2月3日)
文:ソフトバンクニュース編集部
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