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親子で学ぶChromebookの使い方。GIGAスクール構想推進に向け、学校と協働して親子体験講座を開催

小中学校で児童生徒1人1台の端末と高速大容量の通信ネットワークを整備し、子どもたちの創造性を育む教育環境の実現を目指す「GIGAスクール構想」。ICT端末の導入が進み、学校の授業だけでなく家庭でもデジタル端末を使った学習が広がってきています。

保護者のICT端末学習への理解を深めるため、静岡県裾野市で行われたChromebook親子体験講座を取材してきました。

目次

保護者が抱えるICT端末を使った学習への疑問や不安を解消

ICT端末を使った学習は、インターネットでつながるデバイスということもあり、動画やゲーム利用や有害サイトへのアクセスを心配したり、これまでの学習方法とどのように違うのかデジタル教材のイメージがつかず不安に思う保護者も少なくありません。

また、宿題など家庭学習をサポートする際も、課題に沿った入力・設定作業といったデバイスの使い方を把握するなど、家庭学習の質向上のためには子どもだけでなく保護者の意識・操作スキル向上も必要になってきます。

そういった不安を解消する取り組みとして、今回静岡県裾野市教育委員会とソフトバンク共同による「Chromebook体験講座」が開催されました。

まずは触れることから。親子で学ぶChromebook体験講座

1月15日に裾野市立東小学校内東地区コミュニティーセンター、2月12日には市内のコミュニティセンターを会場に西小学校ほか同地区の親子を対象としたセミナーが開催されChromebook体験講座やスマホの安全利用に関する講座が行われました。

Chromebook体験講座では、Google Workspace の導入・活用に関するサービスを提供するストリートスマート社講師が、Google Earthで富士山を探したり、タイムラプス機能で過去から変化していく各地の風景を確認するなど、実際に端末に触れながら調べ物をしたり、学ぶ楽しさを紹介。
また、デジタルホワイトボード「Jamboard」を活用し、自分の考えをみんなに共有するなど、授業での活用シーンにもつながる操作を体験。それぞれの課題に対して、皆さん親子で相談しながら真剣に取り組んでいました。

スマホの安全利用に関する講義では、今回のセミナーを企画したソフトバンク コンシューマ事業統括の丸山博之と、ソフトバンクショップでスマホアドバイザーを努める川村静香が登壇し、インターネット上で巻き込まれやすいトラブル事例や、スマホを安全に利用するための機能などが紹介されました。

受講した保護者の方からは参加理由として、「パソコンでどんなことをしているのか分からない」など、端末での学習がどのようなものなのか、高い関心を寄せる意見が聞かれました。

また、「子どもは端末をよく使っているが、自分は全く分からない」など、子どものデジタルデバイス利用に対して不安を持つ保護者の方は、スマホの安全利用の講義を熱心に聴き入っていました。

大人も正しい知識を持ち、一層充実したICT教育へ

講座終了後、ご協力いただいた裾野市 教育委員会の小濱伸哉さん、スクールコーディネーターの古地剛さんに感想をお伺いしました。

裾野市教育委員会 学校教育課 指導主事 小濱伸哉さん

GIGAスクール構想が開始されてから2年が経ち、学校の授業が大きく変わってきています。子供たちの学び方が増えるのは非常に良いことで、まずはそこを保護者の方に知っていただきたいですね。また、学校の授業だけでなく、こういった端末の普及で、大人が想像している以上に子どもたちが生きている社会も変わって来ています。その中で、大人もきちんと学んでおかないと子どもたちに教えることができない。
知らないうちに子どもがトラブルに巻き込まれたりすることもありますので、これからは、学校教育だけでなく、大人が学ぶ機会も作っていくことが必要だと思っています。

裾野市立西小学校区 スクールコーディネーター 古地剛さん

子どもたちは学校で当たり前のようにChromebookなどICT端末を使っている一方で、保護者の立場だとどういう風に学んでいるのか、自分の子どもはついていけているのか、逆に端末ばかり触っていて大丈夫なのか、などさまざまな心配があります。

成果としてはすぐには出てこないと思いますが、今後こういった取り組みを少しずつ重ねていきながら、理解を深め、お子さんと親御さんの温度差を少しでも解消して、ICTの教育をより一層充実できるようつなげていけたら、と期待しています。

今回の開催を踏まえ、裾野市の小中学校のICT環境整備を担当したソフトバンクの公共事業推進本部 教育ICT推進部の西郷龍太郎は、今後の取り組みについて「ICTを使ったこれからの学び方について、保護者や地域社会の理解を深めていくためにどんなアプローチが有効なのか。導入されたICT環境をより効果的に活用していただくために、今回の親子講座を含め、ソフトバンクと一緒だからできる多面的な取り組みを、教育委員会や学校と一緒に考えながら取り組んでいきたい」と語りました。

ソフトバンクでは、今後も裾野市をはじめ全国各地で教育現場のICT化支援に取り組んでいきます。

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(掲載日:2023年3月28日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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