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当事者・支援者・企業一体で取り組み、さらなる理解浸透を。ソフトバンクが進めるLGBTQ+

制度整備から理解浸透へ。当事者・支援者・企業が三位一体で推進するソフトバンクのLGBTQ+

ダイバーシティの考え方が広まり、社会でLGBTQ+への理解やそれを取り巻く問題などが認知されるようになってきました。企業においても、LGBTQ+の問題やジェンダー平等を意識した取り組みが進められています。

ソフトバンク株式会社は、グループ企業であるヤフー株式会社と株式会社ZOZOと3社合同でLGBTQ+に関する座談会を実施。座談会に参加した人事担当者にソフトバンクの取り組みについて話を聞きました。

三者三様の取り組みや課題を情報交換

三者三様の取り組みや課題を情報交換

ヤフー株式会社と株式会社ZOZO、ソフトバンク株式会社は、LGBTQ+の取り組みの一環として、各社の当事者のコミュニティーや人事担当者間で数年前より交流を行ってきました。今回の合同座談会は、3社がコラボレーションすることで今後、取り組みをさらに強化することを目的に、初めて開催されました。

オンラインで開催された座談会には、各社の当事者やアライ、人事などLGBTQ+の施策推進部門の担当者など、十数人が参加。当事者やアライが参加することで得られる気付きや学びも期待され、進行も当事者が主体となって進められました。

  • アライ…当事者の理解者や支援者を指す

当事者やアライの声から、施策の浸透度を再認識

座談会では3社が取り組む施策や課題をはじめ、以下のトピックが話し合われました。

  • 社内から支持の高い取り組み
  • 社内での認知度を向上させるには
  • 「周りに当事者はいない」という価値観をアップデートしていくために
  • 今後実施していきたい取り組み

世界各地でLGBTQ+の権利を啓発するための「PRIDE月間」(毎年6月)については、LGBTQ+を啓蒙する映画作品のオンデマンド上映や、自社の経営層と当事者であるアパレル企業社長との対談、支援団体への寄付など、各社の活動が共有され、社員構成や企業文化が異なるそれぞれの特徴が見られました。

また、当事者や社内からの制度、コミュニティー活動に対するコメントを受けて、コミュニティーがあることの重要性が再認識できたという意見、3社それぞれで行っている全社員に向けたeラーニングについても、アプローチ方法が異なる点など、他社の良い点を積極的に取り入れていきたいといった意見交換がなされました。

座談会の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

座談会の中で各社からポジティブな評価を得たソフトバンクのLGBTQ+の施策とは、どのようなものなのか担当者に話を聞きました。

制度整備と風土づくりの両輪で、誰もが働きやすい職場を

ソフトバンクでLGBTQ+をはじめ、ダイバーシティ&インクルージョンを推進する担当者に、ソフトバンクの姿勢や方針、今後の展望を聞きました。

制度整備と風土づくりの両輪で、誰もが働きやすい職場を

大神田 賢翔(おおかんだ・けんと)

ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 人事企画部 ワークスタイルデザイン課 課長

大神田 賢翔
(おおかんだ・けんと)

小川 茉耶(おがわ・まや)

ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 人事企画部 ワークスタイルデザイン課

小川 茉耶
(おがわ・まや)

ソフトバンクはLGBTQ+の取り組みにどのような方針を掲げていますか?

大神田

「年齢、性別、国籍、障がいの有無などに関わらず、多様な社員が個性や能力を発揮し、挑戦できる職場になることを目指した取り組みを行っています。さまざまな人事施策を行う際の基本的な考えとなる『人事ポリシー』として掲げている “『挑戦と成長』を後押し” “『多様な人材がイキイキと働く』環境作り” という考えにも基づいています。

LGBTQ+の当事者の社員が働きやすい職場となることで、当事者を含む全社員が働きやすい職場につながると考えています」

具体的にはどのような取り組みをしているのでしょうか?

小川

「2016年より『制度環境整備』と『風土醸成』の2軸でさまざま取り組みを実施しています。まずは制度面を中心に整えていき、同性パートナーを配偶者として社内登録することで配偶者向けの社内制度を同じように受けられるようにしたり、差別禁止やハラスメント防止を社内規程に盛り込むといったことを実施してきました。現在では、希望する自認性・社内呼称の社内登録も受け付けています。

制度整備と風土づくりの両輪で、誰もが働きやすい職場を

風土醸成の面では、2017年から全社員向けにLBGTQへの理解を促すeラーニングなどの研修を始め、内容や形を変えながら継続して実施しています。セミナーを行う際には、特に接客をする営業職や採用面談を行う人事担当者に向けた内容を盛り込むなど、実務に直結した内容にすることも意識しています。また、2020年からは『ダイバーシティWEEK』と題して、ダイバーシティについて全社で考える期間を2月に設けており、啓蒙セミナーや映画の上映会を実施しています。社会の理解促進という点で、『東京レインボープライド』やLGBTQ+に関する映画祭である『レインボーリール東京』に協賛しています。

さらに当事者とアライの有志社員によるコミュニティー『カラフルプロジェクト』での交流会や勉強会などの活動をサポートしています。このような取り組みに対して、『PRIDE指標』や『D&I Award』といった外部の指標・アワードで最高位の評価も得ています」

3社合同座談会に参加してどのような気付きがありましたか?

大神田

「他社の取り組みや姿勢を学んだり、自社の状況を再確認する良い機会になりました。ソフトバンクが整えているさまざまな制度に対しポジティブな言葉ももらい、客観的に自社の施策を見つめられました。一方で、他社の当事者の方が自社の制度や施策をしっかりと理解し、使いこなせていたり、それらに共感している姿を本当に素晴らしいと感じました。ソフトバンクでも社内の理解浸透をさらに強化していきたいと思います」

制度整備と風土づくりの両輪で、誰もが働きやすい職場を

グループ会社との連携など、今後の取り組みについて展望を聞かせてください。

小川

「グループ会社との取り組みはまだ歴史が浅く、連携強化の余地がたくさんあると考えています。連携により互いのノウハウを参考にすることができますし、1社では実現できないような規模感のある企画もできるのではと期待しています。

また、グループ会社同士が連携する様子を社員が目にすることで、より理解の風土醸成が促進され、安心感を持ってもらうことができると考えています。今回の3社にとどまらずグループのシナジーを生かしていきたいです」

ありがとうございました。

(掲載日:2023年9月6日)
文:ソフトバンクニュース編集部

ソフトバンクのダイバーシティ推進への取り組み

ソフトバンクはダイバーシティを重要な経営課題と位置づけ、多様な人材が活躍できる企業風土実現のため積極的にダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。
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