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携帯電話の分解体験を通して、限られた資源と向き合う。リサイクルの過程を生かした環境教育|SoftBank SDGs Actions #19

携帯電話の分解体験を通して、限られた資源と向き合う。リサイクルの過程を生かした環境教育|SoftBank SDGs Actions #18

「すべてのモノ・情報・心がつながる世の中を」というコンセプトを掲げ、SDGsに取り組んでいるソフトバンク。「SoftBank SDGs Actions」では、いま実際に行われている取り組みを、担当社員が自らの言葉で紹介します。19回目は、携帯電話をリサイクルする過程で資源の大切さを学習する環境教育プログラム「りさ育る」です。

話を聞いた人

星川 洋(ほしかわ・ひろし)

ソフトバンク株式会社 CSR本部 地域CSR統括部 関東・甲信越地域CSR部

星川 洋(ほしかわ・ひろし)

営業・管理部門で経験を重ねた後、ジョブポスティング制度を利用してCSRへ自ら異動を希望。現在は、千葉県の自治体を担当し、環境教育プログラム「りさ育る」の地域での実施に従事。

今井 潤一(いまい・じゅんいち)

ソフトバンク株式会社 CSR本部 CSR企画統括部 CSR企画2部 環境・資源企画課

今井 潤一(いまい・じゅんいち)

自治体から出向して今年で2年目。2022年度はオレンジセーフティネットの企画推進に携わり、2023年度からリサイクル事業やサンゴの保全活動を主に担当する。

入り口は1台の携帯電話から。分解体験を通して、都市鉱山や世界の社会課題を学ぶ

今井 「『りさ育る』は、携帯電話の分解体験を通して、資源のリサイクルの啓発を行う環境教育プログラムです。廃棄などによって都市に蓄積された希少な金属を資源に見立てた「都市鉱山」という言葉があるように、「りさ育る」では折り畳み式の携帯電話に使用されている希少な金属を回収し、限られた資源の重要性に気づくことを目的の一つにしています。本来、利用済みの携帯電話をそのままリサイクル事業者に渡していたものを、リサイクル前に環境教育として有効活用することで、新しい価値を生み出していくというところが、持続可能な地球社会の実現を目指すSDGsの本質でもあるような気がしています。

きっかけは、東日本大震災で支援の一環としてソフトバンクから被災者に貸与していた携帯電話が、その役目を終えたタイミングで、リサイクルをする前に他に何か使い道がないか考えたことです。その頃ちょうど、異常気象や地球温暖化などがテレビでも話題になっていて、SDGsへの関心も高まっていました」

星川 「『りさ育る』に興味を持った千葉県浦安市の小学校で1時間目に携帯電話の分解体験、2時間目に環境問題などの社会課題について学ぶ授業を行ってみたところ、児童や先生から反響がありました。授業では端末を実際に分解するため、子どもにとっても楽しく分かりやすい内容です。携帯電話にはモーターやCPUが入っているので、環境だけでなく理科の勉強にもなるとのことでした。以来、地域の子どもを対象に、自治体や地域の公民館、職業体験の一環として商業施設などでSDGsの講座として本プログラムを開催することもあります。

分解前の携帯電話

分解前の携帯電話

同席していただく保護者は折り畳み式の携帯電話を使っていた世代の方が多いので、お子さんと一緒に関心を持っていただけます。『分解しながらレアメタルの希少さを学べたのでよかった』『分解して携帯電話の中にあるレアメタルやCPU、ICチップを実際に見られて楽しい』という感想をいただいたり、終了時間が過ぎてもずっと分解後に見える中の構造を見ていた親子が印象に残っています。リピートの声も多く、実際に『りさ育る』の授業を受けて、最寄りのソフトバンクショップに携帯電話を持ってくる子どもがいたり、今まで家に眠っていたものを再利用するなど環境を意識するようになったという声もありました」

教室の様子

きっかけは東日本大震災での被災経験。大量生産・大量消費の時代に大切にしてほしいこと

きっかけは東日本大震災での被災経験。大量生産・大量消費の時代に大切にしてほしいこと

星川 「元々、世界で起きていることや社会課題に関心が強いほうではありませんでした。ですが、東日本大震災で自宅が液状化し傾いてしまい、1カ月ほど自宅の水道が使えない生活を余儀なくされたときに、自衛隊などいろいろな方に助けていただきました。被災したことがきっかけで自分の考え方が少し変わり、そのときさまざまな社会貢献の方法があると気付いた経験があったからこそ、こうして『りさ育る』に取り組む自分がいます。

私としては、自治体の方に責任を持って環境教育に取り組んでいただきたいという思いがあります。だからこそ、自治体の方や学校の先生など、出前授業を実施する主催者側で講師を務めていただくことを大切にしています。われわれが教材を貸し出してお手伝いするという実施方法を意識していて、資源の枯渇が叫ばれている今だからこそリサイクルといった資源の持続可能性と真剣に向き合う必要があることを、授業を通して現場の方に実感していただくことに意味があると思っています」

今井 「身の回りに再利用できる資源が多く存在することや、特に希少金属などの資源の大切さ、また、モノを大切に利用することに気付くきっかけにしていただきたいです。大量生産・大量消費の時代だからこそ、すぐに廃棄するのではなく、使えるものは再利用していくことを学ぶ機会につなげていきたいと考えています」

きっかけは東日本大震災での被災経験。大量生産・大量消費の時代に大切にしてほしいこと

通信キャリアとしての責務。「りさ育る」で環境に対する責任感を育んでいく

星川 「『3グラムの金を採取するために、金鉱山を1トン掘る必要がある』と言われていますが、段ボール1箱ほどの携帯電話で同じ量の金が採取できると言われています。都市鉱山と呼ばれるレアメタルなどを含む携帯電話をリサイクルすることで、限られた資源を大事にしようというメッセージを伝えると、驚いた表情を見せる子どもや保護者の方が多いです。

紛争地帯では泥まみれの子どもが無償で金鉱山の発掘をしていることがあります。携帯電話の分解体験を通して、資源の循環の大切さや、そうした環境下で働く子どもたちの現状について知る機会につながればと思っていますし、実際に携帯電話など再利用できる資源を集めてリサイクルするきっかけにしていただきたいです。いずれは、地域の高齢ボランティアの方などの講師をもっと増やして、環境教育をさらに広めていきたいと思っています」

今井 「子どもたちの環境教育やSDGsへの取り組みを推進するという共通の目的の下、『りさ育る』を通して自治体や地域と一緒に今後もこの活動に取り組んでいきたいです。環境教育はもちろん、携帯電話のリサイクルを行うことは、ソフトバンクがSDGs達成に向けて掲げるマテリアリティの項目である『循環型社会の推進』につながる取り組みでもあり、通信キャリアとして果たすべき責務でもあります。CSR本部のミッションの一つに、次世代を担う子どもたちにSDGsや物を大切にするという考え方をどう啓発していくかがありますが、『りさ育る』を通して環境に対する責任感を育み、ごみを捨てるときに分別したり、不法投棄しない、といった意識付けに貢献していきたいですね」

通信キャリアとしての責務。「りさ育る」で環境に対する責任感を育んでいく

(掲載日:2023年9月11日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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今回紹介した内容は、「テクノロジーのチカラで地球環境へ貢献」することで、SDGsの目標「3,6、7、12、13、14、15、17」の達成と社会課題解決を目指す取り組みの一つです。

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