ソフトバンクニュースは「IT×ライフスタイル」をテーマに、暮らしに役立つ小ネタから、もらってうれしいプレゼント、スマホの豆知識、話題のガジェットやテクノロジー、企業の取り組みまで、ソフトバンクのさまざまな情報をお届けします。

Facebook
Instagram
LINE
Twitter

スポーツ・文化活動を被災地の子どもたちへ。「SoftBank 東北絆CUP」にかける思い

スポーツ・文化活動を被災地の子どもたちへ。「SoftBank 東北絆CUP」にかける思い

東日本大震災から7年。かつてのような街の姿を取り戻していく被災地を見るにつれ、復興も進んだ印象を受けることも多くなりました。しかし、施設やインフラ面は復旧しても、現地では震災による課題がまだまだ残っています。その一つに、子どもたちがスポーツや文化活動を思い切り楽しむ環境が十分に整っていない現状があります。

ソフトバンクでは継続的な復興支援として、この夏に「SoftBank 東北絆CUP」を開催します。被災地の小・中学生を対象に、スポーツの親善試合やアスリートからの指導、そのほか文化活動の発表などを行うイベントです。

今回、このプロジェクトの責任者である馬場一と、プロ野球選手からビジネスマンに転じた異色の経歴の持ち主である江尻慎太郎が対談。東北の子どもたちやイベントへの思いを語ってもらいました。

プロフィール

(左)馬場一/(右)江尻慎太郎

(左)馬場一
ソフトバンク株式会社 コンシューマ事業統括 プロダクト&マーケティング統括 ライフスタイル推進室 執行役員室長。

(右)江尻慎太郎
元プロ野球選手。2014年まで福岡ソフトバンクホークスに所属し、投手として活躍。引退後はソフトバンク コマース&サービス株式会社に入社。現在は福岡ソフトバンクホークス株式会社に出向し、球団広報を担当する。業務の合間を縫って、プロ野球解説なども行っている。

被災地の子どもたちを取り巻く現状

被災地の子どもたちを取り巻く現状

馬場:東日本大震災の被災地では、駅や道路も整備され復興は進みつつあります。ソフトバンクグループとしても、これまで継続的な支援を続けてきました。ただ、物理的な復興は進んでも、現地の方がスポーツや文化活動を行う場所や機会は、まだまだ整っていない現状があります。
特に深刻なのは子どもたちを取り囲む環境で、震災以降、スポーツや文化活動の実施率が下がっているという調査結果もあるようです。勉学に関係することには優先的に支援が入りますが、スポーツなどはどうしても後回しになりやすい。結果、設備が整わないなどの理由で、子どもたちの楽しみが減っているんです。

江尻:僕も宮城県出身なのですが、ただでさえ東北は冬になると外でスポーツをするのが難しくなります。今話をいただいた現状が重なると、スポーツをする東北の子どもたちが本当に少なくなってしまいますよね。

馬場:施設の不足に加えて、震災を機に子どもたちの多くが地元を離れた地域もある。そうなると、野球やサッカー、吹奏楽など、大人数で行う活動がなかなかできない。そのような課題が、深刻化しています。

当たり前にできるはずの体験を、東北の子どもたちにも

江尻:震災当時、僕はまだ現役のプロ野球選手だったのですが、この状況下で野球なんてやっている場合なのか悩みました。そんなある日、電車に乗っていたら、河川敷で野球をしている子どもたちが見えたんです。僕はその光景にすごく感動してしまって…。
余震が続き、深刻なニュースが日々流れる現実感のない毎日の中、あらためて自分にできることは何なのかを考えるきっかけになった。それで「やっぱり俺たちは野球で見せるべきだ」と。

馬場:あらためて、野球に打ち込む決意につながったのですね。

江尻:はい。僕たちが小さい頃は、当然のようにスポーツや部活動を楽しめる環境がありました。震災のために、そうした機会が失われるのはあまりに惜しい。東北の子どもたちが、その楽しみを味わえないのは避けたいですよね。

馬場:基礎体力やいろいろな経験を子どものうちに積む意味でも、スポーツや文化活動に取り組む意味は大きいですから。もちろん江尻さんも、小さい頃から野球をやっていたんですよね?

江尻:はい、小学校3年生から。たまたま友達と野球をして遊んでいたら、近所の野球チームのコーチが通りかかって、「君、チームに入らないか?」と。

馬場:スカウトですね(笑)。そこからはやはり、チームのエースとして?

当たり前にできるはずの体験を、東北の子どもたちにも

江尻:いえ、実は全然活躍できなくて(笑)。小学生の終わり頃は補欠に甘んじていましたね。プロになる選手は、小さい頃から勝ち続ける楽しさを味わって野球にのめり込む人が多いのですが、僕はそんなズバ抜けた存在ではなかった。
勝利の楽しさよりむしろ、仲間と野球をやる楽しさで続けていました。みんなで助け合う雰囲気とか、そこから生まれるドラマとか。

馬場:そういった体験こそ、子どもたちに味わってほしいですよね。スポーツや文化活動は、楽しさだけでなく、きっといろいろな成長をもたらしてくれると思うんです。

目標設定、負けたときの悔しさ…、スポーツから得られる大切なもの

目標設定、負けたときの悔しさ…、スポーツから得られる大切なもの

馬場:江尻さんは、引退後に一般社員としてソフトバンク コマース&サービスに入社されました。異色のキャリアだと思うのですが、サラリーマンになるにあたり、スポーツの経験が役立ったことはありますか。

江尻:目標設定の仕方ですね。スポーツをしていると、子どもの頃から自然と目標設定を行うクセがついているんですよ。「次の試合に勝ちたい」「何キロのボールを投げたい」など、細かな目標設定を繰り返しながら、そのために何をやるべきか具体的に考える。これはサラリーマンになっても生きているなと。

馬場:まず目標を作って、そこにたどり着く道筋を逆算して練習するんですね。子どもにとってそれは簡単ではないと思うのですが、それができるのは、やっぱり好きなことだからなのかも。

江尻:そうなんですよ。僕には小学校6年生の娘がいますが、学校のテストに向けた目標設定はできません(笑)。でもスポーツだと、自然とやっている。これは自分の実感でもあるのですが、社会に出ると目標を設定して、やるべきことを逆算する力がすごく大切になる。小さい頃からそうした力を養えるのは大きいと感じます。

馬場:スポーツなどを通して“勝ち負け”を経験することも大切ですよね。勝つことのうれしさはもちろん、負けたときの悔しさを学ぶ機会は、子どもにとって貴重だと思うんです。負けた人の気持ちが理解できれば、相手の気持ちを思いやったり、つらい気持ちに共感できるようになったりもする。

江尻:そうした子どもたちの姿を見て、大人が得るものも大きいですね。僕は昨年、U-12日本代表の投手コーチを務めました。日本代表というとすごい子どもたちが集まっている気がするけど、彼らも普通と変わらないヤンチャな子どもです(笑)。
大人ならすぐ理解することも、子どもは理解して実行するまでにハードルがあったりする。だからこそ、教えたことをうまく実践してくれた時の喜びはすごくて。そうした喜びを分かち合うことは、大人にとってもプラスだと痛感しました。
ですから、子どものためにも、大人のためにも、被災地で早くみんなが楽しめる環境を取り戻せたらいいなと思いますね。

大会を通じて、ソフトバンクだからできるサポートを考える

大会を通じて、ソフトバンクだからできるサポートを考え

馬場:スポーツや文化活動が与える影響は本当に大きいですし、それを被災地の子どもたちにも味わってもらいたい。そんな思いからこのたび、復興支援として「SoftBank 東北絆CUP」を開催することにしたんです。異なる地域の子どもたちがチームを組んで試合を、文化活動を発表したり、いい思い出を作ってほしいです。同時に、このイベントをきっかけに、全国の方が被災地の近況を理解してもらうことも大切だと感じています。

江尻:子どもたちにスポーツを指導する立場として、一番大切にしているのは「好奇心をそがないこと」です。野球でも、子どもの発育に勝る“伸びしろ”はなくて、技術的な指導より何より、まずは「野球を嫌いにならないこと」が大事。その競技を好きでい続ければ、やり続ければ、必ず成長しますから。その点、好奇心を育むという意味でも、このイベントの意義は大きいと思います。

馬場:今回、中学生の参加者は、大会前に特別コーチから日常の練習をサポートする遠隔指導を受けられるようにしました。もともとソフトバンクで取り組んでいる「ICT部活動支援」や「スマートコーチ」といった、オンライン上で指導を受けられるサービスを活用します。子どもたちにとって、なるべく思い出深いイベントになってほしいですから、通信事業やICTに携わる私たちだからできることを考えました。

子どもたちに夢を見続けてもらうため、5年、10年と続くイベントに

子どもたちに夢を見続けてもらうため、5年、10年と続くイベントに

江尻:僕自身、「スマートコーチ」のコーチとして子どもに教えているのですが、成果が出るとうれしいですし、オンラインとはいえ、その日の指導が終わると寂しいんですよ…。またすぐ会いたくなってしまう(笑)。今回は、事前の遠隔指導があって、大会当日はその「成果発表」の企画も用意されていると聞きました。それこそ、子どもにとっても、大人にとっても、得るものの多いイベントになればいいですね。

馬場:そうですね。各会場も広いですし、一流アスリートや元プロ選手も来場するので、参加者に限らず、近隣の人もフラッと足を運んでいただきたいです。子どもから大人まで、地域全体で盛り上がれるイベントになれば良いなと。

江尻:子どもたちにとって、夢を見続けることは本当に大切です。スポーツや文化活動を通して夢を見るのは、本来みんなが“当たり前”にできるはずのこと。それをサポートする一つの取り組みに、今回のイベントがなっていけばいいですね。

馬場:本当にその通りです。自分としても、今年だけでなく5年、10年とこの企画を続けていきたい。そして、参加した子どもが大人になったとき、「そういえばこんな大会があったなあ」と思い出してくれたらうれしいです。

「SoftBank 東北絆CUP」に参加しよう!

SoftBank 東北絆CUP

ソフトバンクでは、スポーツや文化活動を心から楽しむ笑顔を応援するために、県や地方という枠を超え、子どもたちが交流できる「SoftBank 東北絆CUP」を開催します。小学生の個人参加は6月30日まで募集中です。多くの子どもたちの参加を楽しみにしています!

参加方法はこちら!

小さい頃、スポーツや文化活動を心から楽しみ、今でもそのときの仲間たちと交流がある人は少なくないでしょう。そんなかけがえのない時間を、被災地の子どもたちにもたくさん味わってもらいたいですね。きっとそれは、一生忘れない財産になるはずです。

関連記事

(掲載日:2018年6月15日)
文:エクスライト