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【前編】「SoftBank 東北絆CUP」に参加する岩手県大船渡市立大船渡中学校を訪ねて

【前編】「SoftBank 東北絆CUP」に参加する岩手県大船渡市立大船渡中学校を訪ねて!

継続的な復興支援の一環として、この夏8月1日より開催する「SoftBank 東北絆CUP」。
岩手・宮城・福島の小・中学生を対象に、スポーツや文化活動を心から楽しみ、互いに交流を深められる場として、参加する子どもたちはもちろん、保護者や地域住民の皆さんも共に楽しむことのできる地域参加型のイベントになっています。

大会開催は、もう目前! 大会に向けた意気込みを伺うべく、石巻市民球場(宮城県石巻市)で行われる野球種目に出場する、岩手県の大船渡市立大船渡中学校を訪問してきました。

高台に建つ中学校

大船渡魚市場から続く、急勾配の曲がりくねった道。住宅街を抜け、ぱっと視界が開ける高台に建つ大船渡中学校。眼下には、大船渡の街並みと太平洋の眺めが広がります。思わず声が出てしまうほどの眺めの良さですが、一方で、この道のりを毎日通学してくる生徒たちは大変そうです…。

校舎から見える湾内に向けた春の景色


校舎から見える湾内に向けた春の景色

校舎にお邪魔したのは放課後。掃除中の手を止め、生徒の皆さんが「こんにちは!」と大きな声であいさつをしてくれます。しばらくすると聞こえてきたのは、グラウンドに響く気合の入った運動部の掛け声。どこからか合唱部の歌声も。そこには、「いつもの学校風景」がありました。

東日本沿岸各地に大きな被害をもたらした東日本大震災。あれから7年半がたち、「日常」を取り戻しつつある大船渡の街、そして大船渡中学校。震災からこれまでの歩み、そして大会に寄せる思いを、佐藤 謙二校長にお伺いしました。

校庭が使えるようになったのは、昨年の8月

震災当時の様子を教えてください。

佐藤 謙二校長

大船渡中学に校長として赴任し、2年目になります。発災当時は隣の町、釜石市立釜石中学校で教諭として震災対応に当たりました。実は大船渡中学校は私の母校。住まいも学区内にあるんですよ。

中学校のある大船渡町は海沿いのエリア。学区のほとんどが津波により大きな被害を受け、生徒の被災率は約3割に上りましたが、幸いなことに生徒・教諭の人的犠牲はありませんでした。

佐藤 謙二校長

指定避難場所として、町内の多くの方が避難したのは本校の体育館です。仮設住宅ができるまでの数カ月間体育館は使えず、部活動をはじめさまざまな教育活動が制限されました。その後グラウンドには仮設住宅が建ち、校庭の使用が難しい状態に。校庭が使えるようになったのはついこの前、昨年の8月からなんです。一度も校庭を使えずに卒業した生徒たちもいましたね。

指定避難場所として、町内の多くの方が避難したのは本校の体育館です。仮設住宅ができるまでの数カ月間体育館は使えず、部活動をはじめさまざまな教育活動が制限されました。その後グラウンドには仮設住宅が建ち、校庭の使用が難しい状態に。校庭が使えるようになったのはついこの前、昨年の8月からなんです。一度も校庭を使えずに卒業した生徒たちもいましたね。

今回、大会に参加する野球部は当初、仮設住宅の間に15m四方のネットを張ってそこで練習していました。数年後には市内にあるグラウンドを使えるようになったんですが、部活の時間がちょうど復興工事の車両が混み合う時間と重なって、移動に往復30分以上かかってしまったり・・・。貴重な部活時間が消費されるのは、生徒たちも歯がゆかったでしょうね。

大会に参加する子どもたちとの交流から「やりぬく力」を学んでほしい

今回なぜ「SoftBank 東北絆CUP」に参加を決められたのですか?

佐藤 謙二校長

実は、野球部の監督、コーチ陣から「参加したい」という声が上がったんです。震災以降、大船渡中学校はさまざまな団体や機関から支援を受ける機会がありましたが、いずれも積極的に受け入れ、交流してきました。そこからいろいろなことを学び取ろうというのが大船渡中学校の基本的なスタンスです。大会への参加もその一環の流れの中にあります。

実は、野球部の監督、コーチ陣から「参加したい」という声が上がったんです。震災以降、大船渡中学校はさまざまな団体や機関から支援を受ける機会がありましたが、いずれも積極的に受け入れ、交流してきました。そこからいろいろなことを学び取ろうというのが大船渡中学校の基本的なスタンスです。大会への参加もその一環の流れの中にあります。

大会に参加する子どもたちに期待することは?

佐藤 謙二校長

参加校はいずれも震災を経験した学校。同じ被災地に暮らす生徒同士のつながりも、生徒たちの学びになると思っています。
また、今教育の現場では、生徒たちの「やり抜く力」が重視されています。部活に限らず勉強でも生活でも。それが、大人になってからの生きる力につながっていくと考えています。
大会ではぜひ、技術的な部分だけでなく、メンタル面での力強さも学んできてほしいと思います。生徒たちは、それぞれさまざまに工夫し、主体的に練習に取り組んできたはずです。そんな姿を見て、交流し、自分たちも「やるぞ!」という気持ちを新たにしてきてほしいですね。

佐藤校長先生教えてください! 大船渡自慢!

佐藤 謙二校長

なんといっても、水揚げ本州一のサンマ! 毎年秋分の日には、東京タワーの下で「三陸・大船渡 東京タワーさんままつり」が開催されますが、大人気だそうですね。好きな食べ方は…やっぱり塩焼きかな。辛めの大根おろしを添えてね。新鮮な刺身も地元ならではのおいしさですよ。

「大船渡中学校を訪ねて」後編をよむ!

「SoftBank 東北絆CUP」を見に行こう!

SoftBank 東北絆CUP

「SoftBank 東北絆CUP」は、スポーツ(バスケットボール・野球・サッカー)、文化活動(吹奏楽・民俗芸能)に励む東北の子どもたちが、親善試合や舞台発表、プロアスリートや専門家からの指導を通じて、精いっぱい楽しみ、互いに交流を深められる機会となっています。会場は種目ごとに各県に設けられ、自由に入場・観覧いただけます。参加する子どもたちはもちろん、保護者や地域住民の皆さんもぜひ会場へ足を運んでくださいね。

「SoftBank 東北絆CUP」をチェック!

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(掲載日:2018年7月20日)
文/撮影:アマナ