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【フレイル】~1分で分かるキーワード #36

【フレイル】~1分でわかるキーワード

加齢により心身が老い衰えた状態。要介護状態となる危険性も高く、体重の減少や疲れやすいといった症状がある

加齢に伴い、心身の老い・衰えが進んだ状態

フレイルとは、「虚弱」や「老衰」を意味する言葉で、加齢に伴って心や身体の活力が低下した状態を指します。健康な状態と加齢による要介護状態の中間に位置し、フレイルになると、身体的な問題だけでなく、認知機能の低下やうつ病といった精神・心理的問題も引き起こされやすいとされています。特徴として挙げられるのは、疲れやすい、活動する気力がない、体重の減少、歩行速度や筋力の低下といった症状。QOL(Quality of Life)が低下するだけでなく、病気にかかりやすくなり入院の可能性が高まる、他の病気との合併症を引き起こすなど、危険な兆候とされています。

加齢に伴い、心身の老い・衰えが進んだ状態

早期発見と適切な治療で、フレイルは予防できる

心と体の働きが弱くなり、放っておくと要介護状態へ進行してしまう可能性があるフレイルですが、早期発見と適切な治療で、予防することができると分かっています。歩く、しっかり噛んで食事をする、家の中に閉じこもらずに外出するといった日常的な活動や、リハビリテーションや栄養管理といった適切な治療を定期的に行うことも、フレイル予防には大切です。一方で、フレイルへの理解があまり普及していなかったり、リスク判定するための心身データ取得の機会が限られているなど、早期発見が難しいという現状もあります。

ソフトバンクでは、高齢者のウォーキング習慣化や、スマホから取得したデータとAIによるフレイルリスク自動判定などの実証実験を行っています。これにより、フレイル状態の早期発見や定期的な運動を促し、フレイル予防を支援する取り組みを行っています。

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(掲載日:2022年7月5日)
文:ソフトバンクニュース編集部