ソフトバンク最大のビジネスイベント「SoftBank World 2021」が、9月15日から17日までオンラインで開催されました。開催10回目を迎える今年のキーメッセージは、「DXの今を知る。明日のビジョンが見えてくる」。ソフトバンクグループ会長兼社長の孫正義、ソフトバンク会長の宮内謙、ソフトバンク社長の宮川潤一ほか、日本をけん引するビジネスパーソンが登壇した3日間の基調講演を中心にレポートします。
SoftBank World 2021 開催レポート
- 「CCoO」が世界と日本をつなぎ、企業DXの加速へ。 宮内謙 基調講演
- 日本のデジタル競争力の復活に必要なものとは? 宮川潤一 基調講演
- データで未来を予測する。企業成長や街づくりに欠かせないデータ活用とは? 今井康之 基調講演
- 多様なツールとデータ連携がもたらす企業コミュニケーション変革
こんにちは “スマボ”。さようなら “ガラボ”
「ロボットの時代とAIの時代をかけ合わせる、“スマボ” の時代がやって来る」。初日の基調講演でそう語ったソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員の孫正義。今回のテーマは、「スマートロボット」略して”スマボ”。
人間によってプログラミングされた動作のみを行う“ガラボ”(ガラケーロボット)に代わり、AIで自ら学習し、柔軟かつ臨機応変に動くのが ”スマボ”。ガラケーがスマートフォンに取って代わられたように、「ロボットの世界も一瞬にして ”スマボ” に塗り替えられる」と強調。労働人口減少や生産性の低迷から、競争力が低迷しつつある日本社会の将来を救い、日本の復活のカギになるのは、”スマボ” であるとのビジョンを示しました。
あらゆる産業で使われる “スマボ”の時代がやってくる
“スマボ” 時代の到来を裏づける事例として、孫はソフトバンク・ビジョン・ファンド1・2の出資先※の中から、「製造」「物流」「医療」「小売り・サービス」「事務作業」の5つの分野で実用化されている “スマボ” を紹介。AIによる自動化や高度な検知・判断機能に加え、ディープラーニングによる作業の正確化を通じて、これまで人間が行っていた作業を代わりに行うことで、生産性の向上や作業工数の削減につながるとしました。
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出資予定の企業を含む
「もし日本で1億台の “スマボ” が導入されれば、労働人口にしておよそ10億人相当の国に生まれ変わる」。 講演の最後に孫は、“スマボ” の提供を日本で開始し、あらゆる産業で徹底的に活用していくことで、競争力が弱まりつつある日本社会の課題を解決できると述べ、ソフトバンクグループは、これからもAI、情報革命の最先端企業への出資を通じて、起業家とともに未来を創ることで貢献していきたいと、説明しました。
SoftBank World 2021の講演ダイジェスト(PDF版)は、公式サイトからダウンロードできます。
(掲載日:2021年9月27日)
文:ソフトバンクニュース編集部