「テクノロジーの新潮流。今、世界が動きだす。」をテーマに、10月3日から6日にかけて開催された、ソフトバンクとして最大規模の法人向けイベント「SoftBank World 2023」。
今回のイベントはハイブリッド形式で実施され、4年ぶりに10月4日と5日の2日間は会場での展示も行われました。展示会場では、AIに関連した最新サービスをはじめ、さまざまな最新技術やソリューションを体験しようとする大勢の人でにぎわっていました。どのような展示がされていたのか、ソフトバンクの展示ブースを中心にご紹介します。
広々とした会場には、数々の協賛企業の最先端テクノロジーが集結
「SoftBank World 2023」では、さまざまな講演・セミナーの他、4年ぶりに展示会場が設置されました。
早速「SoftBank World 2023」の展示会場に足を踏み入れてみると、協賛企業の展示ブースがずらっと並ぶ景色が。その壮観には思わず圧倒されてしまいます。それもそのはず、展示されているブースの数は全部で80を超えるほど。これだけたくさんのブースで、一体どんな体験ができるのでしょう?
中に進むと、会場の奥にひときわ目立つ「SoftBank AI Solution」という看板が見えます。ここがソフトバンクの展示ブースです。ここでは、スマートインフラやスマートワーク、セキュリティなど、ソフトバンクが提供する最新のソリューションやサービスが8つのカテゴリに分けられて紹介されています。
来場者の注目を集めたのは、AIを活用した数々のサービス
世界中でAIを活用したサービスが続々と登場している現在はまさに「AI時代」。ソフトバンクの展示ブースでも、映像データのAIによる解析やAI開発に必要な機械学習の代行など、数々のAIに関連した最新サービスが紹介されていました。来場者の注目度も高かったのか、AI関連のブースでは、多くの来場者がサービスを体験したり、担当者に積極的に質問したりする姿が見受けられました。
最先端スーパーチップが搭載された実機を世界で初めて展示
ソフトバンクとNVIDIA社が共同開発した、大規模なAI計算処理を行うスーパーチップ「NVIDIA Grace Hopper」を搭載したサーバーが、世界で初めて展示されました。このスーパーチップは、CPUとGPUが融合されているのが特長。複雑なAI処理が可能になるため、将来的には大規模な言語モデルなどの幅広い活用が期待されています。展示を見ている来場者は熱心に担当者の説明に耳を傾けていました。
サービスの効果を体感できるデモンストレーションやミニセミナーが盛りだくさん
中にはデモンストレーションを体験できる展示も。展示だけでは理解しづらい技術的な内容を、実際にデモンストレーションで体験してもらうことで、より理解を深めてもらうことが目的です。ARソリューションを体験するためにタブレット端末をかざしてみるなど、多くの体験する人の姿が見られました。
10月5日にはメディアアーティストである落合陽一さんが展示ブースを訪れ「ConnecTalk」の受電集約を体験。その様子をソフトバンクビジネスブログでレポートしています。
また展示ブースの一角にはミニセミナーのエリアが設置され、各サービスの担当者が、技術の解説や取り組みの背景などを説明。メモを取りながら聞く来場者などもいて、たくさんの人でにぎわっていました。
詳しくは、ソフトバンクビジネスブログでレポートしています。
未来を創る技術が集結。特別企画「ギジュツノチカラ in SoftBank World 2023」
展示会場とは別の部屋で、ソフトバンクの先端技術研究所の活動を紹介する特別企画「ギジュツノチカラ in SoftBank World 2023」が開催されていました。「ギジュツノチカラ」はソフトバンクの最先端技術を体感できる技術展ですが、今回はSoftBank Worldが4年ぶりに会場開催となったことで、初の共同開催となりました。
会場では、次世代ネットワーク(AI-RAN、光無線、テラヘルツなど)や自動運転、次世代電池など、先端技術研究所が取り組む14のテーマの技術について解説。各ブースに設置されているモニターでは、研究内容のイメージや実証実験の様子などが映像で紹介されていたほか、研究で実際に使用していた部品を展示するブースもありました。
実際にデモンストレーションを体験してみました。
1つ目は「テラヘルツ」。テラヘルツの直進性の強さを体験するためのデモンストレーションです。実際に300GHzの電波を発射しているところに手をかざしてみると、モニターに表示されているテラヘルツの電波の強さが変化しているのが目に見えて分かりました。
もう1つ体験してみたものが「次世代電池」。写真にある薄いプレート型のものが次世代電池です。この電池1つで、単三電池24本分の電池容量があるのだそうです。重さを比べてみると、電池24本分の532グラムに対し、次世代電池は63グラムと、重さは約8分の1に。かなり軽量化されていることが分かります。
詳しくは、ソフトバンクビジネスブログ「 Future Stride」でレポートしています。
11のテーマを解説するセッションも開催
先端技術研究所の研究員が日頃取り組む研究を紹介するセッションでは、11のテーマでそれぞれの取り組みの内容やビジョンについて解説。研究員が最先端技術を活用することで思い描く未来について語りました。
セッションの模様や資料、および会場に展示されたパネル内容などは、先端技術研究所のホームページ内にてご覧いただけます。
SoftBank World 2023 開催レポート
(掲載日:2023年10月27日)
文:ソフトバンクニュース編集部