プレスリリース(旧ソフトバンクBB) 2003年

ドクターネットが、日本オラクル、ソフトバンクBBと共同で
「遠隔医用画像診断システム」を構築

2003年11月19日

株式会社 ドクターネット(本社:栃木県宇都宮市、代表取締役社長:佐藤 俊彦)と日本オラクル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:新宅正明)、ソフトバンクBB株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:孫 正義)の三社は、ドクターネットが事業展開する「遠隔医用画像診断サービス」の新システムを共同で構築することを発表します。

日本の放射線科部門では、高額な医用画像撮影装置の導入台数に比べ、撮影された医用画像を診断する読影医師の数が圧倒的に不足しています。ドクターネットは医療分野のIT化と医療の質の向上を推進するため、独自の読影医師グループをネットワーク化し、医療機関から転送される医療画像をリモート環境で診断するITサービスを遠隔医用画像診断サービスとして提供しています。

ドクターネットは、国内ブロードバンドの普及および個人情報保護法など医療分野を取り巻くIT環境の急激な進化に対応する目的で、新たな遠隔医用画像診断システム構築を日本オラクルおよびソフトバンクBBと共同で行い、このような課題解決に共同して取り組みます。

新システムは、医用画像データの世界標準規格であるDICOM※1形式のファイルをオラクルのデータベースに直接保管、管理するサーバーをソフトバンクBBの提供する光ファイバーによるブロードバンド・ネットワーク上に構築します。また、ソフトバンクBBが提供する法人向けブロードバンドVPNサービス「B-VPN」※2や、ブロードバンドを活用したリモートアクセスサービス「B-R@S」※3などのセキュアネットワーク技術とオラクルのデータベースのセキュリティ機能を組み合わせることにより、医療のIT分野で重要となるセキュリティ要件に対応していきます。

ドクターネットはオラクルとソフトバンクBBが共同で推進する「ユーティリティ・コンピューティング・サービス」構想で構築されるプラットフォームを活用したサービス展開を予定しています。

  • ※1DICOM(ダイコム)
    DICOM (Digital Imaging and Communications in Medicine)とは、米国放射線学会(ACR)と北米電子機器工業会(NEMA)が開発した医用画像と通信の標準規格です。現在、医用画像を扱う場合の世界標準規格として採用されています。
  • ※2B-VPN
    「B-VPN(ブロードバンドVPN)」はブロードバンドのメリットをフルに活かしながら、自社のイントラネットとして利用可能な、セキュリティにすぐれたEnd to Endまで自社設備によるネットワークをご提供します。従来のインターネットVPNとは異なり、ソフトバンクBBが独自に構築した強靭なバックボーン内にてご利用いただけるので、ネットワークパフォーマンスも飛躍的に向上します。
  • ※3B-R@S(ビーラス)
    従来のダイアルアップリモートアクセスに代わる、ソフトバンクBB高速回線とInternet環境、VPN技術を用いたリモートアクセスサービスをご提供予定です。どこに居ても社内イントラネットへ接続が可能になり、ビジネスの形態そのものを大きく変える可能性を秘めています。

株式会社ドクターネットについて

株式会社ドクターネットは医療画像を中心とした情報化、効率化により医師を含む医療従事者、医療機関、患者様にとって最適の医療供給体制の構築を目指し、放射線科専門医である佐藤俊彦によって1996年に設立されました。現在、インターネットを利用した遠隔画像診断サービス、医用画像システム開発、および画像検査センター運営の3つの中核事業を展開しております。

日本オラクルについて

日本オラクル株式会社はオラクル・コーポレーションの日本法人として1985年に設立されました。国内を拠点とした情報システム構築のためのソフトウェア製品、ソリューション、コンサルティング、サポートサービス、教育の事業を展開しています。1999年2月5日の店頭市場への株式公開、2000年4月28日に東証一部上場。従業員数1,440名(2003年5月末現在)。

ソフトバンクBBについて

ソフトバンクBB株式会社は「Yahoo! BB」を中核としたブロードバンドにおけるインフラや各種サービスの提供、及び技術開発から営業、販売、サポートまでを一貫して行ない、また、IT関連の流通事業とサービスを提供し、ブロードバンドやイーコマースの関連事業会社を統括、管理する事業を展開しています。

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