仕事と育児・介護の
両立支援
方針・考え方
次世代の社会を担う子どもを安心して産み、育てられる職場環境をつくることは、企業に求められる基本的な役割の一つであると考えています。従業員が仕事と育児を両立しつつ、その能力を十分に発揮できる職場環境づくりに積極的に取り組むため、育児支援制度のポリシーや次世代育成支援対策推進法に定められた一般事業主行動計画を定めています。
また、少子高齢化が進んだ日本は、誰もが介護が身近な「大介護時代」を迎えようとしています。当社は「介護で仕事をあきらめない」を取り組み方針に掲げ、介護を担う従業員が活躍し続けられる環境をつくり、介護離職ゼロを目指しています。
少子化問題への取り組み
当社では、少子化問題への取り組みとして、出産祝金制度をはじめとする法定を上回る独自の育児支援制度を整えています。
出産祝金制度
第1子5万円から第5子500万円までの出産祝金を支給しています。2021年度は、第1子・2子は合計約730人、第3子以降は約80人に支給しました。
勤続年数 | 1年未満 | 1年以上 | ||||
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子どもの数 | 一律 | 第1子 | 第2子 | 第3子 | 第4子 | 第5子以降 |
支給額 | 2万円 | 5万円 | 10万円 | 100万円 | 300万円 | 500万円 |
育児支援制度・内容
従業員とその配偶者が、安心して出産を迎え子育てができるように、妊娠中から子どもが小学校6年生修了時まで利用できる柔軟な支援・勤務体系を整えています。
制度詳細
区分 | 制度 | 内容 | 法定を上回る特色 |
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妊娠・出産のための休暇 | チャイルドプラン | 不妊治療による通院・入院等のため勤務が難しい日に積立年休を取得可能。
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当社独自制度
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マタニティ通院休暇 | 妊娠中~産後1年未満における健診のための通院に必要な日に積立年休を取得可能。
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母性保護休暇 | 医師等から指導を受けた場合に取得可能。
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産前・産後休暇 | 産前6週間、産後8週間に取得可能。
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配偶者出産休暇 | 配偶者の出産予定日の1週間前から出産後1カ月以内で取得可能。
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当社独自制度
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育児中の休業・休暇 | 育児休業 | 子の1歳の誕生日の前日までの間で取得可能。
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看護休暇 | 子の看護、予防接種・健康診断への同行など、子の小学校就学前まで取得可能。
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キッズ休暇 | 子の看護、予防接種・健康診断への同行、保育園・学校行事への出席、保育園・幼稚園・小学校側の都合や配偶者の入院等により、子の保育・養育ができない場合に小学校6年生修了時まで取得可能。
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当社独自制度
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勤務措置制度 | 妊娠中短時間フレックス勤務 | 妊娠判明後から出産前までの間、コアタイムのないフレックス制度を取得可能。
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妊娠中のスーパーフレックスタイム勤務 | 妊娠判明後から出産前までの間、コアタイムのないフレックス制度を取得可能。
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育児短時間フレックス勤務 | コアタイムのないフレックス制度を取得可能。
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育児のためのスーパーフレックス勤務 | コアタイムのないフレックス制度を取得可能。
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育児のための時間外勤務の制限・時間外勤務の免除・深夜業の制限 | 時間外勤務の制限・免除、深夜業の制限が可能。 |
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育児時間 | 子の1歳の誕生日前日まで、 労働時間中に育児のために時間を取得可能。 |
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その他 | 在宅勤務 | 在宅勤務(日数上限なし)が可能。場所にとらわれない柔軟な働き方で効率的な時間活用を促進し、育児・介護と仕事の両立を支援。 | 当社独自制度 |
仕事と育児の両立への
不安軽減をサポート
育児休業中に待機児童問題で不安を抱える社員の救済措置と早期復職支援として、約100園ある企業主導型保育園の共同利用※1を導入しています。さらに、託児所、ベビーシッター、家事代行などのサービスが受けられる福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」※2が利用できるほか、提携保育園の保育料補助などを受けることができます。
また、育児休業後の復職に向けて不安なく過ごすことができるよう、育児休業中(産前・産後休暇期間中も含む)も携帯電話などを継続貸与し、会社との連絡やeラーニングの受講ができるだけでなく、コミュニケーションの一環として赤ちゃん連れで参加できるオリエンテーションや相談会を開催しています。
- [注]
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- ※1他社の設置した保育園の空き枠を利用する新しい保育園の利用方法(2021年11月現在の利用園数)
- ※2ベネフィット・ステーションは株式会社ベネフィット・ワンが提供する福利厚生サービスです。
- ※1
産前休暇前相談会 | 妊娠中に利用できる制度や出産後の手続きや給付金について説明、人事の窓口に相談できる場を提供。参加できない従業員向けにeラーニングも用意。 |
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育児休業中オリエンテーション | 育児休業中に赤ちゃん連れで参加できるオリエンテーション。復職に向けた準備・制度の説明や、先輩ママの過ごし方、お休み中従業員同士による座談会などを開催。久しぶりに会社に来る機会としても好評。 |
育児休業明けオリエンテーション | 復職後に利用できる制度や社内コミュニティーの紹介、復職後の悩みを話せる座談会を開催。 |
従業員同士の
ネットワークを築き、
子育てを応援する
親と子が気持ちを通い合わせ、深い絆を築くためのコミュニケーション・トレーニングの場として、2004年度から子育て中のピアサポーターにより開催されているのが「おやおや倶楽部」です。
カウンセリングやコーチングの知識を基礎としたワークショップを通じて、子どもが出すサインに気付き、親と子の心に信頼の架け橋を築く会話スキルを身に付けることを狙いとしています。昼休みの時間を使って、男女20人ほどが参加する全9回の講座を年2期開催しています。これまでの累計受講者数は410人に達しました。
その他社内コミュニティー「春うらら」では、従業員同士のネットワークを築き子育てを応援することを目的に、全ての社員が参加できるランチ会や講演会を開催するなどの活動を行っています。
男性の育児参画促進
男性育休100%宣言
当社は、男性の育児休業の取得を推進するため、株式会社ワーク・ライフバランスが主催する「男性育休100%宣言」に賛同しています。
配偶者出産時の有給休暇制度、育児休業やキッズ休暇、短時間フレックス勤務などの育児支援制度の多くは、法定事項を上回る内容となっており、希望する社員が育児に参加しやすい仕組みを整えています。
社内イントラネットに育児支援に関する情報をまとめたポータルサイトを設置し、仕事と育児を両立させる男性社員のインタビュー記事や育児関連制度・手続きを掲載。男性育休の必要性や理解を深めるための企業版両親学級を毎年開催するなど、男性育休取得を促進するための各種の取り組みを行っています。
家族が触れ合い、
絆を深める機会の提供
NPO法人 C・C・C富良野自然塾の協力を得て、「親と子の健全な関係づくり」「環境・自然を真剣に考える」をテーマにしたオリジナルプログラムを毎年夏休みの時期に開催しています。北海道の大自然の中での環境学習やさまざまなアクティビティを親子で経験することは、家族のコミュニケーションを深めるきっかけとなっています。
従業員と家族を職場に招く「ファミリーデー」や、家族写真を募集する「ファミリーアワード」、有給休暇の取得促進を実施するなど、家族や友人など大切な人との絆を深めるきっかけを従業員に提供しています。
2019年10月末に開催した「ファミリーデー2019」は、新本社移転前となる汐留オフィスで最後の開催となりました。約950人の社員とその家族の計245組を招き、役員会議室見学や、Pepperプログラミング体験、携帯部品製作体験「リサ育る」などを実施しました。




ファミリーデーの取り組み
仕事と介護の両立支援
仕事と介護の両立を希望する社員の、不安や悩みに応える支援制度や情報提供体制を整えています。
区分 | 制度 | 内容 | 法定を上回る特色 |
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介護のための休業・休暇 | 介護休業 | 家族の長期的な介護で取得可能。
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介護休暇 | 家族の介護・通院等の付き添いなどで取得可能。
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勤務措置制度 | 介護短時間フレックス勤務 | コアタイムのないフレックス制度を取得可能。1年ごとに延長申請が必要(制限なし)。
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介護のためのスーパーフレックス勤務 | コアタイムのないフレックス制度を取得可能。
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介護のための時間外勤務の制限・時間外勤務の免除・深夜業の制限 | 時間外勤務の制限・免除、深夜業の制限が可能。 | ー | |
その他 | 常時介護者の新幹線(特急)通勤 | 家族の介護を行う正社員を対象として、必要な要件を満たす場合、新幹線などの特急列車通勤を許可。 | 当社独自制度 |
在宅勤務 | 在宅勤務(日数上限なし)が可能。場所にとらわれない柔軟な働き方で効率的な時間活用を促進し、育児・介護と仕事の両立を支援。 | 当社独自制度 |
仕事と介護の
両立支援セミナーの開催
全社員向けの介護に関するアンケートで「会社の制度や仕事と両立する方法が分からない」という声を受け、介護に関する基礎知識を習得し、仕事と介護の両立を支援していくことを目的に、年1回セミナーを開催しています。今後も継続して取り組むことで、社員が働きながら介護に携わることができる環境づくりを推進していきます。