社長メッセージ

通信の枠を超え、最先端テクノロジーで人々を幸せに

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

まず、この度の新型コロナウイルス感染症の拡大により影響を受けられている方々に、心よりお見舞い申し上げます。この未曽有の事態にあって、当社は社会インフラを担う通信事業者として安定した通信サービスの提供に努めるとともに、企業や教育現場向けに遠隔通信ソリューションを無償で提供するなど、テクノロジーの力で日本の社会活動を支えてまいります。

2019年度の業績については、上場以来2期連続の増収増益を達成しました。市場環境が激しく変化する中、全セグメントで増収というご報告ができ、大変嬉しく思います。ビジネスの基盤である通信事業ではスマートフォン契約者数が200万件超の純増を達成したほか、昨年6月に子会社化したZホールディングス株式会社は当社とのシナジーによる販売拡大や積極的なコスト改革、株式会社ZOZOの買収により利益を大きく回復しました。また新領域でも、スマートフォン決済サービス「PayPay」が登録ユーザー数2,800万人(2020年4月時点)を突破し、非常に多くの方にご利用いただいています。

当社は、通信事業者の枠を超えて、最先端テクノロジーの力で社会に新しい価値を提供するべく、成長戦略「Beyond Carrier」を強力に推進しています。本年3月には、次世代通信規格「5G」の商用サービスを開始しました。あらゆるものがつながる新時代が、いよいよ本格的に幕を開けました。まずは、どなたでも気軽に5Gのサービスをご利用いただけるように、お求めやすい料金プランと幅広い端末ラインナップをご用意し、そしてVR・ARを活用したライブ・スポーツ観戦などのコンテンツの提供を開始しました。2021年末の人口カバー率90%達成を目指して、急ピッチで整備を進めていきます。

今後は、この5Gが起爆剤となり、社会のあらゆる場面でデジタルトランスフォーメーションが加速します。当社はIoTやAI、ビッグデータといった次世代テクノロジーの活用にいち早く着手し、さまざまなパートナー企業と共に取り組みを進めてきました。数年後には5Gネットワークが本格的に全国展開されますが、その時にはスマートシティや遠隔医療、自動運転といった次世代サービスの多くが現実のものとなっているはずです。また本年度には、Zホールディングス株式会社とLINE株式会社の経営統合を予定しており、これもグループの企業価値向上に向けた大きな布石です。

2020年度通期業績見通しは、売上高4兆9,000億円、営業利益9,200億円、親会社の所有者に帰属する純利益4,850億円と、前年対比で増収増益を見込んでいます。また、1株当たり配当金は年間で86円と昨年度に引き続き増配を予定しています。

当社は本年度から国連の定めるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みを強化します。その一環として、持続的な社会の実現に向けて当社が優先的に取り組むべき重点課題(マテリアリティ)を特定しました。今後も、人々の生活や産業を変革するビジネスに挑戦し、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、世界の人々から最も必要とされる企業グループを目指して、まい進していきます。
株主・投資家の皆さまにおかれましては、今後とも、当社へのより一層のご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2020年5月11日
代表取締役 社長執行役員 兼 CEO
宮内 謙