事業戦略
通信事業で培った強みを応用し、親会社であるソフトバンクグループ(株)の投資先企業や国内外の有力企業とも連携しながら、革新的な新規ビジネスの創出・拡大を図ります。
三つの競争優位性
1. 圧倒的な顧客接点
当社グループは、通信、オンラインショッピング、決済、SNSといった多様な分野で、日本最大級のユーザー基盤を有しています。さらに一般消費者との接点として全国に携帯ショップを構え、また国内のほとんどの大企業との取引実績があります。個人と法人、リアルとオンライン、多方面にまたがる顧客接点を通じ、当社の新規ビジネスは立ち上げ初期から広範囲の消費者・企業にリーチすることができます。
2. ソフトバンクグループ(株)の投資先などとの連携
親会社であるソフトバンクグループ(株)はファンドなどを通じ、世界中のユニコーン企業に投資をしています。当社はソフトバンクグループの一員として、それらユニコーン企業と協働し、最先端のテクノロジーやビジネスモデルを新事業として展開することが可能です。
3. 強力な営業力と技術力
当社の営業部隊は、2000年代前半に画期的な販売方法によってADSLを日本で爆発的に普及させたことで知られており、高い営業能力を誇ります。一方で技術人材の確保にも力を入れており、エンジニア数はグループ合計で1万人を超えています。このような強力な営業力と技術力を生かして、新規ビジネスを迅速に立ち上げることが可能です。
- [注]
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- ※技術者数:ソフトバンク(株)、ヤフー(株)、LINE(株)のエンジニア社員の合計(2022年3月時点)
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代表例
ソフトバンクの営業力とヤフーの開発力を結集し、ソフトバンクグループ(株)が出資するファンドの投資先である世界的なキャッシュレス決済事業者・Paytmからの技術支援を受けて、2018年に立ち上げた「PayPay」は、国内スマートフォン決済市場で圧倒的シェアを獲得しています。
事業戦略
「PayPay」は、キャッシュレス決済サービスを起点に、さまざまなサービスを展開することで収益の拡大を図っています。ユーザー向けには個人向けローンや投資サービスをすでに開始しており、今後も金融を中心にサービスラインアップの拡充を図ります。加盟店向けには、これまで無料で提供していた中小事業者の決済手数料を2021年10月より有料化し、業界最安値水準の手数料率と特長あるキャンペーンを強みに、引き続き加盟店の拡大を目指します。
競争優位性
「PayPay」の最大の強みはプロダクトの開発力です。ユーザーインターフェース開発の内製化にこだわり、現在もおよそ週1回のペースでアップデートを実施。ユーザーのニーズの変化に瞬時にキャッチアップするとともに、セキュリティを継続的に強化しています。また、当社の高い営業力を生かして、日本全国に広範な加盟店舗網を構築しています。さらに、「PayPay」ならではのオリジナリティーのあるプロモーション展開も強みの一つです。認知度の向上や日常使いの定着など、キャンペーンごとに目的を明確に定め、事業フェーズに合わせた効果的なマーケティングを実施しています。