プレスリリース(旧ソフトバンクBB) 2005年

次世代インターネット標準プロトコル「IPv6」に対応したサービスの提供開始について

2005年2月10日

ソフトバンクBB株式会社(代表取締役社長:孫 正義、本社:東京都中央区、以下ソフトバンクBB)は、本年2月より、当社の提供するブロードバンド総合サービス“Yahoo! BB”において、次世代インターネット標準プロトコルのIPv6に対応したサービスの提供を開始いたします。

現行のインターネット標準プロトコルであるIPv4は、今後10数年以内にそのアドレスが枯渇することが懸念されております。こうしたインターネット環境の現状に対し、IPv4と比較してアドレス数や機能が飛躍的に拡張しているIPv6は、次世代の標準プロトコルとして期待されております。当社では、 IPv6に対応したサービスの提供を通じ、今後も引き続きより優良なインターネット環境を提供してまいります。

IPv6サービスの提供にあたっては、以下3段階にわたる対応を予定しております。

IPv6サービス対応計画

対応開始時期 内容 動作環境
フェーズ1
2005年2月~
  • 本格対応に先駆け、ソフトバンクBB社内における“Yahoo! BB”利用者を対象として小規模のトライアルを開始
  • IPv6を利用したシステム、ネットワークの動作確認や拡張性の評価等を実施
トライアルユーザのパソコン端末と当社ネットワーク内に設置した終端装置間において、トンネリング技術※1を使用してIPv6環境を提供
フェーズ2
2005年6月~
  • “Yahoo! BB”の一般のご利用者様を対象としてトライアルサービスを開始
  • トライアルユーザに対して、Multicast6(マルチキャスト配信)技術※2を始めとし、IPv6に対応した各種アプリケーションサービスを提供予定
ご利用者様宅に専用のルータを設置し、ルータと当社ネットワーク内に設置した終端装置間において、トンネリング技術を使用してIPv6環境を提供
フェーズ3
2005年12月~
IPv6サービスの提供を本格始動
  • ソフトバンクBBが提供するユーザ宅内機器にてトンネリング技術の利用が可能
  • ご利用者様は特別な機器を新規に追加することなく、比較的簡単な手順でIPv6を用いたインターネット環境の利用が可能

特にフェーズ3においては、多くの“Yahoo! BB”のご利用者様が簡単な手順でIPv6の利用が可能となる画期的なものであり、家電を含めたホームネットワークの大規模実証環境など、様々な環境での利用を見込んでおります。また、このような大規模にわたるIPv6の活用は、世界でも例を見ないものであり、日本国内を始め世界のインターネット環境に貢献できるものと確信しております。

  • ※1トンネリング技術:
    インターネットなどの公衆回線網上で通信を行う際、本来通信を行ないたいプロトコルで記述されたパケットを別のプロトコルのパケットで包み、仮想的な直結通信回線を確立して通信を行う技術
  • ※2Multicast6(マルチキャスト配信)技術:
    ネットワーク内で、複数の相手を指定して同じデータを送信する技術をマルチキャスト配信技術という。Multicast6はIPv6に対応したマルチキャスト配信技術

以上

会社概要

社名 ソフトバンクBB株式会社
本社所在地 東京都中央区日本橋箱崎町24番1号
代表者 代表取締役社長兼CEO 孫 正義
設立日 2000年5月16日
事業内容 「Yahoo! BB」を中核としたブロードバンドにおけるインフラや各種サービスの提供、及び技術開発から営業、販売、サポートまでを一貫して行なう。IT関連の流通事業とサービスを提供し、ブロードバンドやイーコマースの関連事業会社を統括、管理する。
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