プレスリリース 2007年

シーメンスとソフトバンクモバイル、M2M用の3G/HSDPA通信モジュールを発表
~日本初のグローバルローミング対応のM2M用通信モジュール~

Siemens「HC28」商品概要

「HC28」は、3周波数帯のUMTSと4周波数帯のGSM機能を備えているため、全世界で使用することが可能です。また、3.6MbpsのHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)伝送技術を採用しています。本製品は、USBとシリアルのデータバスを装備しており、データ量の多いアプリケーションから、遠隔監視装置などのM2M全般のアプリケーションに適応が可能です。また、音声および、SMS通信にも対応しており、PDA、業務用モバイル携帯装置などへの応用も可能です。さらに、HSDPA高速通信を活かしたマルチメディアコンソール、USBルータやゲートウェイに使用できます。

日本の登録証明・認定機関による、技術基準適合証明・認定(特定無線設備及び端末機器)を取得している他、R&TTE、GCF、CE、FCC、PTCRBなどGSM標準とUMTS標準認可要件を満たしています。また、ソフトバンクモバイルネットワークへの接続試験も完了しています。加えて、各国のネットワーク事業者が求める条件に従い試験が実施され、認可されています。

さらにEUのRoHS指令(電気電子装置における特定有害物質の制限に関するEU指令)にも準拠しています。

アプリケーションが短時間かつ効率的に開発できるよう、HC28はRIL/NDIS/USBドライバのほか、頑強なインタフェースと高度な実装機能を備えています。付属ドライバにより、Microsoft® Windows® XP および Windows Mobile®をベースとするアプリケーションも作成できます。たとえばNDIS/USBドライバによってWindows® XPのプラグ&プレイ機能が使用できるほか、RIL/NDIS/USBドライバを装備することから、「Windows Mobile® 5.0」を搭載した装置に本製品を簡単に統合することができます。本製品とOSの間の通信は、USB 2.0のフルスピードインタフェース又はシリアルインターフェースを介して行われます。

「HC28」には音声およびデータの伝送に必要な機能がすべて備わっています。たとえば、送受話器かヘッドセットおよびハンズフリーモードかに応じて音声機能を柔軟に調整する機能があります。音声設定もパラメータで指定できます。また通話中のデータ送信も可能です。
(「HC28」の製品概要に関する記述の文責はシーメンスにあります。)

主な仕様

製品名 シーメンス無線モジュール(Siemens Wireless Module)
型名 HC28
外形寸法 50×34×4.5mm
重量 約10g
通信方式 GSM/WCDMA
通信速度 HSDPA 3.6Mbps
電源 3.2~4.2V
消費電流 電源遮断時 50μA
平均供給電流(970mA(HSDPAデータ通信時))
外部接続端子 RFコネクタ(外部アンテナ)
オーディオ:アナログ×1
USB2.0フルスピード
シリアルインターフェース×1
アンテナ 外部アンテナに接続
制御方法 ATコマンドによる制御
動作環境 動作保証温度:-30℃~+75℃
保存温度:-40℃~+85℃

その他、詳細仕様はこちらをご覧ください(英語のみ)。

外観イメージ

  • *Microsoft、Windows、Windows Mobile は、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標です。
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