プレスリリース 2015年

障がい児の学習・生活支援のための
携帯情報端末活用事例報告書を発行~「魔法のプロジェクト2014 ~魔法のワンド~」
協力校での活用事例をまとめ、効果的な学習を支援~

2015年3月31日
東京大学先端科学技術研究センター
ソフトバンクモバイル株式会社
株式会社エデュアス

東京大学先端科学技術研究センター(所在地:東京都目黒区、所長:西村 幸夫)とソフトバンクモバイル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:孫 正義)、ソフトバンクグループで教育事業を担う株式会社エデュアス(本社:東京都港区、代表取締役社長:藤井 宏明)は、2014年4月より1年間実施した、障がい児※1の学習・生活支援を行う事例研究「魔法のプロジェクト2014 ~魔法のワンド~」(以下「魔法のワンドプロジェクト」)※2の成果をまとめた携帯情報端末活用事例報告書を作成しました。本報告書をウェブ上に公開し、障がい児の学習・生活支援における携帯情報端末の具体的な活用事例やその効果を紹介します。

「魔法のワンドプロジェクト」携帯情報端末活用事例報告書について

1. 概要

携帯情報端末により、障がいのある子どもたちの学校での学習や生活の場での活動をどのように支援できるのか、協力校が「魔法のワンドプロジェクト」を通じて取り組んだ活用事例をまとめています。

2. 入手方法

以下のURLより本事例報告書をダウンロードしていただけます。

3. 紹介事例

本事例報告書で紹介している、障がいに合わせた携帯情報端末の活用事例は以下のとおりです。そのほかの事例については、事例報告書をダウンロードし、ご覧いただけます。

自閉症の子どもへの活用

写真やシンボルを使った携帯情報端末でのコミュニケーションを通じて、自閉症の生徒が想定以上に高いレベルで理解してコミュニケーションをとれることがわかり、より具体的な意思の表出を目指して、手書き文字でのコミュニケーションをとることにつながりました。またSNSを利用して、テキスト入力による双方向コミュニケーションを楽しめるようにもなりました。

肢体不自由の子どもへの活用

肢体不自由により、教科書やノートの持ち運びなどに困難のある生徒がデジタル教材を用いて学習しました。また、授業内に短時間でノートをとることが難しい生徒は、タブレット端末で撮影した板書の写真やデジタル教材などに、テキスト入力による補足メモをとるなど、ノートテイクにもタブレット端末を活用することで、自分の思うようなペースで学習を進められるようになりました。

東京大学先端科学技術研究センターとソフトバンクモバイル、エデュアスは、今後も携帯電話やタブレット端末をはじめとした携帯情報端末の活用により、障がい児の社会参加の機会促進を目指していきます。

[注]
  • ※1
    認知やコミュニケーションに困難のある障がい児、自閉症、読み書き障がい、知的障がい、肢体不自由、聴覚障がいを含みます。
  • ※2
    「魔法のワンドプロジェクト」の開始については、2014年1月21日にプレスリリースを実施しています。
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