プレスリリース 2017年

NB-IoTを利用した水道メーター向け無線自動検針の
実証実験について~検針作業の効率化やコストの削減、データの活用を検証~

2017年12月13日
愛知時計電機株式会社
ソフトバンク株式会社

愛知時計電機株式会社(以下「愛知時計電機」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、LPWAの通信規格の一つであるNB-IoTを利用した水道メーターの自動検針の実証実験(以下「本実証」)を2018年1月下旬から開始します。両社は本実証で無線自動検針化による検針コストの削減や漏水検知、水運用計画の効率化のほか、スマートメーターで取得するデータと日常の活動との関連性を分析し、見守りサービスやヘルスケアなど、新しいサービスの創出に向けて検討を進めます。

本実証では、地中に設置されている水道メーターの検針値について、NB-IoTを利用して取得した時の受信強度や通信成功率、通信時間などの確認を行うことで、水道メーターのスマート化にNB-IoTが適用できるかを検証します。また、本実証で利用する水道メーターは愛知時計電機が開発中の光ピックアップ方式※1の水道メーターにNB-IoT対応モジュール(セイコーソリューションズ株式会社製)を搭載しており、最新のIoT通信に適した技術※2によって、水道メーターとソフトバンクのIoTプラットフォーム間のデータ通信量を削減しデバイスの低消費電力化を目指します。

[注]
  • ※1
    機械式水道メーターの指針に光を照射し、その反射光の変化により指針の回転を検出する方式。
  • ※2
    httpのほかに、OMA(Open Mobile Alliance)に準拠したIoT通信技術に適した通信プロトコルLightweightM2Mを搭載。

さらに、通常2カ月に1度実施している検針業務については、データ取得のタイミングの短縮化を検証するほか、同じ地域や時刻から取得できる複数の水道利用データをソフトバンクのIoTプラットフォームを通じて可視化し、他のデータ(電力、ガス、他センサーなど)と連携させながら総合的に分析することで、漏水や災害時に素早い対応ができるようにするほか、さまざまな活用方法についても併せて検討します。

今後、両社は本実証で得られた知見や課題を通じて、水道メーターのスマート化およびデータ活用に向けて取り組み、安全、安心な社会の実現に貢献していきます。

実証実験概要

1. 目的

NB-IoTを利用した水道メーターの無線自動検針の性能、有効性の確認と、取得データを活用した新たなサービスの開発。

2. 対象地域

愛知県内の水道事業体

3. 期間

2018年1月下旬(予定)~2018年3月下旬

実証実験のイメージ図

実証実験のイメージ図

光ピックアップ方式の水道メーター

光ピックアップ方式の水道メーター

発信器の特長

  • 無線通信(NB-IoT)に対応
  • OMA(Open Mobile Alliance)に準拠したIoT通信技術に適した通信プロトコルLightweightM2Mを搭載
  • 指針回転検出(積算値演算)
  • ロードサーベイ機能
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  • その他、本プレスリリースに記載されている会社名および商品・サービス名は各社の登録商標または商標です。
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