プレスリリース(旧ソフトバンクテレコム) 2009年

屋内で無線端末を使用した場合の電波伝搬変動を模擬できる
フェージングシミュレータの開発

2009年9月28日
ソフトバンクテレコム株式会社

ソフトバンクテレコム株式会社は、第3世代携帯電話などの移動体通信システムにおいて、主に屋内での通信品質を高精度に評価することが可能な電波伝搬変動シミュレータ(フェージングシミュレータ)を開発しましたので、お知らせいたします。

屋内での無線端末の利用シーンにおいては、利用者が静止した状態で使用する場合が多く、無線端末はその周辺の人による電波の遮蔽を受けるので、無線端末を移動しながら使用している場合とは大きく異なる電波伝搬変動を受けることになります。今まで移動体通信で一般に利用されている受信電力の変動モデル(電波伝搬変動モデル)は、無線端末が移動する場合を想定したモデルであり、静止する無線端末の周辺環境が変化する場合のモデルではありませんでした。

今回、無線端末を静止して使用した場合の電波伝搬変動モデルを世界に先駆けて開発するとともに、それを実装した屋内実験用の電波伝搬変動シミュレータ(フェージングシミュレータ)を開発しました。これにより、通信品質の高精度な評価や、エリアの効率的な設計が可能となります。また、このフェージングシミュレータは、無線LANなどの無線システムに対しても適用可能であり、ホットスポットエリアにおける通信品質の評価を効率的に行うことができるようになります。

なお、本開発の一部は、総務省の「戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)」で受託した「周囲の環境変化による時間変動を考慮できるように次元拡張した新たなワイヤレスシステム時空間電波伝搬モデルの研究開発」の助成のもとに行われました。

屋内エリア内で静止している無線端末が、周囲の人が移動する際に受ける電波変動

屋内エリア内を移動している無線端末が受ける電波変動

(参考)屋内エリア内を移動している無線端末が受ける電波変動

屋内エリア内を移動している無線端末が受ける電波変動

以上

  • *SOFTBANKおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。

本件に関するお問合せは下記までお願いいたします。

  • プレスリリースに掲載されている内容、サービス/製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は、発表時点の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、プレスリリースにおける計画、目標などはさまざまなリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。