プレスリリース(旧ソフトバンクテレコム) 2011年

総務省「ホワイトスペース特区」対応
エリアワンセグ配信プラットフォームを開発・提供~経済的で効率的なコンテンツ配信プラットフォームをクラウド型で実現~

2011年6月6日
ソフトバンクテレコム株式会社

ソフトバンクテレコム株式会社は、クラウド型エリアワンセグ配信プラットフォームを開発し、総務省「ホワイトスペース特区」の1つである立命館大学などによる「大学キャンパスにおけるワンセグ情報配信」※1に向けて提供します。また「ホワイトスペース特区」期間中、同様のエリアワンセグ配信トライアルに対してこの配信プラットフォームを開放します※2。この配信プラットフォームのサービスコンセプトは、2011年6月8日(水)から6月10日(金)まで千葉・幕張メッセで開催される「IMC Tokyo 2011」の総務省ホワイトスペース推進会議のブースで公開されます。

クラウド型エリアワンセグ配信プラットフォームについて

近年、ワンセグ対応の携帯電話を利用した、地上デジタルテレビ放送とは異なった新しい放送型サービスとしてエリアワンセグが注目され、実用化に向けて制度の整備が進められています。2011年4月に総務省ホワイトスペース推進会議が決定した「ホワイトスペース特区」(全25提案)の大半がエリアワンセグ関連となっており、大学キャンパス、大型スポーツ施設、交通拠点、商業施設など多くの人が密集する場所で効率的に情報を配信できる新サービスとして期待されています。

従来の広域放送を目的とした機器やシステムをエリアワンセグに適用することは、エリア限定型のサービス規模の観点から経済性や効率性の両面で最適とはいえませんでした。そこで、ソフトバンクテレコムは、経済性と効率性を追求したクラウド型のエリアワンセグ配信プラットフォームを開発しました。ソフトバンクテレコムが開発した配信プラットフォームの特長は、次の通りです。

  • サービス提供拠点にワンセグ送信機※3を設置し、配信プラットフォームとインターネット経由で接続
  • 配信プラットフォーム上で、H.264エンコーダー、字幕生成、BML作成エンジンなど、エリアワンセグサービスに必要な機能をクラウド型で提供
  • エリアワンセグ運用者は、配信プラットフォーム上でワンセグ送信機制御、番組コンンテンツ更新・変更、送出スケジュール管理など、インターネットを使ってリモート制御が可能
  • ライブ型映像配信を経済的に実現、複数のワンセグ送信機との接続も可能

この配信プラットフォームを用いた「大学キャンパスにおけるワンセグ情報配信」では、大学キャンパス内に集う学生、教職員、研究者、訪問者に対する効率的な放送型情報配信として、大学キャンパス固有の映像やデータコンテンツの配信、周辺観光情報や防災関連情報コンテンツの配信を、この特区期間中に実施する予定です。また高度なワンセグシステムを目指した新しい試みとして、スマートフォンやタブレット端末をワンセグ受信端末としたマルチワンセグ型サービス※4、特定認証端末受信サービス、GPS連動型チャンネル誘導サービスなどのトライアルも計画しています。

この配信プラットフォームは、総務省「ホワイトスペース特区」に選出されたほかのエリアワンセグ配信トライアルに対しても適用できるため、「ホワイトスペース特区」期間中はすべてのエリアワンセグサービストライアル実施者に対してこの配信プラットフォームを開放します。

クラウド型エリアワンセグ配信プラットフォームのイメージ

クラウド型エリアワンセグ配信プラットフォームのイメージ
    [注]
  • ※1「大学キャンパスにおけるワンセグ情報配信」は、2010年9月から10月にかけて総務省が募集した「ホワイトスペース特区」に関する提案に対して、立命館大学、京都市、京都高度技術研究所、京都放送、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズおよびソフトバンクテレコムの6者共同で提案し、2011年4月に総務省「ホワイトスペース特区」として選出されました。
  • ※2「開放」とは、ソフトバンクテレコムが配信プラットフォームとサービス拠点間の通信仕様を開示し、エリアワンセグ運用者が配信プラットフォームを利用できることを意味します。コンテンツ伝送および機器制御には、配信プラットフォームとワンセグ送信機を含むサービス拠点間の通信条件を満たすことが必要です。
  • ※3エリアワンセグ配信サービス拠点に設置されるワンセグ送信機は、配信プラットフォームとインターネットで接続されます。ワンセグ送信機は複数メーカーの機種から選択可能です。
  • ※4周波数利用効率を向上させた複数番組の配信サービスです。“束セグ”や“バラセグ”などの放送形式があります。

以上

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