1.7GHz帯でのLTE実証実験(下り300Mbps)で
下り291Mbpsを記録
2013年9月18日
イー・アクセス株式会社
イー・アクセス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 エリック・ガン)は、2013年8月より1.7GHz帯を使ったフィールド実証実験を実施しましたので、結果をお知らせします。
本実証実験では、総務省が周波数アクションプランにおいて新たに確保するとした1.7GHz帯の周波数(以下、「F0」)と、同帯域の隣接する当社の既割当周波数(以下、「F1-F3」)を使用し、高速・大容量なLTEの高度化技術の通信品質や通信速度(スループット)の評価を行いました。
本実証実験の結果は以下のとおりです。
- 「10MHz+10MHz幅CA」と「連続20MHz幅」の評価では、「連続20MHz幅」の方が下り伝送速度が高いことを確認
- 「4×4 MIMO」と「2×2 MIMO」の評価では、両方式とも規格上の下り最大速度に近い速度(4×4 MIMOで下り291Mbps)を確認
- 「2×2 MIMO」の評価では、既存のUSBスティックタイプのデータ通信端末「GL08D」で148Mbpsを記録
当社は、本実験を通じて取得したノウハウや測定データを活用することで、モバイルブロードバンドの通信技術の向上を図り、さらなる普及・拡大を積極的に取り組んで参ります。
実験内容
-
10MHz+10MHz幅キャリア・アグリゲーションと連続20MHz幅の性能評価
通称:CA(Career Aggregation)。複数の周波数を一体として使用する技術で、異なる通信波を束ねることで広い帯域を確保し、高速通信を実現する技術です。本実証実験では、「F0」と「F1-F3」の計20MHz幅を使って、20MHz幅を各10MHz幅の2周波数CA(以下、「10MHz+10MHz幅CA」)と連続の1周波数(以下、「連続20MHz幅」)の異なる周波数の使用方法で評価を行いました。
-
下り300Mbps(20MHz幅、4×4 MIMO)、下り150Mbps(20MHz幅、2×2 MIMO)の検証
通称:MIMO(Multiple-Input and Multiple-Output) 空間多重方式。データの送信側と受信側のそれぞれで、複数のアンテナを使い、一度に複数の情報を送ることができる技術です。本実証実験では、計20MHz幅の周波数を用いた商用ベースの基地局を使用して「4×4 MIMO」と「2×2 MIMO」の両方式の評価を行いました。「2×2 MIMO」では、既存端末「STREAM X」「GL08D」「GL06P」での評価も実施しました。
実験概要
実験期間
2013年8月22日~2013年9月末(予定)
実験試験局設置場所
香川県高松市の一部
周波数帯
1.7GHz帯
- ※5MHz×2の周波数(1744.9~1749.9MHz/1839.9~1844.9MHz)および隣接する当社の15MHz×2の既割当周波数(1749.9~1764.9MHz/1844.9MHz~1859.9MHz)
実験端末
- 20MHz幅、4×4 MIMO対応 実験専用端末
- 20MHz幅、2×2 MIMO対応 実験専用端末
- STREAM X
- GL08D
- GL06P
実験用無線局
以上
- プレスリリースに掲載されている内容、サービス/製品の価格、仕様、お問い合わせ先、その他の情報は、発表時点の情報です。その後予告なしに変更となる場合があります。また、プレスリリースにおける計画、目標などはさまざまなリスクおよび不確実な事実により、実際の結果が予測と異なる場合もあります。あらかじめご了承ください。