2023年3月期 第2四半期
決算説明会 要旨

日時 2022年11月4日(金)午後4時~5時
登壇者 ソフトバンク株式会社 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一
ソフトバンク株式会社 取締役 専務執行役員 兼 CFO 藤原 和彦

要旨

決算説明会では、「2023年3月期 第2四半期 連結業績」について、社長の宮川より説明しました。

2023年3月期 第2四半期
連結業績

全社業績

  • 2023年3月期 第2四半期累計売上高は2兆8,086億円、前年同期比3%増。全セグメント増収。
  • 営業利益は4,986億円、前年同期比13%減。
  • 親会社の所有者に帰属する純利益は2,371億円、前年同期比23%減。営業減益と金融損益の悪化が影響。

業績予想の上方修正

  • PayPay(株)の子会社化※1に伴う再測定益が確定。2023年3月期 第3四半期に2,948億円を計上予定。
  • これに伴い、2022年5月に発表した2023年3月期 通期業績予想を上方修正。修正後の営業利益予想は1兆500億円、同純利益予想は5,400億円。

セグメント別業績

① コンシューマ事業

  • 前年同期比1%増収、同13%減益。2021年春の通信料値下げによる影響などが影響。なお、通信料値下げによる減益影響は、2023年3月期 第1四半期以降縮小し始めており、2023年3月期を底に次年度以降は大幅な縮小を見込む。
  • 営業利益の通期業績予想に対する第2四半期累計の進捗率は66%。期初想定より順調に推移したが今後の費用増の可能性を見極めるため、同事業の通期営業利益予想4,800億円を維持。
  • スマートフォン累計契約数は前年同期末比7%増。また、スマートフォンおよび主要回線の純増数が前年同期比で大幅に改善。

② 法人事業

  • 前年同期比3%増収、同4%減益。2022年3月期 第1四半期および2023年3月期 第2四半期に発生した一過性要因を除けば、4%の増益。
  • ソリューション等売上のうち7割超を占める“継続収入”は前年同期比11%増。安定的な業績拡大に貢献。

③ ヤフー・LINE事業

  • 前年同期比5%増収、同14%減益。成長に向けた採用強化に伴う費用および販促費の増加などが影響。
  • 国内物販eコマース取扱高は前年同期比6%増。

④ 金融事業

  • 2023年3月期 第3四半期より新設。当社の直接投資先(PayPay(株)、PayPayカード(株)、SBペイメントサービス(株)、PayPay証券(株))を中心に構成。
    1. PayPay(株)
      • 2022年9月末時点の登録者数は5,121万人超。
      • 第2四半期累計の決済回数は23.8億回、決済取扱高(GMV)は 3.5兆円。
      • 第2四半期累計の売上高(単体)は532億円。EBITDA(単体)※2は100億円の赤字だが、赤字幅は着実に縮小。
    2. SBペイメントサービス(株)
      • 様々な決済手段を一括で提供する国内大手の決済代行会社。
      • 決済取扱高(GMV)は2013年3月期から2022年3月期まで二桁成長を継続。非通信(当社の通信料金等の決済以外)の決済が牽引。
      • 売上高、営業利益も二桁成長を実現。2022年3月期の営業利益は94億円。
    3. PayPay証券(株)
      • 「PayPay」アプリと連携した資産運用サービスを提供。
      • 「PayPay」の顧客基盤を活用して効率的にユーザーを拡大。2022年10月にはPayPayポイント運用サービスの累計運用者数が業界最速※3で700万人を突破。
  • 金融事業とモバイル・エンタープライズ・コマース事業の連携によりグループシナジーを創出し、金融事業およびグループ全体としての成長を目指す。
[注]
  1. ※1
    当社とZホールディングス(株)が共同で設立する中間持株会社(Bホールディングス(株))を通じて子会社化しました。
  2. ※2
    営業利益に償却費を足し戻したもの。監査未了です。
  3. ※3
    疑似投資ポイント運用サービス取扱業者(au PAYポイント運用、クレディセゾン永久不滅ポイント運用サービス、dポイント投資・楽天ポイント運用、五十音順)で比較しています。(2022年10月現在、PPSCインベストメントサービス調べ)