2024年3月期 第3四半期
決算説明会 要旨
日時 | 2024年2月7日(水)午後4時~5時10分 |
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登壇者 | ソフトバンク株式会社 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一 ソフトバンク株式会社 取締役 専務執行役員 兼 CFO 藤原 和彦 |
要旨
決算説明会では、「2024年3月期 第3四半期 連結業績」について、社長の宮川より説明しました。
2024年3月期 第3四半期
連結業績
全社業績
- 2024年3月期 第3四半期累計の売上高は4兆5,116億円、前年同期比4%増。4事業(エンタープライズ/ディストリビューション/メディア・EC/ファイナンス)が増収。
- 営業利益は7,319億円、前年同期比7%増※1。全セグメント実質増益の年間計画通りに進捗。
- 親会社の所有者に帰属する純利益は4,067億円、前年同期比30%増※1。
- 通期業績予想に対する第3四半期累計の進捗率は、売上高75%、営業利益94%、親会社の所有者に帰属する純利益97%と、順調に進捗。
業績予想の上方修正
- 2023年5月に発表した2024年3月期 通期業績予想を上方修正。修正後の予想は以下の表の通り。
期初予想 (2023年5月発表) |
上方修正後 (今回発表) |
増加額 | |
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売上高 | 6兆円 | 6兆600億円 | +600億円 |
営業利益 | 7,800億円 | 8,400億円 | +600億円 |
親会社の所有者に帰属する純利益 | 4,200億円 | 4,620億円 | +420億円 |
- セグメント別営業利益の修正は以下の表の通り。
期初予想 (2023年5月発表) |
上方修正後 (今回発表) |
増加額 | 要因 | |
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コンシューマ | 4,700億円 | 4,900億円 | +200億円 | 純増好調・ARPU見通し改善 |
エンタープライズ | 1,525億円 | 1,525億円 | - | |
ディストリビューション | 267億円 | 267億円 | - | |
メディア・EC | 1,760億円 | 1,950億円 | +190億円 | コスト最適化・選択と集中 |
ファイナンス | -200億円 | -100億円 | +100億円 | 販促費の効率化 |
その他 | -252億円 | -142億円 | +110億円 | 子会社の売却ほか |
全社計 | 7,800億円 | 8,400億円 | +600億円 |
セグメント別業績
① コンシューマ事業
- 前年同期比0.3%減収、同2%減益。
- 当第3四半期にモバイル売上高が増収反転。2023年5月の中期経営計画発表時には2025年3月期からと見込んでいた通期での増収も、1年前倒しで達成を見込む。
- スマートフォンおよび主要回線の純増数は昨年に引き続き好調が継続。
- スマートフォン累計契約数は前年同期末比5%増。
② エンタープライズ事業
- 前年同期比5%増収、同15%増益。
- ソリューション等売上が同15%増収と引き続き順調。
- ソリューション等売上のうち7割超を占める“継続収入”は前年同期比18%増。
③ メディア・EC事業
- 前年同期比3%増収、同29%増益。コスト最適化やメディア事業の業績回復などが貢献。
④ ファイナンス事業
- 前年同期比95%増収。主にPayPay(株)の子会社化による影響。2024年3月期 第3四半期累計の営業損失は35億円。2023年3月期の期初からPayPay(株)を子会社化していたと仮定した場合、2023年3月期 第3四半期累計の営業損失118億円から大幅に改善。
- PayPay連結※2
- 第3四半期累計の連結売上高※3は1,552億円。連結EBITDA※4は74億円。3四半期連続で連結EBITDA黒字化を達成。
- SBペイメントサービス(株)
- 第3四半期累計の決済取扱高(GMV)は5.8兆円。前年同期比20%増。特に当社グループ外の決済を含む非通信の領域がけん引、同領域は前年同期比27%増。
- 前年同期比10%増益。
- PayPay証券(株)
- PayPayポイント運用サービスの累計運用者数が1,360万人超に。
- PayPay連結※2
WeWork Japan
- 当社の関連会社(議決権所有割合25%)であるWeWork Japan 合同会社の事業を当社の完全子会社が吸収分割により承継することを発表。成長戦略の迅速な実行を目指す。
次世代社会インフラの
構築に向けた進捗
- 全国に分散したデータセンター間の通信トラフィックを省電力かつ効率的に運ぶ光伝送システム(All optical network)のコア領域における展開を、2023年10月に完了。
- 3,900億パラメーターの日本語国産LLM(大規模言語モデル)の構築に向けて順調に進捗。マルチモーダル※5対応のLLMとして、2024年度中の完成を目指す。
- 今後は計算基盤をさらに拡張し、1兆パラメーターを目指す。
Beyond Japan
- 主にコネクテッドカー向けのグローバルIoTプラットフォームを提供するCubic Telecom Ltd.への出資(約750億円※6)を2023年12月に発表。株式の51%を取得し、子会社化を予定。
ESG
- 「DJSI World」の構成銘柄に2年連続で選定。国内では最高のスコアを獲得、また通信業界では国内で唯一選定。
- 「日経SDGs経営大賞」で大賞を受賞。
- [注]
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- ※12023年3月期 第3四半期に計上したPayPay(株)の子会社化に伴う再測定益を除く
- ※2PayPay(株)およびPayPayカード(株)
- ※3PayPay連結(各年度9カ月分含む)、IFRS。非監査。
- ※4PayPay連結ベース、営業利益に減価償却費および除却損を足したEBITDA(各年度9カ月分含む)、IFRS。非監査。
- ※5テキスト、音声、画像、動画、センサー情報など、2つ以上の異なるモダリティ(データの種類)のこと
- ※61ユーロ=158.00円で換算
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