お知らせ 2021年

東京大学グローバル・コモンズ・センターが
企業と共に設立するETI-CGC
(Energy Transition Initiative-Center
for Global Commons)への参画について

2021年11月5日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、東京大学グローバル・コモンズ・センター(CGC)が企業と共に設立する、日本が今世紀半ばまでに脱炭素を達成するための経路と政策を議論する産学協創プラットフォーム「ETI-CGC(Energy Transition Initiative-Center for Global Commons)」へ参画することになりましたのでお知らせします。

5G(第5世代移動通信システム)の時代を迎え、あらゆるものがつながる世界となっていく中、さらに多くのIoTデバイスが生まれ、通信量は加速度的に増大し、それらを支えるネットワークインフラやデジタルプラットフォームのさらなる高度化や社会インフラとしての重要性が増してきています。同時に、あらゆる通信サービスや関連インフラのオペレーションにおけるエネルギー消費量も、利用形態の多様化と汎用化が進むにつれて加速度的に増大すると予測されています。

増大するエネルギー需要に対しては、現在、再生可能エネルギーの活用が期待されており、世界中でさまざまな取り組みが行われていますが、そのエネルギー供給にも限界があるため、効率的なエネルギー供給とさまざまな産業や生活における省エネルギー化が必要です。また、その不足分を補うため化石燃料などに一部依存する状況が継続する場合、温室効果ガス(GHG)排出による気候変動への影響は避けられません。

ソフトバンクは、社会インフラを担うデジタルプラットフォームを運用し、デジタルトランスフォーメーション(DX)をさまざまな産業で推進していくと同時に、それらを支える通信インフラからデバイスに至るまでのさまざまなレベルにおけるエネルギー利用の省電力・効率化と、社会・産業構造全体のエネルギー需給バランスの最適化を追求していくことは、環境負荷への低減と持続可能な社会の実現に向けて重要な課題であると認識しています。また、現在取り組んでいるDXのソリューション提供やデジタルツインなどの事業運営、通信インフラの運用などで得た知見を活用し、ETI-CGCにおける政策提言の取りまとめなどの各種活動に参画し、2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにするという日本の目標の実現へ向けて貢献していきます。

ソフトバンクは、2021年5月に「カーボンニュートラル2030」を宣言しています。この宣言は、気候変動問題に対応し持続可能な地球環境を実現するため、国際社会がSDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指す2030年までに、事業活動で使用する電力などによる温室効果ガスの排出量を実質ゼロにするというものです。今後も、最先端テクノロジーを活用したエネルギー利用の効率化・最適化に取り組むとともに、再生可能エネルギーの導入を積極的に推進していきます。

ETI-CGCについては、こちらをご覧ください。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/actions/gx.html

「カーボンニュートラル2030」については、こちらをご覧ください。
https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2021/20210511_02/